砲列甲板
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 15:31 UTC 版)
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砲列甲板(英語:Gun deck、ガンデッキ)とは、主に片舷斉射用舷側の大砲を配置する甲板を指す用語である。
しかし、たくさんの砲を配したフリゲートや等級の無い船、上部甲板、後部甲板、船首楼はガンデッキとは呼ばない。一方、上部甲板下の天井に覆われた甲板は、砲が無くてもガンデッキと呼ばれる[1]。
反射法地震探査
反射地震学探査を行う船の最下部は、水中で圧縮空気を瞬間的に放出し、海底に向かって衝撃波を出すための「エアガン」を備えておりガンデッキと呼ばれる[2][3][4]。
スラング
ネイビースラングでは、「ガンデッキ」はでっち上げや改竄を意味している。
元となる説がいくつかあり、一つは片舷斉射用舷側に追加のガンポートの絵を描き、敵へ脅威を認識させ対戦を諦めさせようとしたという話。もう一つは、一日3回行われる天測航法の報告を、海軍士官候補生がガンデッキで速度などから予測値を算出(外挿)する船位推算で、でっち上げたという説である。
この用語は、現在でも作業をさぼるための文書の改ざん等を指摘する際に使われる[5]。
出典
- ^ Knight, Austin M. Modern Seamanship Tenth Edition (1941) D. Van Nostrand Company p.798
- ^ 資源探査規制について(経済産業省試料)
- ^ http://www.ogp.org.uk/pubs/448.pdf
- ^ “Archived copy”. 2014年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月25日閲覧。
- ^ “Origin of Navy Terminology”. United States Navy. 2011年2月4日閲覧。
関連項目
- 戦列艦
- 航海用語の用語集
砲列甲板
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 06:50 UTC 版)
詳細は「砲列甲板」を参照 戦列艦の砲列甲板の数は性能に対して大きな影響があった。小型の2層甲板艦は帆走性能が優れており、経済性も高かったが強度が不足しがちで大型化に限界があり、戦力としては3層艦に引けをとった。反対に3層艦はコストや操縦性に難がある上、荒天時には最下層の砲門が波に晒されて使用不能になるという欠点も抱えていた。しかし乾舷が高いために接近戦時に2層艦の甲板を上から一方的に砲撃できるという利点もあり、海戦時においては2層艦の1.5倍の戦力を持つと考えられていた。 砲列甲板は水兵たちの生活の場でもあった。彼らは砲の間に設置されたテーブルで食事し、ハンモックを吊るして寝たのである。
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