行事食
行事食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 02:55 UTC 版)
行事食(ぎょうじしょく)は、伝統的に受け継がれた祭事、行事、季節の節目の際に食される特別な料理と食材である[1][2][3]。家族の無病息災と幸せを願う意味があり特定の時期に用意される[1]。宗教行事や古事が発祥に関わっているものも多く、何かを象徴したり、風習が伴なったり、お供えとして使用されるものが多く、人々の生活様式、食文化、民間伝承に深く根ざしている。
- ^ a b c d e f g h i j k l “行事食について:農林水産省”. www.maff.go.jp. 2022年4月30日閲覧。
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- ^ Giuffrida, Julie (2020年12月15日). “It's almost Christmas. Yes! Let's make tamales” (英語). Los Angeles Times. 2022年5月1日閲覧。
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- ^ “Colomba Pasquale – The Easter Dove”. Arte Cibo. 2022年4月30日閲覧。
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- ^ Robertson, Amy E. (2017年4月11日). “Maamoul: An Ancient Cookie That Ushers In Easter And Eid In The Middle East” (英語). NPR 2022年4月30日閲覧。
行事食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 10:07 UTC 版)
季節感や年中行事などを考慮して特別な献立が設定されることがある。
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行事食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 19:15 UTC 版)
日本の本土(大和、やまとぅ)では、冬の正月が最も重要視される年中行事であるのに対して、奄美ではもともとは夏の稲の収穫行事である「三八月」(みはちがち)が最も重要な年中行事であった。現在は稲作があまり行われなくなり、本土の習慣が根付いて、冬の正月、夏の三八月がともに祝われる。地域差もあるが、各行事と関連する料理は以下の通り。 三月三日(さんがちさんち) - 桃の節句。喜界島ではうむむっちー(はったい粉入りの芋餅)を作る。 浜下り(はまうり) - 旧暦4月の午の日にタイモの煮物、舟焼き、塩豚の煮物、焼き魚、野菜の煮物、おにぎりなどを詰めた弁当を持って、浜で唄い遊ぶ。 盆行事 - 旧暦7月13日の夕方に墓参し、先祖の霊を迎える提灯に火を点す。床の間に祭壇を作り、庭には先祖の霊の従者が待つ場所として蘇鉄の葉と竹でむっ棚を作り、餅や煮物を供える。落雁(型菓子、かたぐゎし、しまっくゎし、むすこ)も作って供える。14日は精進料理を供え、食べる。15日には夕方に墓参し、集落で送り踊りをする。 三八月(みはちがち) - 新節、柴挿、嫩芽(土賀)の総称。考祖祭。新節(あらせち) - 旧暦8月最初の丙(ひのえ)の日に行う収穫祭。みきを作り、赤飯(かしき、はしち)を炊き、火の神に供える。夕方は八月踊りを行い、集落内の家々の安全を願って踊って回り(家回り、やーまわり)、各家は料理と黒糖焼酎を用意して待つ。 柴挿(しばさし) - 新節から中7日経った甲(きのえ)の日に、家の軒にススキを刺し、畑には椎の枝を刺し、八月踊りをする。 嫩芽、土賀(どぅんが) - 続く甲子(きのえね)の日。何もしない休息日。 八月十五夜(はちがちじゅうぐや) - 旧暦8月15日(中秋)の豊年祭。奉納相撲を取り、八月踊りを踊り、おにぎりや餅を食べる。 九月九日(くがちくんち) - 旧暦9月9日の家内安全、製糸の成功を祈ってみきを作る。 種おろし(たにうるし) - 奄美大島北部では、旧暦9月ごろ、高倉から種籾を下ろす前に、豊作への感謝と祈願のために餅を作って撒く。