日本の学校給食とは? わかりやすく解説

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日本の学校給食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 08:27 UTC 版)

日本の学校給食(にほんのがっこうきゅうしょく)とは、日本において小学校中学校などで一定の特定多数人のために専門の施設を用いて組織的・継続的に提供される給食。日本において単に「給食」といえば、この学校給食のことを指す場合が多い。


注釈

  1. ^ 近代の学校教育制度以前では、会津藩藩校日新館」とも言われている。
  2. ^ これに因み、鶴岡市内の小学校では12月の給食に学校給食発祥記念日として当時のおにぎりと焼き魚、漬け物、大豆の煮物というメニューが再現される[4]
  3. ^ 同事故では、死亡した女児が以前に「クラスの完食目標に貢献したかった」と発言しており、事故当日も完食目標に貢献するためにチヂミをお代わりしようとしてチーズ入りチヂミを誤食し、アレルギー発作を起こし死亡したとされている[48]

出典

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