ちさん‐ちしょう〔‐チセウ〕【地産地消】
地産地消
地産地消とは、地域で栽培した野菜や果物を、その地域の人々が消費することをいいます。交通網が発達していなかった江戸時代には、塩漬けや干物などを除き、地産地消が人々の暮らしの基本でした。中国製冷凍ギョーザによる中毒事件や消費期限偽装などが相次ぎ、食の安全・安心が大きく揺らいでいるなかで、再び、地産地消の良さが見直されています。
地産地消は、消費者から生産者の顔がみえることが一番の強みです。顔が見れば、生産者は消費者の反応を直に確かめることができ、責任感もわいて、安全で美味しい野菜づくりがやりやすくなります。
地域の野菜や果物などを集荷・直売する「道の駅」のなかには、売り上げを順調に伸ばしているところがあります。愛媛県内子町の「内子フレッシュパーク」は、土曜・日曜日になると町内産の新鮮な野菜や果物を求めて松山市から客がどっと押しかけます。
人気の理由は、トレーサビリティシステムにあります。どこの誰が、いつ種をまき、どんな農薬を使ったか。顧客は店内のバーコードリーダーを使って、野菜や果物の詳しい履歴が一目でわかるようになっています。
売り上げ状況は携帯電話メールで生産者に伝えられ、売り切れそうになると補充する体制をとっています。生産者のやる気や創意工夫を引き出すことにもつながっているようです。
地産地消は長距離の交通輸送を伴わないことから、二酸化炭素の排出量を減らす環境対策の効果も期待できます。
(掲載日:2008/03/15)
地産地消
文字どおり地域生産地域消費の略語です。場合によっては域産域消という略し方をすることもあります。消費者にとっては近くで作られているものを消費する(食べる)、生産者にとっては食べる人の近くで作る、という意味の言葉です。 現在では、流通が発達し、遠産遠消になって私たちが困っているかというと、地元に無いもの、時期的に地元では取れないものでも遠くから運んできて、いつでも欲しいものが手に入るようになり、この事で大いに恩恵を受けています。 しかし、地域の消費者にとって地域の産品を食べることは大いに意味があります。それは、地域の農林水産物はその地域の環境によって育てられたものであり、健全な農林水産業は健康な環境を保全するからです。 また自給率を上げるためにも地産地消が重要です。 地域の環境と生活の質の向上を目指すことは地域の自立性を高めます。こうした地産地消が色々な地域で行われていけば、自ずと地域の結びつきは強くなります。その結果として国内の食糧自給率も向上することにつながります。 |
地産地消
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/18 04:57 UTC 版)
地産地消(ちさんちしょう)とは、地域生産・地域消費(ちいきせいさん・ちいきしょうひ)の略語で、地域で生産された様々な生産物や資源(主に農産物や水産物)をその地域で消費することである。
- ^ 例えば、農文協「現代農業増刊 食の地方分権」2003年5月)
- ^ 2006年9月27日 毎日新聞
- ^ 放送大学 エネルギー学の基礎
- ^ 「地産地消の全国モデル 農産物加工場着工へ」(日本農業新聞、2007年4月11日・近畿北陸11面)
- ^ “千産千消とは”. 千葉県農林水産部. 2009年9月22日閲覧。
- ^ a b c d e もり・ひろし (2010年3月1日). “時代を読む新語辞典 旬産旬消〜乱立する「地産地消」の派生語”. nikkei BPnet. 2014年10月6日閲覧。
- ^ 福田崇男 (2009年12月15日). “これからは「自産自消」、レンタル農園と利用者をSNSでつなぐ”. 日経コンピュータ. 2014年10月6日閲覧。
- ^ 例として、石井幹子『LOVE THE LIGHT, LOVE THE LIFE 時空を超える光を創る』東京新聞出版局、2011年。ISBN 978-4808309497。
- ^ 加藤, 百合子 (2013年9月16日). “地元の優等生野菜は「地産来消」で輝く”. 日本経済新聞 電子版 2014年10月6日閲覧。
- ^ 「青森の観光、14人が発表 人材育成セミナー /青森」、朝日新聞 東京地方版/青森、2005年2月16日、30頁。
- ^ 例として、「しゃも鍋 始めます 南国市 10月から11店舗で提供」、高知新聞 朝刊、2010年8月18日、25頁。
地産地消
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 00:49 UTC 版)
主に農産物を輸入や地域外から持ってくるのではなく、なるべく地元で生産したものを地元で消費しようという考え方。
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