【公試排水量】(こうしはいすいりょう)
艦船の重量を測る単位である排水量の計測方法のひとつ。
竣工後、「公試(試運転)」を行う際の状態で計測するものである。
旧日本海軍において、公試排水量を計測する基準は「弾薬類を満載し、燃料・水・各種消耗品は2/3を搭載した状態」とされていた。
これは、艦船が母港を出港して戦闘海域に到着し、これから戦闘を開始する直前の状態を想定していたものである。
公試排水量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/21 04:43 UTC 版)
「大日本帝国海軍艦艇要目解説」の記事における「公試排水量」の解説
公試状態排水量(Displacement at Trial Condition)は別名3分の2状態(Two-third loaded condition)とも呼び、弾薬を満載、燃料と水を2/3搭載した状態であり(目的地に到着し、戦闘開始直前の状態を想定)、大正末期以降は常備排水量に代わって設計の目標とした。同じ頃に日本海軍はメートル法に切り替えたので仏トン(=1,000kg、文献には「瓲」や略号「t」で表記)が単位とされた。
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