朝霜_(駆逐艦)とは - わかりやすく解説 Weblio辞書

朝霜 (駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/03/15 22:26 UTC 版)

朝霜（あさしも）は^[1]、日本海軍の駆逐艦^[2]。夕雲型駆逐艦（一等駆逐艦夕雲型）の16番艦である。戦艦大和（第二艦隊）の沖縄水上特攻作戦（坊ノ岬沖海戦）に参加したが機関故障により落伍、米艦上機の攻撃により大破したあと行方不明となった^[3]（沈没認定）^[4]。

脚注

注釈

^ 当時の第31駆逐隊は夕雲型4番艦長波^[10]単艦となっており、2月10日に3隻（朝霜、岸波、沖波）が同時に編入されて4隻編制（長波、朝霜、岸波、沖波）となった。
^ 長波は途中で重巡妙高の護衛にまわり^[17]、別行動となった。
^ 第2駆逐隊と第31駆逐隊は11月11日の第三次多号作戦で長波^[10]を喪失、11月13日のマニラ空襲で沖波^[9]と秋霜^[20]を喪失、12月4日に岸波^[8]が潜水艦によって撃沈された。
^ 第二戦隊（山城、伊勢、日向）^[46]、修理復帰艦艇（満潮、不知火、春雨）^[47]。
^ 杉原輿四郎少佐は、駆逐艦皐月や初雪艦長《沈没時》等を歴任。当時、駆逐艦五月雨艦長。
^ このうちの一人が横井庄一伍長であった^[62]。
^ 第31駆逐隊所属の長波は、呉で損傷を修理中のため不参加。
^ 第二艦隊司令長官直率の甲部隊は、第四戦隊（愛宕、高雄）、第一戦隊（大和、武蔵）、第七戦隊（熊野、鈴谷、利根、筑摩）、第二水雷戦隊（第27駆逐隊〈時雨、五月雨〉、第31駆逐隊、浜波、島風）。
^ 多号作戦第三次輸送部隊のマニラ出撃時の編成は、護衛艦7隻（島風、浜波、初春、竹、駆潜艇46号、掃海艇30号）、輸送船5隻（せれべす丸、泰山丸、西豊丸、天照丸、三笠丸）。
^ 第四次多号作戦で行動を共にした海防艦3隻（占守、沖縄、第13号）も時を同じくしてマニラを脱出、ボルネオ島北部ラブアンに向かった^[150]。
^ 当時、小滝大佐は戦艦伊勢副長。

