じゅんよう‐かん〔ジユンヤウ‐〕【巡洋艦】
【巡洋艦】(じゅんようかん)
Cruiser(クルーザー).
水上艦の一種で、外洋を長距離航行することを主眼に置いたもの。
一般に、戦艦より小さく、駆逐艦より大きい艦を指すが、その定義は時代や国によって異なる。
もともとは、欧州の海軍で本国から遠く離れた植民地を監視するため、航洋性に優れた軍艦を必要としたことが起源である。
定義が明確にされたのは、ワシントン海軍軍縮条約においてのみである。
その定義は「基準排水量が10,000トン以下で、主砲の口径が8インチ(20.3cm)以下の艦」となっている。
駆逐艦には速力で劣るが装甲と火力で勝り、戦艦には装甲と火力で劣るが速力で勝る中堅的な艦として、敵艦船との砲撃戦から沿岸砲撃、船団護衛まであらゆる局面に使用できるので、実質的に海軍の作戦行動の中核をなしていた。
とくに太平洋戦争の初期には、米戦艦が真珠湾攻撃で壊滅していたこと、大部分の日本戦艦の脚が遅く柔軟な使用ができなかったこと、双方ともに航空兵力が十分でなかったことなどが影響して、スラバヤ沖海戦や第一次ソロモン海戦など巡洋艦の活躍する場面が多々あった。
米軍での表記
巡洋艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 08:21 UTC 版)
巡洋艦(じゅんようかん、英語: cruiser)は、遠洋航行能力・速度等を生かした攻撃力を持たせた軍艦の艦種。ただし定義は国や年代によって異なる。
注釈
出典
- ^ 青木 1982, pp. 80–84.
- ^ 田中 1996.
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- ^ IISS 2016, p. 261.
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- ^ “Type-055: a new chapter in China’s naval modernisation” (英語). IISS. 2020年11月23日閲覧。
巡洋艦
「巡洋艦」の例文・使い方・用例・文例
- 装甲巡洋艦.
- 改装[軽]巡洋艦.
- 補助巡洋艦
- 一等巡洋艦
- 巡洋艦は戦闘艦に攻防力では負けるが速力では勝つ
- 仮装巡洋艦
- 該巡洋艦は近々進水のはず
- 巡洋艦には速力が緊要である
- 巡洋艦には山や河の名を付ける
- 甲装巡洋艦
- 巡洋艦は戦闘艦に比すれば速力は勝るが攻防力は劣る
- 巡洋艦はもと商船荒らしの為に造ったものだ
- 巡洋艦は艦隊の耳目である
- 巡洋艦が逃げる敵にじりじりと接近した
- 巡洋艦はもと商船あらしに造ったものだ
- 戦闘巡洋艦
- 装甲巡洋艦
- 金剛型の巡洋艦
- 我が巡洋艦は全速力を出して敵艦を追いかけた
- 巡洋艦はもと商船荒らしにできたものだ
巡洋艦と同じ種類の言葉
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