GHQ
「GHQ」の基本的な意味
「GHQ」は、太平洋戦争後に日本の占領政策を行う目的で設立された、連合国最高司令官総司令部のことであり、日本では最高司令官であるマッカーサーと共に歴史的な用語として知られている。前後の日本において、日本政府を統治下に置き、日本の民主化を進めた。そして、現在の日本の根幹となる日本国憲法を成立させたのが、「GHQ」である。
また、「GHQ」は戦後の日本において、労働組合の結成推奨、婦人の解放、秘密警察の廃止、教育の自由化、経済の民主化という、5大改革を行った。そして、サンフランシスコ平和条約によって、日本が国家としての主権を回復し、占領状態ではなくなったことで、「GHQ」は消滅した。「GHQ」の是非に関しては、現在でも色々と議論されることが多い。「GHQ」が日本を健全な民主国家にしたという意見もあれば、「GHQ」が国民を洗脳したという意見もある。そのような異なる意見を持つ者同士が、論争を起こすことも珍しくはない。
また、「GHQ」は、ビジネスシーンにおいて、「global headquarter」の略称として使用されることもある。世界規模で事業を展開する企業の本社を意味する言葉だ。
「GHQ」の語源・由来
「GHQ」は、「general headquarters」を略したものであり、単純に総司令部という意味だけを持つ。連合国最高司令官総司令部の正式名称は、「supreme commander for the allied powers」であり、略称にすると「scap」となる。しかし、「supreme commander for the allied powers」は、連合国の最高司令官という意味でも捉えることができる。つまり、司令部ではなく、最高司令官であるマッカーサー本人を指す用語になってしまう。そのため、マッカーサーと区別するために、「scap」ではなく「GHQ」が使用されるようになった。
そして、「GHQ」には、アメリカ太平洋陸軍総司令部という意味も含まれる。それと区別しなければならない場合は、連合国最高司令官総司令部は「GHQ/scap」、アメリカ太平洋陸軍総司令部は「GHQ/afpac」という風に、表記を使い分けることもある。
「GHQ(帰宅部)」とは
「GHQ」は、スラングとして、「帰宅部」という意味で使用されることもある。帰宅部は、部活やサークル、委員会に所属することなく、速やかに家に帰る学生を指す言葉だ。そして、すぐに家に帰るという意味の「go home quickly」を省略する形で、「GHQ」となる。あくまでもスラングであり、歴史的な用語としての「GHQ」よりは知名度が低い。そのため、単純に「GHQ」と表現しただけでは、帰宅部だという意味が伝わらない恐れがある。したがって、「GHQ帰宅部」という風に、同じ意味の言葉をあえて繋げて使用したり、「GHQ(帰宅部)」のように、補足を入れて使用することもある。
一般的に帰宅部は、学生だけが対象となる言葉である。しかし、社会人を対象として、「GHQ」を使用することも不可能ではない。その場合、残業や社内レクリエーションに参加せず、すぐに帰宅してしまう人を指す。そして、残業をしない人に対して皮肉を言ったり、自分は残業をしないということをアピールしたりする際に使用する。ただ、帰宅部としての「GHQ」は、一部の人しか意味を知らないスラングである上に、太平洋戦争に関する用語を揶揄していると捉えられる恐れがあるため、使用する場面には注意しなければならない。
「GHQ」の使い方・例文
連合国最高司令官総司令部を意味する「GHQ」は、日本語と英語のどちらであっても、そのまま使用することが可能だ。例文にすると、「現代でも、GHQに関する議論は白熱しやすい」「あの子は今日、学校でGHQについて学んだそうだ」「There are many people overseas who don't know about GHQ(海外には、GHQについて知らない人が大勢いる)」といった形になる。
帰宅部という意味のスラングである「GHQ」は、あくまでも日本のものだ。そのため、「彼は部活の勧誘を何度も断っている。あくまでもqhgであり続けるようだ」「今日は残業をせずに済む。私はqhqだ」のように、日本語の文章で使用する。英語圏には、帰宅部という概念自体がないため、その略称である「GHQ」も意味が伝わらない。
ジー‐エッチ‐キュー【GHQ】
読み方:じーえっちきゅー
《General Headquarters》総司令部。特に、第二次大戦後、連合国軍が日本占領中に設置した総司令部。マッカーサーを最高司令官とし、占領政策を日本政府に施行させた。昭和27年(1952)講和条約発効により廃止。連合国軍最高司令官総司令部。
ジー‐エッチ‐キュー【GHQ】
【GHQ】(じーえいちきゅー)
General Headquarters/Supreme Commander for the Allied Powers(GHQ/SCAP・連合国軍最高司令官総司令部).