出典

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^ 歴群19、水雷戦隊II 1998, p. 94a朝霜(あさしも)
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^ ^a ^b #S20.02二水戦詳報(3) pp.49-50〔七.機関(イ)艦隊速力二十二節巡航運転中朝霜ハ會敵約二時間前ヨリ舟左巡航「タービン」減速装置温度過昇シ(温度不明)巡航「タービン」ヲ离(離)脱セントシニ离脱ニ約五時間ヲ要スル應急作業トナリ(同艦ヨリノ信號報告ニ依ル)解列シ艦隊ノ視界内続行中對空戰闘トナリ遂ニ行方不明トナリ〕
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^ 山本ほか、秋月型 2015, p. 229島風(しまかぜ)
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^ 駆逐艦勤務 2007, pp. 287–288オルモック湾十一月十一日
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^ ^a ^b 山本ほか、秋月型 2015, pp. 228b-229清霜(きよしも)
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^ #S1812十一水戦(1) p.6〔 (軍隊区分)訓練部隊|(指揮官)11sd司令官|(兵力)龍田朝霜岸波沖波｜(指揮官)山城艦長|(兵力)2D/2S〔山城伊勢日向〕|主要任務(一)新造駆逐艦ノ急速戰力練成戦備促進　(二))水上艦艇ノ訓練統制　(三)練習生乗艦實習指導　(四)日本近海ニ出現スル敵艦艇攻撃及対潜警戒(特令ニ依ル) 〕
^ #S1812十一水戦(1) p.10〔 (四)麾下艦船部隊竝ニ訓練部隊一時加入艦ノ行動〕
^ #S1812二水戦日誌(1) p.15〔 (春雨)横須賀ニ於テ修理中ノ所十日修理工事完成/十六日訓練ノ爲内海西部ニ向ケ横須賀発(途中假泊)十九日桂島着二十八日迄諸訓練ニ従事/二十九日燧灘ニ於テ山城時雨ニ合同以下27dg(時雨)ニ仝ジ　〕〔 27dg(時雨)(略)二十九日司令交代(海軍大佐白濱政七)呉発山城春雨ニ合同燧灘假泊/三十日春雨ト共ニ山城護衛假泊地発/三十一日横須賀着〕
^ #S1812十一水戦(1) p.37〔三十日〇八一五山城艦長(宛略)山城時雨春雨沖波朝霜横須賀ニ向ケ内海西部発〇六三〇〕
^ #S1812二水戦日誌(1) p.73〔三十一(天候略)27dg(時雨春雨)一五三〇横須賀着|27dg(時雨春雨)山城ヲ護衛横須賀着〕、#S1812十一水戦(1) p.46〔三一日(天候略)山城朝霜沖波時雨横須賀着〕
^ #S1812十一水戦(1) p.68〔四(天候略)沖波朝霜内海西部ニ向ケ日一〇〇〇横須賀発〕／#S1812十一水戦(1) p.55〔四日一〇〇〇沖波(宛略)沖波朝霜内海西部ニ向ケ横須賀発〕-〔五日一九〇二11sd司令官(宛略)沖波朝霜内海西部着〕
^ #S1812十一水戦(1) p.51〔 (四)麾下艦船部隊竝ニ訓練部隊一時加入艦船ノ行動〕
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^ #s1911第五艦隊(2) p.14〔 (二)自十二月一日至十二月三十一日第二遊撃部隊麾下艦船部隊行動一覧表〕／#S1911二水戦日誌(1) p.12〔朝霜探照燈反射鏡破損シ之ガ換装ノ爲十一日昭南ニ回航整備ノ上十二日「リンガ」出撃ノ2YBニ合同北上十三日初霜霞ヲ合同十四日「カムラン」着将旗ヲ大淀ニ移揚ス〕
^ 戦史叢書54 1972, pp. 456–459ミンドロ島上陸と禮号作戦
^ 第二水雷戦隊突入す 2003, pp. 134–136.
^ 日本軽巡戦史 1989, p. 609.
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^ 戦史叢書56巻 1972, pp. 593–594「清霜」の沈没
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^ 木俣『日本水雷戦史』597ページ
^ 佐藤、艦長たち続篇 1984, pp. 130–131.
