はいすい‐りょう〔‐リヤウ〕【排水量】
【排水量】(はいすいりょう)
Displacement tonnage
船を水に浮かべた時に押しのけられる水の重さ。おおむね船の重量に等しい。
トン単位で表記するため「排水トン数」と表記する事もある。
船の状態の違いによって、基準排水量、満載排水量、常備排水量、軽荷排水量、公試排水量などがある。
現代の科学において、排水量は船舶の重量を類推するもっとも的確な方法とされる。
船は極めて巨大な構造物であり、その重量を機械的に測定するのは不可能であるからだ。
排水量の計測法
実のところ、船体重量の機械的測定が不可能なのと同じ理由から、排水量の測定も不可能である。
排水量は船の進水後、その船体構造と喫水(水面下に沈んだ部分の高さ)から数学的に推定されている。
この計算は極めて複雑であり、実のところ、相当に誤差が大きいと考えられている。
誤差の要因となるパラメーターを挙げれば、代表的なものだけでも以下のようなものがある。
排水量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/27 04:09 UTC 版)
排水量(はいすいりょう、英語: displacement)とは、船の重量を示す数値であり、主として艦艇について用いられる。トン数の一種であり[1]、排水トン数(displacement tonnage)とも称される[2]。
- ^ a b c d e f 岡田幸和「第1部 基本計画編」『艦艇工学入門―理論と実際 -』海人社、1997年、7-70頁。ISBN 978-4905551621。
- ^ 森恒英「1. 船体各部の名称」『艦船メカニズム図鑑』グランプリ出版、1989年、10-21頁。ISBN 978-4906189878。
- ^ a b c d 小林義秀「トンの話」『世界の艦船』第482号、海人社、1994年6月、 104-108頁。
- ^ 北島郁夫「艦艇設計を鑑みて」『防衛庁技術研究本部五十年史』、2003年、114-115頁。NCID BA62317928。
- ^ “排水量とトン数の話”. 果てしなき業務日記. 海事代理士 高橋剛 (2013年7月). 2019年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
排水量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 16:25 UTC 版)
「雲龍」の基本計画時の公試排水量は20,100トンの計画であったが、航空艤装の変更、対空機銃の増加などで20,400トンまで増加した。また「葛城」「阿蘇」では機関変更により20,250トンとなった。その他にも出典により色々な値があり、公試平均吃水を含めて以下の表にまとめる。 艦時期基準(英トン)公試(トン)満載(トン)公試平均吃水(m)備考出典第302号艦(雲龍)型5隻 基本計画時(1941年頃) 17,150 20,100 21,779 7.76 5001号艦(天城)5004号艦(笠置) 1943年9月1日付 17,460 20,400 7.82 笠置 1943年10月 18,300 21,200 7.83 雲龍型 不明 20,450 7.860 原典不明 5003号艦(葛城)5006号艦(阿蘇) 1943年9月1日付 17,260 20,200 7.78 葛城 1945年10月5日 20,200トン 8.03 引渡目録 葛城 不明 20,250 原典不明 葛城・阿蘇 不明 20,200 7.770 原典不明 第5007号艦(生駒)型9隻 基本計画時(1942年頃) 17,500 20,450または20,350 22,005 7.86 5007号艦(生駒)から5015号艦まで 1943年9月1日付 17,500 20,450 7.86 生駒 不明 17,480 20,450 7.86 原典不明
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排水量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/21 04:43 UTC 版)
「大日本帝国海軍艦艇要目解説」の記事における「排水量」の解説
排水量は船の重量に等しい。単位は重量トン。詳細な解説は排水量のページへ。実際の排水量は物品の搭載や弾薬、燃料の消費などで常に変化するため、代表的な値をきめるが、各国、各年代によってその規定が違う。日本海軍では以下の基準、軽荷、常備、公試、満載の5つを使用した。
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排水量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 03:55 UTC 版)
基本計画時の公試排水量は460.00トン(固定バラスト約10.5トン)であったが、第13号の竣工時の公試排水量は433.878トン(固定バラスト17.9トン)と著しく軽く完成した。第13号の完成実際値によって改正計画(第2回)となり、固定バラストは27トン、公試排水量は455.00トンに計画を改正、その後の艦はこの計画に依った。第21号の公試排水量は竣工時で455.60トンとなっている。
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