第二次世界大戦終結後の1945年8月、アメリカ軍を基幹とする連合国軍による対日占領行政を担当するために設置された機関。
本部は東京・日比谷の「第一生命館」(第一生命保険相互会社本社ビル。現在の「DNタワー21」の一部)に設置された。
実際の統治に当たっては、GHQが日本政府に対して指示・命令を下し、日本政府が従来の行政機構をそのまま使って占領政策を遂行するという「間接統治」の形態が採られていた。
このために、GHQが日本政府に向けて発する指示・命令は「ポツダム命令(ポツダム勅令・ポツダム政令とも)」と呼ばれ、当時の日本にとっては従来のあらゆる法令に勝る絶対的・超法規的な性格を持っていた。
当初、アメリカの策定した占領政策では日本の軍事力を完全解体し、その上で産業構造を農業主体へ転換して自国の市場に組み込むことが目指されていたが、(冷戦の開始など)その後の情勢の変化によって「警察予備隊の設置」「海上保安庁の増強」といった再軍備が行われたり、労働運動に制限が加えられるなど、方針は大きく転換された。
1951年9月に締結され、翌年4月に発効した「日本国との平和条約(サンフランシスコ講和条約)」によって連合国軍の占領が終結、解散となった。
これによって、アメリカ以外の日本駐留軍はそれぞれの母国へ撤収したが、アメリカ軍のみは「日米安全保障条約」によって引き続き日本に留まった。
また同時に、沖縄や小笠原諸島、台湾・満州・南樺太・朝鮮半島など、明治時代以後に日本が取得した海外領土に対する支配権も正式に放棄されることになった。
歴代指揮官(連合国軍最高司令官)
- ダグラス・マッカーサー アメリカ陸軍元帥(1945.8.14就任~1951.4.11退任)
朝鮮戦争にて国連軍総司令官を兼務するが、核兵器の使用を主張して米国政府と対立し、解任される。 - マシュー・リッジウェイ アメリカ陸軍中将(1951.4.11就任~1952.4.28退任)
就任直後に大将に昇進。講和条約発効により機能を停止したため自然廃職。
主な組織構成
ここでは、中核部分について述べる。
実際の人員は多くがアメリカの軍人・民間人によって構成されていた。
- 参謀部(軍事部門)
- 幕僚部(専門部局)
- 民政局(Goverment Section(GS))
一般的な内政担当。
日本の「非軍事化・民主化」政策に主体的な役目を果たした。 - 経済科学局(Economic & Scientific Section(ESS))
財閥解体などの経済政策を主導。 - 民間情報教育局(Civil Information & Educational Section(CIE))
教育改革などを担当。
また、マスコミを通じて戦時中の旧軍による非人道的行為を繰り返し報道し、日本国民の抗戦意欲喪失と贖罪感情を増幅させる工作も行っていた。 - 天然資源局(Natural Resources Section(NRS))
農地改革などを担当。
- 民政局(Goverment Section(GS))
- 実働部隊
下記以外の連合国軍参加各国(ソ連やオランダなど)は実働部隊を送らず、駐在武官を派遣しただけにとどまった。
ゲラニルヒドロキノン
G・H・Q
GHQ
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「ReMember (漫画)」の記事における「GHQ」の解説
ジョー・シバタ 民間諜報局捜査官。普段はレイと活動しており日系アメリカ人。日本語がペラペラ。 未来世界の囚人ZAPの一人。2回目の空間でジープに乗って抗争に加担してZAPに記憶を持ち越すのを手助けした後、3回目の空間で猊下によりZAPと共に招集され、3人がかりで責められ処刑された。 デニス・ミラー 民間諜報局局長。BONANZAのママの占いに魅せられ大金を店に払い局長のポジションを辞めることを決意した。 レイ・ジェイムス 民間諜報局捜査官。ジョーとは異なり日本語は話せない。その正体は猊下(モナコ)の部下の管理官。 2回目の空間でジーザスを銃殺するが直後にジョーに取り押さえられた後、博物空間の住人の少年に取り押さえられた時にその少年に落とした銃を拾われてジーザスを殺したことの怒りをぶつけ脳天に発砲され銃殺された。なお、BONANZAのママはデニス・ミラーが占いに来た時からジョーとレイがいつか抗争に出会うことを予感していた。