^ 佐藤、艦長たち続篇 1984, pp. 222–223.
^ 第二水雷戦隊突入す 2003, pp. 212–213.
^ 木俣『日本水雷戦史』605ページ
^ 戦史叢書56巻 1972, pp. 594–595乗員救助
^ 第二水雷戦隊突入す 2003, pp. 213–215.
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^ #S1911二水戦日誌(2) p.10〔四日新司令官古村啓蔵少将着任交代ヲ了ス〕、同部隊戦時日誌 pp.16-17〔二.人員ノ現状(イ)司令部(一)主要職員官氏名〕
^ 『第二駆逐隊戦時日誌』pp.30,31,32,33,34,35、『第五艦隊戦時日誌』pp.18
^ 戦史叢書46 1971, pp. 467–472燃料並びに重要物資緊急運送作戦
^ 日本空母戦史 1977, pp. 859–867第四航空戦隊、奇跡の生還(二月)日向、伊勢の北号作戦
^ 戦史叢書54 1972, pp. 545–546北号作戦
^ 日本空母戦史 1977, p. 861a北号作戦部隊(完部隊)
^ 日本軽巡戦史 1989, pp. 616–619大淀から見た北号作戦(二月)
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^ 日本空母戦史 1977, pp. 862–864
^ 日本軽巡戦史 1989, pp. 618–619またもや潜水艦に追わる(二月)
^ ^a ^b 日本空母戦史 1977, p. 866.
^ #S20.02二水戦詳報(1) p.33〔一五(天候略)二〇〇〇4sf2sd福州沖仮泊|霞日向ヨリ、初霜伊勢ヨリ、朝霜大淀ヨリ}燃料補給{二五〇噸、三〇〇噸、二五〇噸|霞横付ノ際船体一部破損戰斗航海支障ナシ〕／#S20大淀戦闘詳報 p.9〔 …十五日一九三〇馬祖島泊地ニ假泊朝霜ニ二五〇噸重油ヲ補給シ曩ニ海南東東方海面ニテ護衛隊ニ入リシ第一駆逐隊ヲ分離シ十六日〇〇〇〇假泊地發… 〕
^ 日本軽巡戦史 1989, p. 620.
^ #艦船模型スペシャル　戦艦大和の最期：天一号作戦―沖縄海上特攻　2019SPRINGp.10　MODELART
^ 「昭和19年8月5日付　海軍辞令公報(甲)第1560号 p.11」アジア歴史資料センター Ref.C13072100500
^ ^a ^b ^c ^d 「昭和20年2月26日(発令2月20日)海軍辞令公報(甲)第1731号 pp.33-36　p.34芦田免職、p.35出口補職・原田免職、p.36佐多補職」アジア歴史資料センター Ref.C13072103500
^ 山本ほか、秋月型 2015, p. 59.
^ #S20.02二水戦詳報(1) p.11〔 20日呉ニテ2F(大和)ト会シ回航部隊ハ第二艦隊長官麾下ニ復シ23日旗艦ヲ霞ヨリ矢矧ニ復帰セリ。爾後麾下各隊艦ノ実状ヲ確ムルト共ニ大部ハ呉、一部ハ内海西部方面ニ於テ夫々急速整備及各隊艦単独訓練ニ従事セシム… 〕
^ ドキュメント戦艦大和 1986, pp. 14–15.
^ 「昭和20年3月28日(発令3月18日)海軍辞令公報(甲)第1757号 p.35」アジア歴史資料センター Ref.C13072103900
^ 「昭和20年4月1日(発令3月25日)海軍辞令公報(甲)第1761号 p.4」アジア歴史資料センター Ref.C13072104200
^ #S20.02二水戦詳報(1) p.43〔 (ハ)作戦指導(一)編制区分/3月27日以後21駆逐隊司令艦ヲ朝霜ニ変更〕-p.53〔 (三）麾下艦艇ノ行動〕
^ #S1802呉防戦(12) pp.24-25〔二八一〇二五(将旗)1YB(宛略)1YB機密第二八一〇二五番電発第一遊撃部隊指揮官/着信者呉鎮長官佐鎮長官/受報者大海参一部長　第一遊撃部隊(大和矢矧駆逐艦十二隻)行動豫定三月二十九日一四〇〇豊後水道(丁水道)出撃接岸航路ニテ一九〇〇都井崎ノ一三五度四浬二二三〇佐田岬ノ一八〇度六浬爾後　三十日〇一三〇宇治島ノ一〇六度一八浬/〇四三〇釣枬島ノ二九九度二六浬/〇八三〇大蟇島ノ一八〇度七浬　ヲ經テ佐世保入港予定　平均実速十六節〕
^ #S1802呉防戦(12) p.30〔二八日一九五五(将旗)1YB(宛略)1YB機密第二八一九五五番電　発1YB指揮官宛軍令部總長　通報呉鎮長官佐鎮長官佐世保防備隊呉防備戰隊司令官　本日敵KdB九州及豊後水道方面來襲ニ鑑ミ予定ノ豊後水道出撃ヲ見合ハセ周防灘ニ於テ待機ス〕
