スモモ亜属とは? わかりやすく解説

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スモモ亜属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/22 08:07 UTC 版)

スモモ亜属
プラム
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : スモモ亜科 Prunoideae
: スモモ属 Prunus
亜属 : スモモ亜属 Prunus
英名
Plum
  • Prunus
  • Prunocerasus
  • Armeniaca

スモモ亜属(スモモあぞく、Prunus)はスモモウメアンズなどを含むPrunus 亜属。サクラ類の下位の分類にあたるが、その分類法をめぐっては研究者によって異なる見解が示されている[1]サクラ属を参照)。

分類

スモモ亜属はスモモ節(Prunus)やアンズ節(Armeniaca)に分けられる[2]。これにプルノケラスス節などを加えて分類されることもある[3]

スモモ節(Prunus[2]
芽のが内向きに巻いている。花は1-3個が固まっている。実は滑らかでしばしばを吹いている。
P. cerasiferaP. cocomiliaP. consociifloraP. domesticaセイヨウスモモ)、P. salicinaスモモ)、P. simoniiP. spinosaスピノサスモモ
プルノケラスス節(Prunocerasus
芽の葉が内向きに巻いている。花は3-5個が固まっている。実は滑らかでしばしば蝋を吹いている。
P. alleghaniensisP. americanaP. angustifoliaP. hortulanaP. maritimaP. mexicanaP. nigraP. orthosepalaP. subcordata
アンズ節(Armeniaca[2]
芽の葉は内向きに巻いている。花の軸はとても短い。実はベルベット状。一部では独立した亜属とされている。
P. armeniacaアンズ)、P. brigantinaP. mumeウメ)、P. sibirica

流通と利用

流通上の分類

流通上は欧州系(Prunus Domestica Lindley)、東洋系、北米系(Prunus Americana Marsh)に分けられる[4]。欧州系は乾果を中心とする加工用が主であるのに対し、日本スモモ(Prunus Salicina Lindley)を含む東洋系はほとんどが生食用であり加工用は少ない[4]

プラムとプルーン

プラムは本来は欧州系のセイヨウスモモを指す[4]。日本で生食されているスモモの多くは、日本スモモまたは日本スモモとアメリカスモモの雑種で本来のプラムとは異なる[5]。ただし、日本スモモもプラムと呼ばれるようになってきていると指摘されている[4]

なお、プラム(Prunus domestica)は、料理用、デザート用(生食用、デザート・プラム)、非食用に分類されることもある[6]

プルーンはプラムを乾燥させた果実(乾果)をいう[5][4]。種子を取り除かない状態で発酵せずに乾果にできるのはセイヨウスモモ(Prunus domestica)に限られる[4]

事件・事故

2013年6月27日、北海道札幌市の市立小学校の学校給食で、特別支援学級の2年生が「プラムの種」を喉に詰まらせ窒息死した[7]

脚注

  1. ^ サクラ類(バラ科サクラ属)Prunus”. 国土技術政策総合研究所. 2025年7月22日閲覧。
  2. ^ a b c きたのみどり No.13”. 北海道立林業試験場 緑化樹センター. 2025年7月22日閲覧。
  3. ^ バラ科(Rosaceae)の花”. 宇都宮大学農学部. 2025年7月22日閲覧。
  4. ^ a b c d e f プルーンの香気成分(関税中央分析所報第28号)”. 税関中央分析所. 2025年7月22日閲覧。
  5. ^ a b 三谷 隆彦、矢野 史子「総説 ウメとプラム」『近畿大学先端技術総合研究所紀要』第11巻、近畿大学先端技術総合研究所、2006年3月1日、1-13頁。 
  6. ^ PLUM(プラム)”. 辻調理師専門学校. 2025年7月22日閲覧。
  7. ^ 誤嚥窒息事故事例 2024年9月15日閲覧。




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