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GHQ
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ヨハンセンを介して協力関係にあるが、時としてGHQ要人を調査対象とすることもある。 ケン・オイカワ 米陸軍対敵防諜部隊(CIC)所属の少尉。日系2世であり、片言の日本語を話す。猿田と桐にルメイの護衛を依頼したことが縁となり、それ以降も2人の活動に協力している。 カーチス・E・ルメイ 米空軍少将。戦略爆撃の専門家で東京大空襲の指揮を執っており、日本人からは「鬼畜ルメイ」と呼ばれ憎悪の対象となっている。 占領行政視察のため来日。ルメイ暗殺を示唆する脅迫文がGHQ本部に届いたため、猿田と桐が護衛の任務に就くことになる。 ロバート・バーガー アーニー・パイル劇場の総支配人。階級は中尉。GHQ内では「田舎者」と見下されており、その反動から日本人従業員に対し高圧的に振る舞うことが多い。 帝国ホテルにあるモミの木を伐採してクリスマスツリーにしようと計画しており、日本人従業員と揉めている。 クロサキ スガモプリズンの監視兵の一人。階級は中尉。オイカワと同じ日系人だが、日本人への差別意識が強く、日本人に対し高圧的に振る舞うことが多い。
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「エドガートン・ハーバート・ノーマン」の記事における「GHQ」の解説
第二次世界大戦後の1945年(昭和20年)9月、アメリカからの要請によりカナダ外務省からGHQに対敵諜報部調査分析課長として出向し、同年9月27日からの昭和天皇とマッカーサーのGHQ側通訳を担当した。マルクス主義の憲法学者鈴木安蔵らに助言して憲法草案要綱作成を促すほか、GHQ指令で釈放された共産党政治犯の志賀義雄や徳田球一らから反占領軍情報を聞き出すなどした。また、政財界・言論界から20万人以上を公職追放した民政局次長のチャールズ・L・ケーディスの右腕として協力したほか、戦犯容疑者調査を担当し、近衛文麿と木戸幸一をA級戦犯に指名し、起訴するための「戦争責任に関する覚書」を提出した。連合国軍占領下の日本の「民主化計画」に携わるかたわら、学者としても、安藤昌益の思想の再評価につとめ、渡辺一夫・中野好夫・桑原武夫・加藤周一らと親密に交流した。特に重要なのの1946年にGHQが戦前の日本の政党の活動を禁止した中で日本共産党だけはノーマンの助言でこの禁止を受けなかった。これが学生時代の左翼活動と相まってその後のソビエトスパイの容疑に大きく影響する。 1946年8月には駐日カナダ代表部主席に就任する。1947年には東大の研究生であった三笠宮の英語の家庭教師となり、常磐松町の宮内庁分室で講義を行った。 その後1951年9月にはサンフランシスコ対日講和会議のカナダ代表主席随員を務め、その後カナダ外務省本省に戻る。
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ダリル・ヤン 声 - 内山昂輝ヴォイド:万華鏡 効果:ビームや銃弾を弾き返すバリアフィールドの様なものを形成する。〈ゲシュペンスト〉搭乗時には「ヴォイドゲノムエミュレーター」の効果によりそのヴォイド能力を使用 GHQのエンドレイヴパイロット。使用機体はシュタイナー→ゴーチェ→ゲシュペンスト。17歳。階級は少尉で、司令官ヤン少将の息子。 物質的には恵まれながらも人並みの愛情とは無縁な環境で育ち、極度の心理外傷を抱え込んだ結果、優しかった性格は他人や集団を顧みない自分勝手な性格になってしまった。人との肉体的接触を嫌悪し、たとえ相手が上官であっても面罵し、民間人の女子供を平然と殺害するなど、人格は破綻しており「皆殺しのダリル」の二つ名で呼ばれる。 将校という立場であるにも関わらず、指揮系統を無視し無断出撃を行い、綾瀬のエンドレイヴと戦闘に突入するなど組織という物を第一に考えていない。このような性格からか、戦闘中においても涯への敵愾心という私情でルーカサイトのコアを省みる事無く施設内で発砲、東京壊滅の危機を招いている。 