アメリカ本土砲撃
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アメリカ本土砲撃(アメリカほんどほうげき)は、第二次世界大戦中の大日本帝国海軍(以下、日本海軍という)の艦船によって行われた、一連のアメリカ合衆国本土およびカナダ本土への砲撃(艦砲射撃)作戦のことである。
- ^ a b c 『歴史群像アーカイブ Filing book』VOLUME 9 帝国海軍太平洋作戦史 1、学習研究社〈歴史群像シリーズ〉、2009年、99頁。ISBN 978-4056056112。
- ^ a b c Attack on Ellwood – Goleta History
- ^ 実際の攻撃の様子は、伊17に乗艦して作戦に参加した南部伸清の手記『米機動部隊を奇襲せよ。潜水空母「401」艦長の手記』(二見書房1999)に詳しく記載されている。
- ^ a b “Bombs Fall on Oregon: Japanese Attacks on the State” (英語). Life on the Home Front. 2015年3月25日閲覧。
- ^ 帝国海軍太平洋作戦史 2009, p. 102
- ^ 産経新聞「ルーズベルト秘録」取材班『ルーズベルト秘録』上、産経新聞ニュースサービス〈扶桑社文庫〉、2001年、[要ページ番号]。ISBN 4-594-03318-0。
- ^ エーリヒ・ギンペル『Uボートで来たスパイ あるナチス・ドイツ諜報員の回想』村田綾子(訳)、扶桑社、2006年、[要ページ番号]。ISBN 4594051219。
- 1 アメリカ本土砲撃とは
- 2 アメリカ本土砲撃の概要
- 3 アメリカの反応
- 4 他の枢軸国によるアメリカ本土攻撃
アメリカ本土砲撃
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「伊号第二十五潜水艦」の記事における「アメリカ本土砲撃」の解説
5月11日1330、伊25はAL作戦に参加して横須賀を出港。26日、ダッチハーバーを飛行偵察するための準備を行う。27日未明、発進準備中に米巡洋艦が接近。そのため搭載機を発進させようとしたが、射出機の故障により発進できないため砲撃準備を行った。巡洋艦は伊25を見つけず、2000m離れた位置を通過して去っていった。その後、射出機を修理して飛行偵察を行い、巡洋艦3、駆逐艦8、輸送船6の在泊を報告。搭載機を揚収して潜航した後、駆逐艦2隻がやってきたが、伊25は見つからなかった。29日、シアトル西北西700浬地点付近で巡洋艦と輸送船1隻ずつを発見するが、接近中に見失う。そのため、搭載機を発進させたが、厚い雲に覆われているため見つけられなかった。 6月2日、シアトル沖に到着。5日、シアトル近海で12,000トン級輸送船を発見して魚雷2本を発射したが、命中しなかった。14日、オレゴン州沖に移動し、竹製の偽の潜望鏡を周辺に撒いた。21日、北緯47度22分 西経125度30分 / 北緯47.367度 西経125.500度 / 47.367; -125.500のフラッタリー岬近海で英貨物船フォート・カモスン(Fort Camosun、7,126トン)を雷撃して撃破。撃破されたフォート・カモスンは、ネアー湾(英語版)へと待避している。この時、カナダ海軍のコルベット・クイネル(en:HMCS Quesnel)が伊25を捜索したが、見つかることはなかった。 22日、オレゴン州アストリア市郊外のフォート・スティーブンス(英語版)陸軍基地を潜水艦基地と誤認し、後部主砲で砲弾17発を発射(フォート・スティーブンス砲撃)。 当初は、アストリア市街も攻撃目標に含んでいたものの、コロンビア川の河口を入ったところにあるアストリア市街へ砲撃は届かなかった。突然の攻撃を受けたフォート・スティーブンスはパニックに陥り、陸砲が配備されていたにも拘らず伊25に対して何の反撃も行えなかった。この砲撃によって電話線や送電線が一時寸断されたものの、基地施設の損害は皆無であった。また、人的被害も配置に付く際に転んで頭を切った兵士1人のみである。 なお、この攻撃は、米英戦争以来、およそ130年ぶりのアメリカ本土に所在するアメリカ軍基地への攻撃であり、その後現在に至るまで外国軍によるアメリカ本土の基地への軍事攻撃は行われていない。また、1発がゴルフ場に着弾しており、現在そこには記念碑が建てられている。 その後、訓練飛行中だった航空機が伊25を発見し、まもなく通報を受けたA-29ハドソン攻撃機が出撃している。ハドソン攻撃機は伊25に対する爆撃を行ったものの、損傷を与えることはできなかった。 27日、ダッチハーバー南方沖に到達し哨戒。30日、哨戒区域を離れ、7月17日に横須賀に到着した。8月10日、第4潜水隊の解隊に伴い、第2潜水隊に編入された。
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