網とは? わかりやすく解説

あみ【網】

読み方:あみ

糸・縄・針金などを方形ひし形に目を透かして編んで作ったもの。などを捕らえ道具焼き網囲い建具などに用いる。

捕らえたり、取り締まったりするために張りめぐらしたもの。「捜査の—にかかる」「法の—をくぐる」

[下接語] 揚繰(あぐ)り網・(いわし)網・受け網打瀬(うたせ)網・打ち網・追い網・置き網落とし網垣網(かすみ)網・金網・被(かぶ)せ網・救助網巾着(きんちゃく)網・小鳥網刺し網叉手(さで)網・敷き網地引き網・掬(すく)い網・底引き網・袖(そで)網・(たい)網・台網高網・焚(た)き入れ網・叩(たた)き網・建て網建て切り網玉網・攩(たも)網・坪網定置網手繰り網・投(と)網・鳥網・トロール網流し網投げ網張り網引き網袋網棒受け網捕虫網巻き網(ます)網・待ち網身網・餅(もち)網・焼き網・八つ手網・夜網・四つ手網


もう【網】

読み方:もう

常用漢字] [音]モウマウ)(呉) [訓]あみ

[一]モウ

あみ。「網膜網羅漁網天網法網羅網

連絡がとれるように張りめぐらした組織。「通信網鉄道網

あみを打つ。「一網打尽

[二]〈あみ〉「網戸網元霞網(かすみあみ)・鳥網袋網

難読網代(あじろ)・投網(とあみ)・旋網(まきあみ)


作者多岐川恭

収載図書短篇、ここにあり
出版社筑摩書房
刊行年月2008.1
シリーズ名ちくま文庫


読み方
あみ
あみさき
あみざき
あみはま
つな

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/06 21:59 UTC 版)

網と浮き玉

(あみ、)とは、柔軟性に富む糸や鋼線などを格子状に結びつけた形状の製品。ネット英語: net)ともいう。

概要

古くから虫や魚等の捕獲・採取に用いられたり、容器として物を入れる用途に利用されている。通気性が高いため、密閉性が必要な用途には不向きである。竹細工や蔦などの比較的固いもので編み込まれたものは(ざる)や(篭、かご)といわれる容器であり、区別されている。

なお、網の形状から転じて、多くのものが複雑に結びついた状態・関係を網(もう)と呼ぶようになった。例えば連絡網、情報網。また、放送通信分野での各種のネットワーク(例:電話網・回線網・放送網)でも使われ、単に網(もう)と呼ぶこともある。「ネットワーク」という言葉自体、原義は「網状の製品」の意味である。

繊維製品

歴史

かつて網は手作業で編んで製作されていた[1]。日本でも明治時代中期までは手作業により製作されていた。

1907年明治40年)に「広井式足踏かえるまた機」という製網機械が発明され、1925年大正14年)には「無結節網機」が完成[2]。 工業としての製造がはじまる。昭和時代は三重県・愛知県・静岡県・石川県を中心に網の製造業は隆盛を見るが、平成に入ると人件費の安い海外生産に押されて業者数・国内生産とも減少傾向である。

用途による分類

網は用途によって漁網と陸上網に分けられる[1]

漁網

漁網は漁業用の網で、漁法によって旋網用、曳網用、定置網用、刺し網用、海苔網用、養殖網用などがある[1]。漁網の形状は漁法だけでなく使用海域によっても異なる[1]

陸上網

陸上で使用される網を陸上網というが、用途は幅広く、農業用、建設用、スポーツ用などに分けられる[1]

農業用ネットには農作物の保護を目的とする支柱ネット、防虫ネット、防風ネット、害獣ネットなどがある[1]。建設用ネットには工事現場で利用される安全ネット、落石防止ネットなどがあり厳しい安全基準が定められている網もある[1]。スポーツ用にはスポーツ施設で使われる防球ネット、ゴルフネット、サッカーゴールネットなどがある[1]

  • 捕獲用の網
  • 防護や遮断を目的とする網
    • 防鳥ネット
    • 防虫ネット
    • 防球ネット
    • 防風ネット
    • 遮光ネット
    • 防犯ネット
    • 落石防止ネット
    • 落下防止ネット

製法による分類

製造方法により、大きく3つに分けられる。

結節網
網の節を結んで作っているもの。(現在は「かえるまた」という結び方のものが主流である)
無結節網
網の節を撚り合わせて作っているもの。結び目がないため切れにくく軽量で嵩張らない。
成型網
樹脂を押し出し、延伸等により網の形にしたもの。

金網

バーベキュー用の焼き網

金属製のものを金網という。

  • 焼網 - 魚類やなどを焼くときに用いる。食材を焼くときは、(くし)に刺して火の上で焼き炙ることもある。大きいものはウナギ用の大網から、網目形の餅焼網、格子状の魚焼網などがあり、かつては石綿製の網もあった。蒸焼網もある。

その他の網状の製品

フルーツキャップを被せたリンゴ
  • ファッション
  • 蜜柑袋
  • 排水口などの水切りネット(ネットタイプ、ストッキングタイプ)

生物の世界における網

水滴がついたクモの網
ヨーロッパグリの網状の樹皮

生物の世界にも、網、ないし網状と言われるものが多数ある。これには生物が作り出す網と、生物体自体が網のような形になったものとがある。

生物が作り出す網でもっともよく知られているのはクモの網である。これは主として獲物を捕獲するために用いられる。同様の例では他にもヒゲナガカワトビケラなどトビケラ類の一部、オタマボヤ、オオヘビガイなどがそれに類似のものを作る。いずれも体からの分泌物で網を作り、獲物を捕らえる。また、などは分泌物でを作るが、これの目が粗いと網状になる。スカシダワラはその代表的な例である。

体やその一部が網状になるのは、分枝したものがその先で癒合した場合、あるいは平らな部分に複数の穴が開いて、それが大きくなった場合などがある。アミミドロラビリンチュラなどは葉状体そのものが網の姿になったものである。変形菌有孔虫ではその仮足が分枝し、あちこちで癒合するので網状仮足という。また、スゲ属の植物には、基部の葉鞘が繊維に裂けて網状になるものがあり、これを糸網という。他に、アミシダ、アミメアリは網のような模様があるものである。

出典

  1. ^ a b c d e f g h 工業-繊維製品- 岡崎信用金庫、2019年12月15日閲覧。
  2. ^ 沿革”. 日東製網株式会社 (2007年). 2011年1月30日閲覧。

関連項目


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 17:54 UTC 版)

ゴッド・アーム」の記事における「網」の解説

主砲から放った炎が金属製の網に変化しゴッド・アーム拘束した

※この「網」の解説は、「ゴッド・アーム」の解説の一部です。
「網」を含む「ゴッド・アーム」の記事については、「ゴッド・アーム」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:33 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. あみ)糸などの繊維粗く編んで捕らえるのに用い道具

熟語

成句


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