ただし、戦闘要員としては優秀らしくエンドレイヴの操縦の腕は確かなものであり、量産機〈ゴーチェ〉で綾瀬の新型機〈シュタイナー〉と互角に渡りあった。 誕生日は8月23日。ゴーチェの機体ナンバーもこれから由来する「823」であるが、そこに込められた真意を汲もうとしない父への絶望と憎悪を嘘界に利用され、茎道のクーデターに協力してしまう。その際に父を自らの手で殺害したためか、以後心境に変化が表れ始める。 閉鎖区画の東京浄化作戦に使用されたゴースト部隊の一方的虐殺行為に不満を抱いていて、殺し方に愛がないと言う。ツグミを「ちんちくりん」と呼ぶなど、学園祭の時に自分におせっかいを焼いたツグミに何か思う所があるようで、ツグミのヴォイドによって作られた集・綾瀬・ツグミのダミーがゴースト部隊に銃撃される光景を目にした時には動揺を見せた。 アンチボディズ側で涯が現れた際には、自分の手で実の父親を殺めてしまったことを思い出し彼に反発。文句を口にしながらツグミを助けるのであったが、命令違反をした事で牢獄に放り込まれる。 葬儀社に対する敵対心が強く、幾度となく葬儀社に戦いを挑むも敗北している。最終決戦では、葬儀社との決着を付ける為に自ら「ヴォイドゲノムエミュレーター」の実験体になる事を志願し、大型エンドレイヴ〈ゲシュペンスト〉に搭乗。綾瀬たちの前に立ちはだかる。涯が敗れたことでエミュレーターが作動しなくなり、綾瀬に敗れる。それでもなお「お前らをやれば僕は『皆殺しのダリル』でいられる」と宣言するがツグミによって否定された。敗北後にアンドレイによって命を救われ、エレベーターで逃亡する。 茎道 修一郎(けいどう しゅういちろう) 声 - 井上和彦 特殊ウイルス災害対策局長で、アンチボディズの指揮官。玄周とは旧知の仲。春夏の実の兄。性格は一見冷徹ながら、その心底に狂熱的なものを秘めている。 玄周のIDカードを所持しており、それを利用して大島の施設から「はじまりの石」を持ち出す。その直後、GHQへ出頭し拘束されるが、実は「はじまりの石」がヤンの手に渡ることも計画の内であった。嘘界に「はじまりの石」を発動させ、アポカリプスウイルスのパンデミックを引き起こした後、アンチボディズによって拘束から解放されクーデターを起こす。ユウを使っていのりを捕らえ、真名を蘇らせることでアポカリプスを実行に移すも失敗した。 第二次ロスト・クリスマス以降は日本の臨時政府大統領に就任し、天王洲第一高校をはじめとする第七管区を10年閉鎖することを決定した後、そこの浄化を名目とした大量虐殺を開始する。最終決戦では戦いの行く末を監視していたが、乗り込んできた春夏と対峙し、「戦いに勝ったのは俺でも玄周でも無い」と言い残し、アポカリプスウイルスを自分自身に打ち込んで自殺する。 ヤン 声 - 土師孝也 GHQの司令官。階級は少将。ダリルの父親だが、ダリルが実の息子なのかという事に疑いを持っており、息子として見ていない。 茎道が起こしたクーデターにおいて、愛人諸共ダリルに殺害される。 グエン 声 - 志村知幸 階級は少佐。いのりを捕縛する際に蹴りつけたり、避難勧告に乗じて人質を取り葬儀社を誘き出そうとするなど、過激な性質の持ち主であり、軍人というよりもヤクザに近い気質の人物。アポカリプスウイルスの蔓延を防げずに自国を崩壊させておきながら、事態収拾に乗り込んだGHQに反抗的な日本人への強い苛立ちを感じている様が見受けられる。「脂身」などダリルの傍若無人な言動の数々に憤激していた。奪われた「ヴォイドゲノム」の奪還のため六本木フォートを襲撃。部隊を率いて葬儀社と対峙するも、涯の策略によりビームの乱反射に巻き込まれ死亡。 嘘界=ヴァルツ・誠(せがい=ヴァルツ・まこと) 声 - 神奈延年 階級は少佐。左目が義眼の男で、ノーマジーンの流通ルートを一週間で解明してしまう切れ者。しかしその実態は、自らの興味や悦楽のためなら何がどうなっても全く意に介そうとしない狂人。通称は「ハングマン」。ナイフの扱いにも優れた一面も持つ。 クロスワードを楽しんだり、「処世術だ」と言ってダンのテンションをまねたりなどコミカルな一面も見られる。 〈王の能力〉に興味を持っているらしく、力の発動を見るためだけに敵味方の犠牲を問わない様々な策を巡らせていた。