砲兵部隊による攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:11 UTC 版)
「レマーゲンの戦い」の記事における「砲兵部隊による攻撃」の解説
ドイツ軍が橋への攻撃を行う中で、唯一、砲兵だけが効果的な損害を与えていた。ドイツ軍は橋の周辺に10.5cm leFH 18軽榴弾砲50門、15cm sFH 18重榴弾砲50門、21cm Mrs 18重榴弾砲12門を含む100門以上の砲兵を配備していた。橋の東部を狙うのは、東岸に近いエルペル丘が急斜面のために困難であったが、ドイツ軍の砲兵部隊はルーデンドルフ橋とその西岸、ポンツーンなどを容易に攻撃することができた。ドイツ軍の砲兵観測員がレマーゲンに潜入しており、彼らの砲撃の精度を高めていた。 3月8日から9日にかけて、ドイツ軍の砲兵部隊は橋へ24回攻撃することに成功した。3月9日には橋の上にあった弾薬を搭載したトラックを砲撃し、橋に4.6mの穴を残し、橋は数時間作業が不能となった:553。3月10日の正午にはガソリンを搭載したトラックが砲撃されたので、それ以降、アメリカ軍はガソリンや弾薬の輸送をすべてフェリーに転用した。ドイツ軍による砲撃は多くの兵士を殺傷し、レマーゲンの多くの建物や大量の車両をも破壊していたので、橋で作業を行うアメリカ軍の工兵部隊は常に危険にさらされていた。 3月11日、ドイツ軍はカール自走臼砲を配備する。第628カール・砲台をレマーゲンに向けて迂回させた。部隊は3月20日に到着し、最も軽い1,250kgの砲弾の射程距離は10km強であったが、発射された14発の砲弾は全て橋を外し、数軒の建物の廃墟に命中したのみで、修理のために後方に移動させなければならなくなった。
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