松輸送とは?

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松輸送

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/09 14:46 UTC 版)

松輸送(まつゆそう)は、太平洋戦争中の1944年前半に日本軍が行った中部太平洋方面への増援部隊輸送作戦である。絶対国防圏と位置付けられたマリアナ諸島などの守備隊を強化するため、満州などから転用された地上部隊や軍需物資が松船団と総称される11回の護送船団で運ばれた。アメリカ海軍潜水艦で妨害を試みたが、日本側の損害は少なく一応の成功を収めた。松輸送で運ばれた部隊が、サイパンの戦いペリリューの戦いで日本軍守備隊の主力となった。




注釈

  1. ^ 横須賀鎮守府が定めた一般船団の命名規則による呼称で、千の位の「3」は横須賀発トラック島行きを、下3けたの「301」は3月1日出航を意味する[17]
  2. ^ 東松2号船団を第3308船団と呼ぶ史料もある[19]
  3. ^ a b c 西松2号船団でパラオ着の松江丸は、木津川丸、新玉丸と別船団を組んでメレヨン島に向かい、僚船2隻は途中でアメリカの潜水艦シーホースの雷撃(翌日に東松4号船団も襲撃)により撃沈された[39]。松江丸も帰路の4月17日にパラオ東北東洋上でアメリカの潜水艦ハーダーの雷撃で撃沈されている[41][42]
  4. ^ a b モタ船団は門司発・高雄行きの頭文字、タパ船団は高雄発・パラオ行きの頭文字をそれぞれ取ったもの。これら航路ごとの呼称に、運航番号順の数字2桁を組み合わせて船団名が命名された。
  5. ^ 『護衛船団幕僚体験談摘録』の全文は、参考文献の防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)巻末に付録第2として収録されている。
  6. ^ 目的地到着後、3月20日にヤップ島北方40海里でアメリカの潜水艦ピクーダの雷撃で沈没した[89]
  7. ^ 目的地のトラック島到着後、3月30日にトラック島北方でアメリカの潜水艦ピクーダの雷撃で沈没[90]
  8. ^ 秋川丸は東松4号復航船団には加入せず行動したが、4月27日にサイパン西方150海里でアメリカの潜水艦シーホースの雷撃により沈没した[91]
  9. ^ 第2動力艇は第5根拠地隊サイパン工作部所属で、別船団から故障落伍していたところ偶然に松6号船団と遭遇し、収容された[92]
  10. ^ a b c 第2号長安丸、第18御影丸、沖縄丸は、グアムからヤップに向かう船団に加入するも、5月10日にグアム南南西120海里付近でアメリカの潜水艦シルバーサイズの雷撃で撃沈された[93]
  11. ^ 岩重多四郎によればジョクジャカルタ丸の略称[46]
  12. ^ a b じょくじゃ丸(南洋海運:6440総トン)と美山丸(日本郵船:4667総トン)はパラオへの物資揚陸後、セブに向かう途中でいずれも撃沈されている[94]
  13. ^ 『第一海上護衛隊戦時日誌』は、輸送船のうち給炭艦室戸を護衛艦扱いとする[95]
  14. ^ はんぶるぐ丸は4月1日に高雄発、4月24日ヤップ着[97]

