自給自足
自給自足とは、自給自足の意味
自給自足(じきゅうじそく)とは、生活などに必要な物資の用意を外部に求めることなく、自ら生産してまかなうこと、あるいは、それで生活が満ち足りているさま。生活を意味する語。要は、既製品を購入するのではなく、自分で作ったり自然の中から採取したりする生き方。たとえば自分で米や野菜を作る、山川から山菜・薪・川魚などを得る、衣服や家具を自作する、といった営みが「自給自足」の典型といえる。個人の営みだけでなく、たとえば国や貿易に依存せず国内生産だけで市場を維持できているような状況を指して用いることもできる。
自給自足の語の由来・語源
自給自足は「自給」と「自足」という類義語を並べた構成の熟語と解釈できる。「自給」は「自ら獲得する」ことを、「自足」は「自分で間に合わせて(足りて)いる」ことを意味する。自給自足の語の使い方(用法)、例文
自給自足は、名詞およびサ変動詞として扱われる。つまり「自給自足の生活」ともいえるし「自給自足する」ともいえる。自給自足の類語と使い分け
自給自足の類語としては、「他人に依存せず独力で何とかする」という意味で「自活」「自主独立」「独立独歩」などが挙げられる。ただし、いずれも精神的独立のニュアンスが色濃く、かつ「物的に充足している」というニュアンスが希薄といえる。自給自足の英語
自給自足の英語表現としては「self-sufficiency」が挙げられる。これは「自立」とも「時給自立」とも訳されるが、self-(自ら)sufficiency(充足する)ということで「自給自足」の意味で使える。じきゅう‐じそく〔ジキフ‐〕【自給自足】
自給自足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/27 14:44 UTC 版)
自給自足(じきゅうじそく)とは自分自身に供給し・自分自身を満足させること。
食料経済
原始社会は自給自足経済であり食料は生産から消費まで家庭内で行われていた[1]。しかし、食料経済の発展とともに多くのプロセスが食品工業など家庭外に移されたが、このような現象を食料経済の外部化(食生活の外部化)という[1]。
自給自足の初期の食料経済は生産と消費のみであったが、生産性向上のため分業が行われるようになると自給自足経済は終焉を迎え、生産・流通・消費の3つの要素からなるシステムに移行した[2]。
自給自足だった食料経済が時代とともに外部化された背景には需要側と供給側に様々な要因がある[1]。需要側の要因の一つが一人当たりの所得の上昇である[3]。経済発展により食料消費が単なる栄養摂取だけではなく生活の一要素という意味の強い食生活へと変化したことで、専門的な食品加工技術や調理技術が求められるようになった[3]。
関連人物
- ヘンリー・デイヴィッド・ソロー - 『ウォールデン 森の生活』(1854年)の作者。ウォールデン湖畔の森の中に丸太小屋を建て、自給自足の生活を2年2ヶ月間送る。
- 横井庄一 - グアム島のジャングルで自ら作った地下壕などで自給自足生活、28年後の1972年にようやく日本に帰還。
- 小野田寛郎 - 終戦を知らされず、太平洋戦争終結から30年近くフィリピン・ルバング島にて自給自足をしながら一人戦い続ける。
- Suniuo(中村輝夫/李光輝)
出典
関連項目
自給自足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 08:07 UTC 版)
神宮の神事で用いられる御物の多くは氏子や職員の手によって作られ、自給自足が行われる。以下に記すものが神饌として奉げられる主要な作物などの調達方法である。
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自給自足
「自給自足」の例文・使い方・用例・文例
自給自足と同じ種類の言葉
品詞の分類
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