また、そのために茎道にも与し、第2次ロスト・クリスマスの際には上官であるダンを侮蔑の言葉と共に射殺した。 第2次ロスト・クリスマス以降は特殊ウイルス災害対策局長に就任する。閉鎖地区の完全封鎖を言い渡された際「葬儀社のメンバーを差し出せば外に出られる」というデマメールを地区内に流して楽しんでいた。蘇った涯が得た〈王の能力〉を見るが「何か違う」と惹かれず、春夏が持ち去った最後のヴォイドゲノムを狙って追撃を図る。葬儀社と共に廃墟に籠城する彼女を追い詰めるが、再び〈王の能力〉を得た集に谷尋の「鋏」で死亡。その際には「他人の心が私の中に入ってくる」と恍惚の表情を浮かべていた。 左目はセフィラ製薬公安部隊長の時にスクルージを追っていた際に戦いに巻き込まれ失っている。 桜満 春夏(おうま はるか) 声 - 藤村知可 集の義母。GHQ所属のヴォイドゲノムを培養するセフィラゲノミクス主任研究員。週に一度程度しか帰宅しない。集からは「春夏」と名前で呼ばれている。自宅に入るなり服を脱ぎ捨て、下着姿でうろつくラフな性格で、桜満家に居候しているいのりと出くわしてもまるで動じなかった。 茎道の妹であり、飛び級で大学に入学するほどの才女で、それゆえに研究に明け暮れる玄周に興味を抱き、彼と結婚するに至った。そして2029年、彼の実子である真名と集と共に過ごそうとしたクリスマスに玄周を喪い、そしてロスト・クリスマスを経験する。真名と集に起こったことを知る数少ない人物で、以来「集を守る」ことを自身に課している。 第2次ロスト・クリスマス発生前に、茎道から集がヴォイドゲノムを継承していた事と、“葬儀社”の一員となっていた事を知らされる。ダンの協力で嘘界の監視から逃れる事ができ、逃げている途中にいのりと涯に出会い、アポカリプスウイルス拡大を防ぐために葬儀社に協力する。 第2次ロスト・クリスマス以降は、王の宿命から集を解放するために24区に与し、涯の復活に関わる。その後真名の殺害に踏み切るが、策は全て茎道に見抜かれており、やむなく最後のヴォイドゲノムを持って逃亡。葬儀社残存メンバーに合流し、再度力を手にした集や葬儀社の面々と共に決戦に臨んだ。 ダン・イーグルマン 声 - 最上嗣生 供奉院家の船外パーティーを行っている船にドラグーンミサイルで襲撃しようとしたGHQから派遣された軍人。階級は大佐。「ガッツで行こう」等の言動からスポーツマンに則った精神を持っているようであり、ワイルドな行動を好む。女性に暴力は振るわず、部下にも親交を深めようというコミュニケーションをとっており、性格的には悪人ではない模様。しかし地対空ミサイルであるドラグーンを「上に飛ぶなら横にも飛ぶ」と強引に車両ごと寝かせて射出するなど非常識な面も多々見られる。 クーデターの際、ウイルスにより身体の一部がキャンサー化し、さらにダリルの裏切りによる襲撃を受ける。その後、春夏をかばうように逃がし、嘘界を組み伏せるものの逆に射殺される。 アンドレイ・ローワン 声 - 野坂尚也 メガネをかけた青年で階級は大尉。グエンの死後は嘘界の補佐やダリルのオペレーターなどを行う。実質的には嘘界に近い人物らしく、GHQを裏切り、茎道のクーデターに協力した。 日頃の言動から見るとごく普通の良識人らしく、嘘界や茎道の行う大量虐殺作戦に抑えきれない嫌悪を感じている模様。 ダリルの反逆時には庇うなど彼を気遣う様子も見られ、GHQの追っ手に追跡された際には彼をエレベーターに押し込み逃がしている。その際は「生き直せるなら今度はもっと人に優しくしろ、本当はもっといい子だったんだろ、ダリル坊やは」と、本編では描かれることはなかったが幼少時のダリルを知るかのような言葉を掛けるなど、本心から彼の事を案じていた。その後の生死は不明。
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GHQ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 16:58 UTC 版)
アポカリプスウイルスが日本中に蔓延した際、アメリカ軍を中心に超国家間で発足した超国家的組織。政府機能を失った日本に対し武力介入を行い、軍事占領下に置いている。ワクチンの開発に成功しており、日本国民へのワクチン投与を名目に現在も日本に駐留し続け、日本人を経済的にも隷属させている。本拠地は24区。広義では総司令部〈General Headquarters〉の略語。
