アメリカ本社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 09:40 UTC 版)
アタリゲームズは元々アタリという名前で、アーケード部門とコンシューマ部門の両方を持っていたが、赤字続きのコンシューマ部門をアタリコープとして別の会社に売却し、アーケード専業メーカーアタリゲームズとなった際、一時的にコンシューマから撤退することになっていた。経営を立て直した後、新たにアタリゲームズのコンシューマ部門として設立した子会社がTengenである。 社名の由来は「アタリ」同様、囲碁用語の天元よりとられているが、アタリの創設者であるノーラン・ブッシュネルとは関係がない。 1986年、任天堂がNintendo Entertainment Systemを引っ提げてアメリカ市場に進出すると、テンゲンは直ちに参入を決定。『ガントレット』など、親会社の人気ゲームの移植作を投入しようとした。 しかし製造ロット数などを巡って米国任天堂(Nintendo of America. NOA)との確執が生じ、テンゲンはNESのリバースエンジニアリングを行って、独自にNES用ソフトを販売。実際には特許当局からNESチップのコードを盗用していた。これに対してNOAも契約違反やコード盗用などを挙げての訴訟に踏み切り、『テトリス』の販売権なども絡んで、対立は90年代前半まで続いた。これは結局任天堂に有利な条件で和解する。アタリショックから立ち直ろうとしたアタリゲームズはこれで再度傾き、挙句にはセガがメガドライブ用に準備していた『テトリス』がお蔵入りになるという波紋も呼んだ。 1994年、アタリゲームズの親会社・タイムワーナーの方針で、テンゲンやアタリゲームズといったタイムワーナー傘下のインタラクティブ・メディア部門が「タイムワーナー・インタラクティブ」(TWI)の名称の下に再編され、テンゲンはタイムワーナー・インタラクティブ社となった。 1997年、『モータルコンバット』のミッドウェイゲームズやピンボールの老舗メーカー・バリーを傘下に持つウィリアムス(WMSインダストリーズ)がタイムワーナー・インタラクティブを買収。テンゲンの資産はアタリゲームズの資産とともにミッドウェイゲームズに引き継がれた。
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