エス‐ディー‐ブイ【SDV】
読み方:えすでぃーぶい
《Shuttle Derived Vehicle》シャトル派生型ロケット。米国で開発が進められている、無人型の大量物資輸送用ロケット。
SEAL輸送潜水艇




SEAL輸送潜水艇(シールゆそうせんすいてい, 英: SEAL Delivery Vehicle, SDV)は、アメリカ海軍特殊部隊SEALs専用に開発された、特殊作戦用の小型潜水艇であり、潜水兵員輸送潜水艇(Swimmer Delivery Vehicle, 略称は同じくSDV)の1タイプとして位置づけられている。
概要
SDVはパイロット・副パイロット各1名と潜水兵員チーム(最大4名と言われているが詳細は不明)および兵員の装備を、水中または陸上の目標へ輸送し、また、撤収を行うのに用いられる。パイロット・副パイロットは、普通は戦闘チームの一員を兼ねる。艇内に呼吸用の圧縮空気を蓄えており、潜水兵員の活動可能範囲は、各員の空気タンクまたはリブリーザー(循環型水中呼吸装置)のみによる場合よりも大幅に拡張される。
SDVは主に極秘任務を、立ち入り制限区域(敵が設定した区域、または軍事行動が注目や敵意を喚起しやすい場所)で遂行するために用いられる。
SDVに良く似たものとして、同じくSEALs用に開発された、改良型SEAL輸送システム(Advanced SEAL Delivery System, ASDS)と呼ばれるやや大型の潜水艇があるので、混同しないように注意が必要である。SDVでは、船室内は水に浸かった状態であり、各兵員はスキューバ器具を装着し、艇から圧縮空気の供給を受けた状態で乗船する。これに対して、ASDSは生命維持装置とエアーコンディショニング装置を備えており、船室内は空気で満たされている。
SDVはリチウムイオン二次電池を動力源にしており、推進・ナビゲーション・通信・生命維持用の各装置を備えている。マーク8改1型SDVは完全装備の数人のSEALs兵員を任務エリアへ輸送し、付近で停止または回遊して待機し、撤収したSEALs兵員を回収し、帰還することができる。マーク8改1型SDVは、現在のところアメリカ軍に採用されている唯一のSDVである。この外に、既に解役されたマーク6型・7型・11型がある[1]。
SDVは一般に、潜水艦の後部に設けられたドライデッキ・シェルター、またはSDV用の発進・回収設備を持つ水陸両用輸送艇から発進する。無人の状態でなら、C-130 ハーキュリーズ輸送機から、作戦エリアに空中投下することも可能である[2]。
沿革 - SDV開発計画
SDV開発計画は第二次世界大戦まで遡ることができ、戦時中は様々なスレッド(水中そり)や潜水艇が、潜水破壊チームのために開発された。戦後は、ガレージショップ型の形態で、様々の潜水破壊部隊で開発が続けられた。これらの中には、マーク5・6・7および12型が含まれている。これらの中間の番号は、作業場の床にはついに姿を現すことのなかった、いくつかの艇に割り当てられている。これらは全て(船室内まで)浸水(ウエット)型のデザインである[3]。
現在はマーク8改1型を中心に据えている。浸水型輸送艇SDV開発計画は、潜水破壊チームおよびSEALsチーム用に供するために、1975年に開始された。なお、この際に公式には潜水兵員輸送潜水艇(Swimmer Delivery Vehicle)と名づけられたが、開発チームが途中でSEAL Delivery Vehicle Teamsと改名された後は、たびたび誤ってSEAL Delivery Vehicleと呼ばれるようになったという経緯がある。初期のマーク8改0型は、水中で使用するPRC104 UHF無線機を装備していた。最新のマーク8改1型はデュアル・スライド・キャノピーと緊急脱出用ハッチを備えている[3]。
登場作品
映画
- 『ネイビーシールズ』
- マーク8改1型が登場。Navy SEALs隊員たちが、テロリストが利用するとされる飛行場があるソマリア国内に偵察で潜入するために使用する。
- 撮影には実物のオハイオ級原子力潜水艦「ミシガン」の搭載艇が使用された。
ゲーム
- 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』
- ロシア軍によって占拠された石油プラットフォームを奪取すべく、主人公らTF141とNavy SEALsによってロサンゼルス級原子力潜水艦「シカゴ」「ダラス」の搭載艇が使用される。
脚注
- ^ アメリカ海軍の潜水艦博物館に関する記事。SDVマーク7の展示写真がある
- ^ Seal Delivery Vehicle - GlobalSecurity.org
- ^ a b Introduction to Naval Special Warfare - アメリカ海軍公開資料
関連項目
外部リンク
- SEAL SDV - アメリカ科学者連盟 (FAS)
- Seal Delivery Vehicle - GlobalSecurity.org
- Under Water Teamwork - アメリカ海軍公開資料
- YouTube - Mk.8 SEAL Delivery Vehicle - (出典:History Channel; 動画)
SDV
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 19:26 UTC 版)
『ガシャポン戦士』のラインナップはガンダムシリーズの当時までの映像作品に登場するMSはもとより、『モビルスーツバリエーション (MSV)』や『MS-X』『Ζ-MSV』『ΖΖ-MSV』までも網羅し、さらには『MSV』で文字設定のみであったジムキャノン試作型や陸戦用ザク改修型までも立体化するに至る(このほか、当時は『機甲戦記ドラグナー』『重戦機エルガイム』『聖戦士ダンバイン』『機動警察パトレイバー』のメカも取り入れている)。このような「ネタ切れ」とも言える状況の中、1988-1989年にSDガンダムにおける『MSV』的な企画として『SDV(スーパー・ディフォルメ・バリエーション、Super Deform Variation)』(『元祖SDV』とも呼ばれる)が『コミックボンボン』誌上で展開された。 引き続き横井がデザインおよび設定を担当。第1弾としてCガンダム(コマンドガンダム)、騎士ガンダム、忍者ガンダム(百鬼丸)、にせガンダムチーム、ガンダイバーが発表されており、一部にはSDではないガンダムシリーズと関連する設定も創作された。このうち、Cガンダムが間もなく『元祖SDガンダム』として商品化された。 その後はとき田洸一デザインの殿様ガンダムや、読者がデザインしたSDVを立体化するなどの展開を見せるが、大きく盛り上がることもなく終息する。しかし、第1弾の機体(キャラクター)のほとんどは同時期または直後に複数企画されたSDガンダムの外伝に流用されており、これら外伝作品が展開するきっかけとなっている。
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