家回りをする場合もある。 年の夜(とぅしぬゆ、大晦日) - 旧来正月に備えてヤギ、ニワトリなども屠殺されたが、最も一般的なのは黒豚で、ツワブキなどと味噌で煮て豚骨料理にする。喜界島ではひるいっちゃーしー(にんにくの葉と豚肉と豆腐の妙めもの)が欠かせない。 正月(しょうがち) - 元旦に家族で三献(さんごん、さんぐん)と呼ばれる料理を食べる儀礼を行う。奄美大島では、家長の「おしょろう」の声で始め、一の膳のむちぬすいむん(赤い椀に入れた海老、蒲鉾、シイタケ、ゆで卵などと餅の吸い物、むちんしる、雑煮)、二の膳(刺身)、三の膳のうゎーぬすいむん(黒い椀に入れた塩豚と大根の吸い物。または鶏肉などの吸い物)と、スルメ(または魚のひむん、干物)、昆布、塩からなる塩盛りを供する。各膳の間には主人が同席者に奄美黒糖焼酎を注いで飲み、最後に塩盛りの三品を一口ずつ食べる。喜界島ではすでぶた(お重)、しいむん(吸い物、雑煮)、さんぺーつき(三杯漬け、酢の物の紅白なます)で三献とする。二日は農作業や家業の仕事始めの儀式を行ってから、友人の家を回り、シマ唄を即興で歌う唄遊びなどをする。 小正月(かめざらい) - 前日の1月14日にぶんぎ(クワノハエノキ)の小枝に食紅でカラフルに着色した小さな餅を刺し、なりむちと称して飾る。1月15日は正月の残りの塩豚のわんふに(豚骨料理)、とぅくむち(床餅、鏡餅)を食べる。翌16日はあくにち(悪日)とされ、仕事をしなかった。18日にはなりむちを煮て、蒸したタイモあるいはサツマイモと混ぜて、ひっきゃげを作る。
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行事食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 03:33 UTC 版)
クリスマスには、ハンガリー人はハラースレー(魚のスープ)を食べる。ガチョウ、シチメンチョウやアヒルのロースト とテルテット・カーポスタ(ロールキャベツ)を供することもある。クリスマス菓子はクルミや芥子の実を巻いた焼き菓子ベイグリやサロンツコールのようなクリスマスツリーに飾りつけるキャンディーで、後者はクリスマス期間中誰もがツリーから直接取って食べる。シルヴェスター(Szilveszter、大晦日の夜)には、ヴィルシュリとヒラマメのスープを食べて祝う。年が明けると、二日酔いを治すといわれるヒラマメのスープやコルヘイレヴェシュ(korhelyleves、肉とザワークラウトのスープ) を摂る人が多い。フーシュヴェート(Húsvét、復活祭)の食事に特別な料理はほとんどないが、ハンガリー人の中には(特に旧サボルチ県(英語版)では)、トゥーローと卵から作るシャールガ・トゥーロー(Sárga túró)という黄色く甘いチーズを作る人もいる。
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行事食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 20:54 UTC 版)
福豆 - 大豆を炒って福豆とする。“あり得ないことが起こる”を意味する「炒り豆の花が咲く」という諺があるので、厄払いに用いた豆から芽が出ないようにしっかりと炒り、豆まきを終えてから食べる。自分の年齢あるいは年齢に1つ加えた数だけ食べるとされ、1回でその数だけ豆を握り取ることができると良いことがあるという所もある。また、炒り豆を保存しておき、初雷(立春後最初の雷)が鳴ったら食べると「病気をせず健康に過ごせる」「魔除けになる」「落雷の災いから免れる」という言い伝えが各地にある。豆まきで落花生を撒く地域は当然落花生を食べる。 蓬莱豆 - 蘆山寺(京都市上京区)でまかれる砂糖でくるんだ紅白の豆。紅白一粒ずつ食べると寿命が6年延びると言われる。 節分鰯西日本には節分に鰯の焼き魚を食べる「節分いわし」の風習がある。 奈良県の大和高原地域では鰯をアラメで巻いた「め巻き」を食べる。 福茶 - 福豆(大豆)と昆布、梅干しなどの具に煎茶や湯を注いだ茶。 なた餅 - 遠州から三河にかけての風習で、一升餅から数え年の数だけ餅を取り、きな粉をまぶして厄落としの餅とする。 節分蕎麦 - 文化11年(1814年)刊『大坂繁花風土記』にある年中行事の条に「十二月三十日 晦日そばとて、皆々そば切く(喰)ろふ。