だい‐ほんえい【大本営】
【大本営】(だいほんえい)
旧日本軍における統帥権を持つ天皇直属の軍事機関。
戦時、もしくは戦争突入の危険が高いときに臨時に設置され、陸軍と海軍を総括する最高司令部の役割を担っていた。
基本的に首都である東京に置かれていたが、明治中期の日清戦争の際は（明治天皇が広島城へ移られたため）広島に設置され、また、第二次世界大戦末期には連合国軍の本土上陸侵攻に備えるため、長野県松代に設置された巨大防空壕群への移転も計画されていた。（松代大本営の項も参照のこと）
大本営
大本営
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/04/08 14:05 UTC 版)
大本営（だいほんえい、 旧字体：大本營）は、日清戦争から太平洋戦争までの戦時中に設置された日本軍（陸海軍）の最高統帥機関[1]。その設置は、大日本帝国憲法下において天皇が有する、統帥権の発動に基づくとされる。大本営の設置は、平時には統帥部（陸軍参謀本部及び海軍軍令部）や陸海軍省に分掌される事項について、同機関のもとで一元的な処理を行なうことを目的とした[2]。
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ^ 『内閣制度の研究』1943, p. 40.
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ^ 遠藤芳信「日露戦争前における戦時編制と陸軍動員計画思想(12) : 1893年戦時編制の成立と帝国全軍構想化路線の展開・変容」『北海道教育大学紀要人文科学・社会科学編』第60巻第2号、北海道教育大学、2010年2月、25-40頁、doi:10.32150/00005862、ISSN 1344-2562、CRID 1390013352873302656、2023年5月11日閲覧。なお、演習における大本営設置は1890年の陸海軍聯合大演習からであり、戦時大本営条例よりも古い。
- ^ 1893年（明治26年）5月22日勅令第52号「戦時大本営条例」
- ^ a b c 『内閣制度の研究』1943, p. 268.
- ^ 『内閣制度の研究』1943, p. 269.
- ^ 1903年（明治36年）12月28日勅令第293号「戦時大本営条例」
- ^ a b c d 『内閣制度の研究』1943, p. 272.
- ^ a b c 『内閣制度の研究』1943, p. 273.
- ^ 『内閣制度の研究』1943, p. 274.
- ^ 1937年（昭和12年）11月18日勅令第658号「戦時大本営条例廃止ノ件」
- ^ 1937年（昭和12年）11月18日軍令第1号「大本営令」
- ^ 波多野澄雄、戸部良一、松元崇『決定版 日中戦争』新潮社〈新潮新書〉、2018年、79頁。ISBN 978-4-10-610788-7。
- ^ 宮中に大本営設置発表、長期作戦を覚悟『大阪毎日新聞』（昭和12年11月21日夕刊）『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p356 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
- ^ 補強工事後に一般公開を予定している。大本営陸軍部が置かれた地下壕を報道公開 一般公開は延期 - 産経新聞
- ^ 1945年（昭和20年）11月30日陸軍省、海軍省達第1号
- ^ 『内閣制度の研究』1943, p. 272-273.
- ^ “チャーチルと近衛・東条 明暗分けた組織力とスピード感”. 日経BizGate. 2024年4月8日閲覧。
- ^ 山田朗『昭和天皇の戦争』（岩波書店、2017年）、199ページ。
- ^ 堀栄三著作参照
- ^ 大井篤『海上護衛戦』「22．殴り込み決戦か護衛強化か」（角川文庫、2014年）
[続きの解説]
大本営
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- 大本営
- 彼は大本営付幕僚だ
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