清涼殿とは? わかりやすく解説

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せいりょう‐でん〔セイリヤウ‐〕【清涼殿】

読み方:せいりょうでん

平安京内裏十七殿の一。紫宸殿(ししんでん)の北西校書殿(きょうしょでん)の北にあり、東面する入母屋造(いりもやづく)り九間四面建物天皇日常住んだ所で、昼(ひ)の御座(おまし)、夜(よる)の御殿(おとど)、朝餉(あさがれい)の間、石灰(いしばい)の壇、弘徽殿(こきでん)の上御局(みつぼね)、藤壺(ふじつぼ)の上御局(みつぼね)、台盤所(だいばんどころ)、殿上(てんじょう)の間、(はぎ)の戸などの部屋がある。四方拝叙位除目(じもく)などの公事(くじ)も行われたせいろうでん。

清涼殿の画像

清涼殿

読み方:セイリョウデン(seiryouden), セイロウデン(seirouden)

平安京内裏の主要殿舎の一。

別名 清冷殿西涼殿、路寝、中殿本殿


清涼殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 09:27 UTC 版)

清涼殿(せいりょうでん)とは、平安京内裏における殿舎のひとつ。仁寿殿の西、後涼殿の東。


  1. ^ 『大内裏図考証』では弘徽殿上御局と藤壺上御局の間に「萩戸(はぎのと)」という一室があるとされてきたが、建築史家・島田武彦はこれは後世の誤りで、元々は清涼殿北廂東面の妻戸の名称であるとしている(「萩戸について:建築史・建築意匠」『大会学術講演梗概集.計画系』昭和46年度、日本建築学会)。
  2. ^ 清家清 1989, p. 46.
  3. ^ 小池康寿 『日本人なら知っておきたい正しい家相の本』 プレジデント社 2015年 30頁
  4. ^ 現在の建物(鬼の間)に、白澤王の絵は描かれていない。小池康寿 『日本人なら知っておきたい正しい家相の本』 プレジデント社 2015年 31頁
  5. ^ a b c 小池康寿 『日本人なら知っておきたい正しい家相の本』 プレジデント社 2015年 31頁
  6. ^ 小池 2015, p. 31.
  7. ^ 小池 2015, p. 32.


「清涼殿」の続きの解説一覧

清涼殿(せいりょうでん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/12 13:45 UTC 版)

少年陰陽師関連語句」の記事における「清涼殿(せいりょうでん)」の解説

内裏中でも、帝の私生活の場。窮奇一件で、窮奇配下妖異追い詰められた妖が仲間への警告として放った鬼火によって焼失藤原行成が総責任者となって再建進められる

※この「清涼殿(せいりょうでん)」の解説は、「少年陰陽師の関連語句」の解説の一部です。
「清涼殿(せいりょうでん)」を含む「少年陰陽師の関連語句」の記事については、「少年陰陽師の関連語句」の概要を参照ください。


清涼殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 09:12 UTC 版)

京都御所」の記事における「清涼殿」の解説

「清涼殿」も参照 清涼殿は、紫宸殿北西にあり、東を正面とした南北棟の建物である。平安時代内裏においては清涼殿が天皇居住の場であったが、天正期に御常御殿造られてからは天皇日常生活の場はそちらへ移り、清涼殿は天皇執務儀式の場となった。ここでは正月四方拝などの行事が行われた。建物入母屋造檜皮葺で、紫宸殿同様に寝殿造基調とするが、ほとんど間仕切りのない紫宸殿とは異なり、本来居住の場であった清涼殿の内部多く部屋仕切られている。構造的に身舎、廂、孫廂からなる身舎桁行間口)9間、梁間2間と細長く、この東西南北それぞれ廂があり、東廂の外側(東)には床高一段低くした孫廂(弘廂とも)がつき、さらに建物外周には、南を除く三方簀子縁めぐらす円柱用い、床は板張り天井天井板張らず化粧屋根裏とし、建具用いるなど、復古的様式を用いる点は紫宸殿共通している。 身舎の南寄り柱間5間分と、その東側の廂部分を広い1室とする。ここは天皇日常公務行った場所である。身舎中央天皇休息の場であった御帳台」があり、一対獅子狛犬がその前を護っている。御帳台の手前、東廂の中央にあたる部分には「昼御座」(ひのおまし)がある。「昼御座」とは天皇の座であって板敷の床の上繧繝縁うんげんべり)の厚畳(あつじょう2枚敷き並べその上に大和錦(しとね)を置く。御帳台向かって左(南)には「大床子」(だいしょうじ)と称する腰掛と、「台盤」と称する朱塗食卓がある。これらは、ハレ行事時の儀式的な食事の際に天皇用いたのである。東廂の南端部には「石灰壇」(いしばいだん)と呼ばれる場所がある。ここだけは床が板張りではなく漆喰塗り固められており、天皇はここで伊勢神宮などへの遥拝行った石灰壇中に塵壺」と称する円形の穴がある。これは文字どおり塵を捨てた場所ともいうが、冬期はここに火を起こして暖をとったという。身舎北寄りには「夜御殿」(よんのおとど)と称する部屋がある。ここは、室名のとおり、本来の用途天皇寝室であったが、御常御殿天皇の生活の場が移ってからは、形式的なものとなっている。室内には厚畳を2枚敷き並べた上にさらにもう1枚の厚畳を置く。厚畳の周囲には「大宋屏風」と称する六曲一双屏風立て回す。この屏風描かれているのは打毬持った騎馬または立ち姿中国・宋の人物たちである。夜御殿の東には「二間」(ふたま)という小部屋がある。古くは、間口1間奥行1間柱間囲まれ空間広さを「間」といい、この部屋間口2間、奥行1間であることから「二間」と称されている。二間北側には「弘徽殿御局」(こきでんのうえのみつぼね)、夜御殿北側には東に「戸」(はぎのと)、西に「藤壺御局」(ふじつぼのうえのみつぼね)という小部屋がある。西廂には南から北へ鬼の間」、「台盤所」、「朝餉の間」(あさがれいのま)、「御手水の間」、「御湯殿」がある。

※この「清涼殿」の解説は、「京都御所」の解説の一部です。
「清涼殿」を含む「京都御所」の記事については、「京都御所」の概要を参照ください。

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