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GHQ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 06:30 UTC 版)
国際連盟大和進駐軍司令部。進駐軍そのものの呼称としても使われる。
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GHQ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 06:30 UTC 版)
クライブ・キャノン 声:転河統一 GHQ参謀第二部資料管理課の課長を務める。階級は中佐。新大陸出身。 余計な諍いを好まない柔和な雰囲気の中年男性だが、策謀家としてはやり手。上司・ウィローのジーバスに対する盲信ぶりを危ぶんでいる。 白人主義者が多く大和人を見下しがちなGHQ内において、大和人であっても差別せず、その能力を素直に評価することのできる人物。無用な犠牲は好まない一方で、必要な犠牲と判断すれば厭わないリアリスト。 資料管理課はGHQ内部の左遷部局と思われているが、その実態は事実上の諜報総監であり、課の指揮官を勤めるキャノンは対大和政策の第一線で活動している。 明晰な頭脳の持ち主で、ウィルフからは「かつてのSS大将ラインハルト・ハイドリヒに匹敵する」と高い評価を受けている。新大陸独立派(アメリカン・ドリーマーズ)の実質的な現場指揮官として機能している人物でもあり、ウォルフの発言から彼の真意が新大陸独立派とは異なることを見抜くなど抜け目のない人物でもある。飄々としながらも命と引き換えにしてでも信念を貫き通す芯の強さを持つ。 ジョージ・ガーゲット 声:瀬路啓維 キャノンの部下。資料管理課所属の少佐。新大陸出身。冷徹で頭脳優秀だが白人としての誇りに凝り固まった偏狭極まりない差別主義者で、表面的には大和人を文明人に再教育すべしと語る一方で、老若男女を問わず根絶やしにするのが理想的だと考えている。新大陸独立派(アメリカン・ドリーマーズ)。 妻帯者であり、家族への手紙を欠かさないマイホームパパとしての一面もある。また、一兵卒まで名前を覚え、その死に涙を流すほどの部下想いでもあり、部下からも深い信頼と尊敬を得ている。 兵士としても実務家としても有能な人物であり、クライブからの信任は厚かった。 チャールズ・ウィロー 声:秋山樹 GHQ参謀第二部(G-2)部長。階級は少将。新大陸出身。 歴戦の猛者であり、左目には時の大英連邦女王から授かった勲章を眼帯にしている。GHQ司令部を掌握している。 少しとぼけたところもあるが、総司令部から彼にかかる信頼は篤い。部下の進言を素直に受け入れる懐の広さを持つが、他人に頼りすぎるきらいもあるため、それが欠点にもなっている。 統合独逸連邦の協力者であるジーバスに傾倒している。 祖国であるアメリカやそこに住む人々を愛する心は本物であり、その真摯さは副官であるキャノンからも好まれている。GHQで活動する新大陸独立派(アメリカン・ドリーマーズ)の首魁ともいえる人物で、大英連邦に対して強い敵意を持つ。 トーマス・コブデン 声:J一郎 GHQ民生局所属の中佐であり、大鳥香奈枝の上司。典型的な汚職官僚であり、民生局の職権を乱用し、企業や幕府の官吏などから賄賂を多数受け取っていたが、それらの活動を基地内の電話で行っていた事から汚職が司令部に露見。左遷される。クライブ・キャノン中佐からはストレートに「コブデンの阿呆」と称された。 その後はルート次第では朝廷から賄賂を貰ってGHQの港湾施設に爆弾を仕掛けようとするが、クライブ・キャノンに現場を抑えられて逮捕・処刑された。既婚者であり、妻が大英連邦本国にいる。 ガーゲット中尉 GHQ中尉でジョージ・ガーゲットの弟。兄と同じくキャノンの部下。新大陸独立派(アメリカン・ドリーマーズ)であり大英連邦に対する怒りも本物だが、先と終りが見えない戦いの日々にうんざりしている。そのため、手っ取り早く大英連邦に裁きを与えるために緑龍会(グリューネドラヘ・ゲゼルシャフト)に所属している。 