砲兵トラクター型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 22:53 UTC 版)
「スキャメル パイオニア」の記事における「砲兵トラクター型」の解説
1935年から第二次世界大戦を通じて、パイオニア R100 重砲兵トラクター(heavy artillery tractor)が重火砲の牽引に用いられた。パイオニア R100は火砲を牽引しつつ、砲兵・弾薬・装備品を搭載して輸送可能であった。 大戦初期にはBL 60ポンド砲、BL 6インチ 26cwt榴弾砲やBL 4.5インチ砲、BL 5.5インチ砲などの牽引に多用された。AECマタドールが中型の砲兵トラクタートラックとして登場すると、パイオニア R100はより大型のBL 8インチ榴弾砲 Mk6、M59 155mmカノン砲、BL 7.2インチ榴弾砲の牽引に使用された。 砲兵トラクター型のパイオニア R100は、1940年6月のフランスにおけるイギリス海外派遣軍の大規模撤退作戦(ダイナモ作戦)の際に多数が失われた。一部はイギリス軍部隊によって破壊処理され、また一部はドイツ軍により鹵獲された。 大戦中を通じ、合計980両の砲兵トラクター型 パイオニア R100 が生産、運用された。1943年頃からは後継車種としてアルビオン CX22の部隊配備が行われたが、充分な数は揃わず、パイオニア R100も終戦まで使用された。 砲兵トラクター型のスキャメル パイオニア。1946年6月、ロンドンでの戦勝記念パレード。 BL 8インチ榴弾砲 Mk6を牽引する砲兵トラクター型のスキャメル パイオニア。1940年。 砲兵トラクター型のスキャメル パイオニア。1941年、ヨークシャー。
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