出典

  1. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1967年)、140-141頁。
  2. ^ 大井(2001年)、196頁。
  3. ^ 大井(2001年)、216頁。
  4. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1967年)、256-257頁。
  5. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1967年)、244頁。
  6. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1967年)、276・299頁。
  7. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1967年)、305頁。
  8. ^ 駒宮(1987年)、147頁。
  9. ^ 木俣(1991年)、99頁。
  10. ^ 大井(2001年)、217頁。
  11. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、357頁。
  12. ^ a b 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、358頁。
  13. ^ 大井(2001年)、218頁。
  14. ^ a b 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、321-322頁。
  15. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1967年)、318頁。
  16. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1967年)、280頁。
  17. ^ 岩重(2011年)、71頁。
  18. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、359頁。
  19. ^ 『東松第二号船団部隊戦闘詳報』、画像31枚目。
  20. ^ 『東松第二号船団部隊戦闘詳報』、画像37枚目。
  21. ^ a b c d 防衛庁防衛研修所戦史室(1968年)、456-457頁。
  22. ^ 『東松第二号船団部隊戦闘詳報』、画像34枚目。
  23. ^ a b 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、360頁。
  24. ^ 『東松第二号船団部隊戦闘詳報』、画像4枚目。
  25. ^ モリソン(2003年)、382-383頁。
  26. ^ 『東松第二号船団部隊戦闘詳報』、画像5枚目。
  27. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1967年)、318頁。
  28. ^ 『東松第二号船団部隊戦闘詳報』、画像18枚目。
  29. ^ a b c d 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、363頁。
  30. ^ 『自昭和十九年三月一日 至昭和十九年三月三十一日 運送船浅香丸戦時日誌』、画像3枚目。
  31. ^ 『自昭和十九年四月一日 至昭和十九年四月三十日 運送船浅香丸戦時日誌』、画像22-24枚目。
  32. ^ Cressman (1999) , p. 463.
  33. ^ Cressman (1999) , p. 467.
  34. ^ 『東松四号船団部隊任務報告』、画像9枚目。
  35. ^ 大阪商船株式会社 「はあぶる丸海難報告書」『昭和十七・一~二十・七 戦禍損傷船舶 事故・海難報告書』 JACAR Ref.C08050122000、画像37-38枚目。
  36. ^ a b history.navy.mil: USS Trigger(2011年12月26日閲覧)
  37. ^ 『東松四号船団部隊任務報告』、画像4枚目。
  38. ^ 木俣(1991年)、250-251頁。
  39. ^ a b c Cressman (1999) , p. 468.
  40. ^ 駒宮(1987年)、157頁。
  41. ^ Cressman (1999) , p. 471.
  42. ^ 今野清次郎 「カロリン群島メレヨンの戦い」『軍人軍属短期在職者が語り継ぐ労苦 7』 元軍人軍属短期在職者協力協会〈平和の礎〉、1997年、186-188頁。
  43. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、365頁。
  44. ^ a b 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、366頁。
  45. ^ 特攻船団戦記104頁
  46. ^ a b c 岩重(2011年)、76頁。
  47. ^ 特攻船団戦記97頁
  48. ^ 特攻船団戦記98頁『松輸送作戦、東丸五号船団航跡図』
  49. ^ 特攻船団戦記101頁
  50. ^ 特攻船団戦記102頁
  51. ^ 特攻船団戦記106頁
  52. ^ 特攻船団戦記105-106頁
  53. ^ 特攻船団戦記108頁
  54. ^ a b 特攻船団戦記110-111頁
  55. ^ 駒宮(1987年)、165-166頁。
  56. ^ 特攻船団戦記112頁
  57. ^ 駒宮(1987年)、169頁。
  58. ^ 特攻船団戦記117頁
  59. ^ Cressman (1999) , p. 478.
  60. ^ 『第七護衛船団司令部戦闘詳報第一号』、画像10-11枚目。
  61. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1967年)、352-353頁。
  62. ^ 『第七護衛船団司令部戦闘詳報第一号』、画像14枚目。
  63. ^ 『第七護衛船団司令部戦時日誌』、画像5枚目。
  64. ^ a b 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、367頁。
  65. ^ Cressman (1999) , p. 472.
  66. ^ 木俣(1991年)、107-109頁
  67. ^ 『第七護衛船団司令部戦闘詳報第一号』、画像16枚目。
  68. ^ a b 防衛庁防衛研修所戦史室(1968年)、459頁。
  69. ^ Cressman (1999) , p. 482.
  70. ^ a b c 岩重(2011年)、75頁。
  71. ^ 特攻船団戦記120頁
  72. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、368頁。
  73. ^ a b 防衛庁防衛研修所戦史室(1968年)、460頁。
  74. ^ a b 特攻船団戦記122頁
  75. ^ 特攻船団戦記122-123頁
  76. ^ a b 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、369頁。
  77. ^ 特攻船団戦記125頁
  78. ^ 堀(1996年)、129頁。
  79. ^ 特攻船団戦記126頁
  80. ^ 木俣(1991年)、105-107頁。
  81. ^ Cressman (1999) , p. 465.
  82. ^ モリソン(2003年)、281頁。
  83. ^ 大井(2001年)、255頁。
  84. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1967年)、418-419頁。
  85. ^ 堀(1996年)、143-144頁。
  86. ^ 特攻船団戦記117-118頁『追記』
  87. ^ 大井(2001年)、220頁。
  88. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室(1971年)、371頁。
  89. ^ Cressman (1999) , p. 462.
  90. ^ Cressman (1999) , p. 466.
  91. ^ Cressman (1999) , p. 476.
  92. ^ 『第七護衛船団司令部戦闘詳報第一号』、画像15-16枚目。
  93. ^ Cressman (1999) , p. 481.
  94. ^ 駒宮(1987年)、173-174頁。
  95. ^ 『自昭和十九年二月一日 至二月二十九日 第一海上護衛隊戦時日誌』、画像47枚目。
  96. ^ 『第一海上護衛隊戦時日誌』、画像72・77枚目。
  97. ^ 馬場忠俊 「満州東寧から西カロリン群島ヤップ島防衛戦まで」『軍人軍属短期在職者が語り継ぐ労苦 11』 元軍人軍属短期在職者協力協会〈平和の礎〉、1997年、369頁。




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