ウォルフラム・フォン・ジーバス 声:野☆球 大和と同じく前大戦の敗戦国である独逸統合連邦(ドイツ)出身の「劔冑夢想論(ファンタジー・オブ・クルス)」で名高い学者。GHQの学術顧問を務めており、GHQの兵士に大和語を教えているため、景明が感服し、茶々丸がドイツ人であることを疑うまでに流暢な大和語を話す。 大和の水脈に良質な劔冑生産の秘密があると睨み、日夜研究に明け暮れている。 少女のパンツを脱がすことに対して異様なまでの執着を覚えている変態であるが、あくまで自分が変態という自覚はある。 緑龍会(グリューネドラヘ・ゲゼルシャフト)に所属、主導的な立場を担っており、GHQ内部のアメリカン・ドリーマーとのパイプ役を務めており、緑龍会の望む方角に彼らを誘導しているが、クライブ・キャノンからはその真意を疑われている。 ルービィ・サシュアント 声:竹田いづも 国際統和共栄連盟事務局次長。大英連邦の伯爵位を持ち、国連本部ジュネーヴからGHQの動向を伺う。 ことあるごとに叫ぶ自己主張が激しい人物。 白人主義者ではあるが比較的穏健派の人物であり、平和の前提とならない戦争や大量虐殺は大和人相手であっても許容しない。
※この「GHQ」の解説は、「装甲悪鬼村正」の解説の一部です。
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GHQ(進駐軍)
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「ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の記事における「GHQ(進駐軍)」の解説
モリス大尉 演 - トーマス・リンドブルーム 終戦後、大阪ラヂオ局を管理下に置いたGHQ(進駐軍)の責任者。食事の時に「Yummy(おいしい)」と呟いた事から、め以子と希子からは「ヤミー」とあだ名されている。 ラヂオ局の休憩時間に希子たちが食べていため以子手作りのおむすび弁当に興味を持ち、め以子が嫌がるのも構わず大金を出して強引に弁当を買い占める。その後、希子を通して、め以子に局内で弁当を売って欲しいと申し付けたり、め以子の蔵座敷で食事をしたいと希望するが、め以子本人は活男を戦死させた米軍を憎み続けていたため、彼の希望は叶わなかった。 昭和22年、ハイスクールの同窓であるトム・カーチスが甲子園大会の復活を取り消した際、め以子の蔵座敷へ招待してもらうことを条件にカーチスへの説得の協力を引き受ける。そして念願叶い蔵座敷で食事をした際、彼自身も息子を無理に軍に入隊させて真珠湾攻撃で戦死させたことをめ以子に打ち明け、似た境遇であるめ以子と苦悩を分かち合い和解する。後日、希子の伝言を通して、カーチスを説得するための有効なヒントを泰介たちに与える。 ベッカー少尉 演 - ジェイムズ・マクルロイ 終戦後、大阪ラヂオ局に最初に現れたGHQの一人で、日本語を話せる。「〜しろ」といった命令口調でモリス大尉の通訳を務める。 米兵 演 - ジェズ・ハンコック 街頭で子供達にチョコレートを投げ与え、その様子を見咎めため以子にも強引にチョコレートを押しつける。 トム・カーチス 演 - デビット・マックフォール GHQの民間情報教育局長。モリス大尉とはハイスクールの同窓。かつては学生野球のスター選手であったが、身体が小さいためプロ選手になれなかった苦い過去を持つ。そのため、プロになれない学生野球は無意味と考え、民間情報教育局の許可を得ていないという名目により甲子園大会の復活を取り消そうとしたが、泰介たちから大好物のアイスクリーム(め以子がモリス大尉の助言に基づいて作ったもの)を提供されると共に学生野球に対する泰介たちの熱い思いを聞き、大会の復活を認める。 通訳 演 - ヘンリー・ファウラー カーチスの通訳を務めるGHQの職員。「〜と言うてはります」といった大阪弁の口調で日本語を話す。 米兵 演 - ジェレミー・ヘッティンガー カーチスと同席していたGHQの職員。
※この「GHQ(進駐軍)」の解説は、「ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の解説の一部です。
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