当月節分、年越蕎麦とて食す」「正月十四日 十四日年越とて、節分になぞらへ祝ふ。この日そば切を食ふ人多し」とある。本来は節分に食べる蕎麦を「年越蕎麦」と呼び、大みそか(旧暦)に食べる「晦日そば」と区別していた。明治の改暦により「年越し」が節分から新暦の大みそかに移ったため、しだいに年越し蕎麦は大みそかに食べられるようになっていった。しかし、節分に蕎麦を食べる習慣を残す地域もあり「節分蕎麦」と呼んで区別するようになった。 麦飯大坂船場安土町の水落家の「行事帳」文政6年(1823年)に記された節分の行事食に「塩いわし 麦飯」とある。また、大坂町奉行の久須美祐雋が安政3年(1856年)正月22日に起筆した随筆『浪花の風』には「節分大晦日には必らず麦飯を焚て、赤いわしを添へて祝ひ食ふ」とある。さらに、上方落語の「厄払い」には「年越しの晩はどこのお家(うち)でも、みな麦ご飯にイワシを焼いて、それをおかずにして食べなはるなぁ」というくだりがあり、大阪・神戸間に電車が通じている時代設定になっている。これらのことから江戸時代から近代まで、大阪の多くの家庭では麦飯に鰯が節分の食事であったことがわかる。 奈良県では麦飯を炊くことを「麦をよます」と言い、「ようまわす」(良い世の中になる)ように験を担いで食べる。 江戸時代の京都の商家の日記に、節分の昼食に麦飯と白みそ汁、いわしを食べ、夜には鶴の吸物で酒を飲んだことが記されている。 とろろ汁 - 長野県では麦飯にとろろ汁をかけて食べる。トリガチと言って早食いをする。寒明けに胃袋を試すため大食するのが目的であるとする。 恵方巻 - 恵方を向いて願いごとをしながら、無言で丸かぶりすると縁起が良いとされる太巻き寿司。関西では「丸かぶり寿司」とも呼ぶ。詳細は「恵方巻」を参照 蒟蒻 - 「腸の砂おろし」と呼び、「体内にたまった砂を出す」として食べる。 ナマコ - 島根県の隠岐では「砂おろし」と称し、ナマコを酢の物にして食べる習慣がある。 水菜の辛子和え - 奈良県では麦飯や鰯のめ巻きとともに水菜の辛子和えを食べる。 カナガシラ(魚)の煮付け・とっぽいか(尺八いか)の煮付け・紅大根のなます - 長崎県長崎市では、「お金が貯まる」に通じる「カナガシラ」の煮付けと、ケンサキイカやヤリイカを巾着(財布)に見立て、米などを詰めて煮付けた「とっぽいか」の煮付け、赤鬼の腕に似ている紅大根のなますを食べる。 鯨料理青森県八戸市鮫町の蕪嶋神社「節分厄除祭」では、直会にくじら汁を食べる習慣がある。 大坂船場安土町の水落家の「行事帳」文政6年(1823年)に、節分の行事食として「汁 くじら、大こん」とあり、江戸時代に大坂船場の商家ではくじら汁を食べる習慣があったことがわかる。 島根県浜田市では、拍子木に切ったクジラの黒皮を炊き込んだ「くじら飯」を食べる。 山口県では「大きなものを食べると縁起が良い」として鯨の尾びれを水でさらした「尾羽毛(おばけ・おばいけ)」をはじめとする鯨料理を食べる風習がある。 長崎県では「金頭(かながしら)の煮付け」や「尺八イカの煮付け」とともに、鯨の小腸「百尋(ひゃくひろ)」の輪切りが節分の伝統料理として食べられていた。 粕汁 - 奈良県をはじめ関西の寺院では、節分会にあたり参詣者や関係者に振る舞うところがある。 干しかぶらの味噌汁 - 大阪市から河内地域にかけて、干したかぶを白みそ仕立ての味噌汁にし、無病息災を願って食べる習慣があった。 厄除けぜんざい - 厄年の人がぜんざいを振る舞う「厄除けぜんざい」の風習が関西を中心に残っている。 厄除け饅頭 - 大阪市を中心に、節分に社寺で厄除けをし、門前で販売される「厄除け饅頭」を親しい人に分け、厄落としをする習慣がある。 がらがら・福引煎餅 - 小麦粉と卵黄に砂糖で味付けた生地を焼いた煎餅の中におもちゃや縁起物の入った伝統的な食玩駄菓子。がらがらは、山梨県甲府市の大神宮節分祭の名物。また、福引煎餅は、三重県津市で食べられる厄除けの煎餅。 切山椒 - 切山椒は、糝粉に砂糖と山椒を炒った粉をまぜた生地を蒸して搗き、拍子木形に切って作った餅菓子で、山梨県甲府市の大神宮節分祭の名物。 小判菓子 - 福井県小浜市で「一生お金に困らないように」と、炒り豆とともに神棚に供えて食べる小判の形をした縁起物の焼き菓子。
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