五位とは? わかりやすく解説

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ご‐い〔‐ヰ〕【五位】

読み方:ごい

位階5番目。律令制では正五位従五位とがある。昇殿許される者の最下位で、袍(ほう)の色は淡い緋(ひ)。五位に叙せられることを叙爵(じょしゃく)という。

仏語

一切存在事象五つ分けたもの。色法心法心所法・心不相応法・無為法

修道上の位を五段に分けたもの。大乗では、資糧位・加行位・通達位・修習位・究竟(くきょう)位。小乗では、資糧位・加行位・見道位・修道位・無学位。

五位鷺(ごいさぎ)」の略。


五位

読み方:ごい

  1. 夜逃げ、又は逃走すること。「五位鷺夜間飛び立つことより転じて一般に立去る帰ることをいう。②又夕暮夜間のことをいう。

五位

読み方:ごい

  1. 黄昏。〔第一類 天文事変
  2. 夕暮夜間を云ふ。

五位

読み方:ごい

  1. 夜中逃走-其他々出旅行一般行動夜半ニ鳴キ過グル五位鷺ノ意。〔第四類 言語動作
  2. 夜逃げ又は逃げること、五位鷺夜間に飛ぶから。
  3. 夜逃げ又は逃げること。五位鷺夜間に飛ぶから。
  4. 〔隠〕夜逃げ又は逃げること。五位夜間にとぶより出でし語である。
  5. 夜逃げのことをいふ。五位鷺夜飛ぶからである。
  6. 夜逃げ、又は逃走する事(五位鷺夜間飛立つより)。転じて一般に立去る帰るの意。
  7. 夜逃げ、又は逃げること。前橋
  8. 夜逃げ又は逃亡すること、五位鷺夜間に飛ぶことから出た語。
  9. 夜にげ、又は逃げること、五位鷺夜間に飛ぶから。〔一般犯罪

分類 犯罪

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五位

読み方:ゴイgoi

分野

年代 室町前期

作者 世阿弥


五位

読み方:ゴイgoi

所在 北海道中川郡幕別町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒089-0781  北海道中川郡幕別町五位

五位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 06:57 UTC 版)

仏教において五位(ごい)とは、説一切有部によって唱えられた、一切法(あらゆる事象)を5種類に分類してまとめた説[1][2]五法(ごほう)・五品(ごほん)などとも。仏教は一切法(sabba-dhammā)を、無為法有為法に明確に二分して、両者を全く異質なカテゴリーとして扱う[2][3]


注釈

  1. ^ 強力な善あるいは悪の行為が行われるとき(つまり業(身表業・語表業)が造られるとき)に、その業の余勢(表面から窺い知れない)が行為の終了後も行為者自身の上にとどまること[23]とも理解されるが、明治大正期より、近代仏教学者において流行した解釈であり、文献学的な論証によって確立された解釈ではない[24]
  2. ^ 心所法の各梵名は次の典拠による。(説一切有部の心所説 ―仏教における心の分析
  3. ^ 善でも悪でもない「無記」の一種。正しい知恵が起こるのを妨げる種類の無記を「有覆無記」、妨げない種類の無記を「無覆無記(むぶくむき)」と呼ぶ。
  4. ^ a b 旧字体は「癡」。
  5. ^ 心不相応行法の各梵名は右の典拠による。村上明宏『心不相応行法と無為法の関連性』、駒澤大学仏教学部論集45 、2014年10月、p.388(127) )

