さいかじゅうりょう‐トンすう〔サイクワヂユウリヤウ‐〕【載貨重量トン数】
載貨重量トン数
【英】: dead weight tonnage
同義語: デッド・ウェイト・トン
満載重量トン(満載喫水における排水量)と軽荷重量トン数(軽荷喫水における排水量)との差をいう。単に重量トンという場合は載貨重量トン数のことを指す。このトン数はその船に積載することのできる貨物、燃料、水、その他の不明重量物の合計の重量である。すなわちその船の積載能力を表しているので、船舶の用船料の基準となるトン数である。一般的には、メートル単位のキロ・トン(K/T)と英国式単位のロング・トン(L/T)が用いられている。載貨重量トン数の算定は「船舶のトン数の測度に関する法律」にその方法が規定されている。 |

デッド・ウェイト・トン

載貨重量トン数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/24 06:36 UTC 版)


載貨重量トン数(さいかじゅうりょうトンすう、英語: Deadweight tonnage、以下DWTと表記)は航行中の船の積載量や安全に航行できる積載量を表す単位[1][2][3] 。船自体の重さは含まれず、貨物や燃料、淡水(真水)、バラスト水、食料、乗客、乗員などの総重量を示す[1]。
満載時には喫水線が水面の高さになることから、DWTは船の最大積載量を示す際に用いられるが、貨物を満載していない場合には実際の積載量を示す。
定義
載貨重量トン数は船の最大積載量を示すが、船自体の重さは含まない。船自体の重さを含める排水量や、容積・積載量を表すその他の測定量(例:総トン数、純トン数)などと混同してはならない。
載貨重量トン数は長年ロングトンで表してきたが[注 1]、現在はトン(メトリックトン)で表すのが主流である[4]。海上における人命の安全のための国際条約やマルポール条約(国際海洋汚染防止条約)など現代の海運に関する国際条約では、載貨重量 (deadweight) は比重1.025の水(海水の平均密度に相当)に船を浮かべた時の夏期満載喫水に対応する満載排水量[注 2]と軽荷排水量との差と明確に定義されている[5][6]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b Turpin, Edward A.; William A. McEwen (1980). Merchant Marine Officers' Handbook (4th ed.). Centreville, Maryland: Cornell Maritime Press. pp. 14–21. ISBN 0-87033-056-X
- ^ Hayler, William B. (2003). American Merchant Seaman's Manual (7th ed.). Centreville, Maryland: Cornell Maritime Press. p. G-10. ISBN 0-87033-549-9
- ^ Gilmer, Thomas C. (1975). Modern Ship Design (2nd ed.). Naval Institute Press. p. 25. ISBN 0-87021-388-1
- ^ McNicholas, Michael (2011-08-29). Maritime Security: An Introduction. Butterworth-Heinemann. p. 30 2014年8月25日閲覧。
- ^ SOLAS Consolidated Edition 2009. ロンドン: 国際海事機関. (2009). p. 33. ISBN 978-92-801-1505-5
- ^ MARPOL Consolidated Edition 2011. ロンドン: 国際海事機関. (2011). p. 44. ISBN 978-92-801-1532-1
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