^ #S20.02二水戦詳報(1)p.55
^ #S20.02二水戦詳報(1) p.66〔二十九日一七三〇(将旗)1YB｜朝霜ハ響ノ警戒艦トナレ|信號〕
^ 神風電探戦記 2011, pp. 70–73響乗組員の回想では、響は自力航行し朝霜が護衛に従事した。
^ #S20.02二水戦詳報(1) p.66〔 29日1832将旗2F/朝霜ハ響ヲ曳航呉ニ向ヘ響自力航行可能トナラバ艦隊ニ合同セヨ、艦隊ハ明三十日姫島北方海面ヲ行動予定〕
^ 駆逐艦物語 2016, p. 190特型駆逐艦「響」日本海の戦い　藤本清
^ 駆逐艦物語 2016, p. 242.
^ 慟哭の海 2017, p. 23能村（大和副長）は、響の触雷は4月4日夕刻、曳航艦は初霜と記録している。
^ 駆逐艦勤務 2007, pp. 296–298杉原輿四郎「朝霜」艦長(海兵第五十七期島根出身)
^ 慟哭の海 2017, pp. 40–47いよいよ出撃
^ 佐藤、艦長たち続篇 1984, pp. 223–224なぐりこみ決戦
^ 駆逐艦勤務 2007, p. 242-243朝霜と機関の故障
^ #S20.02二水戦詳報(3) pp.50-51〔 (一)既ニ出撃後約一昼夜ノ巡航運転ヲナシ減速装置ノ摺合良好ナリシコト若温度上昇シタルトセバ既ニ主運転ナルベシ/(二)同部軸受温度上昇ニ関スル來歴ナシ(~~現凉月~~前朝霜機関長ノ言ニ依ル)/(三)呉廠ノ修理ハ順調ニ進捗ス/(四)嵌脱接手部故障トスレバ巡航ノ离脱作業ニ約五時間ヲ要ス/(五)減速装置焼損セバ直ニ巡航ヲ离脱シ得ル筈ナルニ离脱出來ザリシコト/尚同艦准士官以上ノ出撃前ノ機関整備ニ対スル熱意ハ司令部ノ助言ニ対シ極メテ低調ニシテ工廠ニ全巾依存シ居レリ今回ノ機関故障ノ原因ハ自己ト生死ヲ共ニスル機関ニ対スル整理操縦ノ不熱意ニ依ルトコロアラザルカ〕
^ ^a ^b 慟哭の海 2017, pp. 69–70.
^ 神風電探戦記 2011, p. 142.
^ 磯風、特年兵 2011p.386
^ 山本ほか、秋月型 2015, p. 60.
^ 駆逐艦物語 2016, p. 246.
^ #S20.02二水戦詳報(2) p.36〔 1210朝霜→YB「我敵機ト交戦中」《冬月30度方向ニ朝霜交戦中ラシキ砲煙ヲ認ム》〕-〔 1221朝霜→YB「90度方向ニ敵機30数機ヲ探知ス」《爾後同艦ノ消息ナシ》〕
^ 海軍駆逐隊 2015, p. 322朝霜、浜風の悲運と涼月の闘魂
^ ^a ^b 激闘駆逐艦隊 1987, pp. 166–167.
^ 木俣『日本水雷戦史』629-630ページ
^ ^a ^b ドキュメント戦艦大和 1986, pp. 125–126.
^ 駆逐艦勤務 2007, p. 294.
^ #S20.02二水戦詳報(3) p.31〔朝霜：分離行動中ニシテ敵機ト交戦中ノ電ヲ発進後消息不明、船体沈没総員戦死セルモノト推定ス。准士官以上18名、下士官兵308名〕
^ 紅顔海を渡る 2001, pp. 59–61不沈艦「屋代」の伝説
^ 駆逐艦勤務 2007, p. 295.
^ 佐藤、艦長たち続篇 1984, p. 227.
^ #S20.02二水戦詳報(1) p.52〔 4月20日第二水雷戦隊戦時編制ヨリ除カレ1330将旗ヲ徹ス〕
^ #秘公報昭和20年4月(3) p.33〔内令第三三六號　驅逐隊編制中左ノ通改定セラル　昭和二十年四月二十日　海軍大臣｜第十七驅逐隊ノ項中「雪風」ノ下ニ「、初霜」ヲ加フ｜第二十一驅逐隊ノ項中「初霜、」ヲ削ル〕
^ #秘公報昭和20年5月(3)、p.2〔内令第四〇四號　驅逐隊編制中左ノ通改定セラル　昭和二十年五月十日海軍大臣｜第二十一驅逐隊ノ項ヲ削ル〕
^ #秘公報昭和20年5月(3)、p.1〔内令第四〇〇號　艦艇類別等級表中左ノ通改正ス　昭和二十年五月十日海軍大臣｜驅逐艦、一等ノ部中「満潮型/霞」、「夕雲型/朝霜」ヲ削ル(以下略) 〕
^ #秘公報昭和20年5月(3)、pp.24-26〔内令第四一一號　横須賀鎮守府在籍　驅逐艦朝霜|呉鎮守府在籍驅逐艦霞右帝國驅逐艦籍ヨリ除カル(以下略)昭和二十年五月十日海軍大臣〕
^ 海軍駆逐隊 2015, p. 329▽初霜(略)七月三十日、宮津湾で敵機と交戦中、触雷沈没した。
^ 駆逐艦勤務 2007, p. 298.
^ 「昭和20年8月12日(発令4月7日)秘海軍辞令公報(甲)第1894号 p.12」アジア歴史資料センター Ref.C13072106900