出典

  1. ^ 大辞林 第三版『五位』 - コトバンク
  2. ^ a b c 舟橋水哉『倶舎論概説 (日本宗教講座)』東方書院、1934年。doi:10.11501/1024814 
  3. ^ 藤田 正浩「原始仏教における縁起と一切法」『印度學佛教學研究』第33巻第1号、1984年、274-277頁、NAID 130004025061 
  4. ^ a b 岩波仏教辞典 1989, p. 54.
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk 中村 2002, p. 96.
  6. ^ a b c d e f g 櫻部・上山 2006, p. 索引頁「仏教基本語彙(1)~(10)」.
  7. ^ デジタル大辞泉『心法』 - コトバンク
  8. ^ a b c d e f 横山 1976, p. 99.
  9. ^ a b c d e 櫻部・上山 2006, p. 68.
  10. ^ 櫻部 1981, p. 87.
  11. ^ a b 櫻部 1981, p. 84.
  12. ^ 横山 1976, p. 98.
  13. ^ 村上 2010, p. 235.
  14. ^ a b c 櫻部・上山 2006, p. 67.
  15. ^ 櫻部・上山 2006, p. 57.
  16. ^ 「色法」 - デジタル大辞泉、小学館。
  17. ^ 岩波仏教辞典 1989, p. 268~269、P851~852.
  18. ^ 岩波仏教辞典 1989, p. 851.
  19. ^ 櫻部・上山 2006, p. 索引頁「仏教基本語彙(9)」.
  20. ^ a b 櫻部・上山 2006, p. 121.
  21. ^ a b c 横山 1976, p. 100.
  22. ^ 青原 2017, p. 847.
  23. ^ 櫻部・上山 2006, p. 122.
  24. ^ 青原 2017, p. 844-843.
  25. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 櫻部・上山 2006, p. 112.
  26. ^ 櫻部・上山 2006, p. 110、112~113.
  27. ^ 櫻部・上山 2006, p. 112~113.
  28. ^ a b c d 櫻部 1984, p. 86.
  29. ^ 等持”. コトバンク. 2019年4月13日閲覧。
  30. ^ 櫻部・上山 2006, p. 索引頁「仏教基本語彙(4)」.
  31. ^ 岩波仏教辞典, p. 330.
  32. ^ a b c 櫻部・上山 2006, p. 113.
  33. ^ 櫻部・上山 2006, p. 113~114.
  34. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 櫻部・上山 2006, p. 114.
  35. ^ a b 岩波仏教辞典 1989, p. 375.
  36. ^ 岩波仏教辞典 1989, p. 225.
  37. ^ a b 岩波仏教辞典 1989, p. 293.
  38. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 櫻部・上山 2006, p. 115.
  39. ^ a b 宮本 2008, p. 142.
  40. ^ a b 佛教大辭典 第一巻”. 2020年6月13日閲覧。
  41. ^ 櫻部・上山 2006, p. 115~116.
  42. ^ 櫻部・上山 2006, p. 116.
  43. ^ 村上明宏『心不相応行法と無為法の関連性』、駒澤大学仏教学部論集45 、2014年10月、p.388(127)
  44. ^ 村上明宏『心不相応行法と無為法の関連性』、駒澤大学仏教学部論集45 、2014年10月、p.380(135)
  45. ^ a b c d e f g h 櫻部・上山 2006, p. 仏教基本語彙(9).
  46. ^ a b c d e 櫻部 1981, p. 93.
  47. ^ 櫻部 1981, p. 154.
  48. ^ a b 櫻部 1981, p. 94.
  49. ^ a b 櫻部・上山 2006, p. 311.
  50. ^ 櫻部 1981, p. 68.
  51. ^ 櫻部・上山 2006, p. 仏教基本語彙(3).
  52. ^ a b 櫻部・上山 2006, p. 109.
  53. ^ 櫻部 1981, p. 61.
  54. ^ a b 櫻部・上山 2006, p. 142.
  55. ^ 櫻部・上山 2006, p. 108.
  56. ^ 櫻部・上山 2006, p. 66~67.
  57. ^ a b c 櫻部 1981, p. 26.
  58. ^ 櫻部・上山 2006, p. 70~71.
  59. ^ a b c 櫻部・上山 2006, p. 79.
  60. ^ 櫻部・上山 2006, p. 80.
  61. ^ a b 櫻部・上山 2006, p. 107.
  62. ^ a b c d e f g h i j k 横山 1976, p. 101.
  63. ^ 袴谷憲昭「末那識」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
  64. ^ 早島理「瑜伽行学派における「得prāpti」」、1992年、長崎大学教育学部社会科学論叢 (44)、pp.2-3。
  65. ^ a b c d e f g h i Peter Lunde Johnson、『On Realizing There is Only the Virtual Nature of Consciousness』、Lac Publications、2019年月、101頁
  66. ^ アビダンマッタサンガハ用語解説 - 日本テーラワーダ仏教協会 p3
  67. ^ ウェープッラ&戸田 2013, p. 180.


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五位

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 13:58 UTC 版)

名詞

(ごい)

  1. (仏教) 仏教において、あらゆる事象を5種類範疇分類して、人間精神物質など全ての現象要素)をまとめたもの。色法しきほう心法しんぼう心所法しんじょほう心不相応行法しんふそうおうぎょうほう無為法むいほうからなる

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