砲制式名称の変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/25 23:04 UTC 版)
「ライット・システム」の記事における「砲制式名称の変更」の解説
ライフリング(施条)を施し、従来の球形弾に代わって長形弾が使用できるようになったため、同じ口径でも旧型砲のおよそ2倍の重量の砲弾を使用できるようになった。施条によるジャイロ効果で弾道が安定し、長形弾を空気抵抗が小さい姿勢で飛ばせるため、同一装薬量でより遠くまで砲弾を飛ばすことが可能であり、大重量の砲弾になっても装薬量はあまり増加する必要がなかった。従来は、砲を表す数字は砲弾重量をリーブル(フレンチ・ポンド)で示したものであったが、ライット・システムではキログラム(kg)で示すようになった。例えば、12ポンドナポレオン砲の砲弾重量は4.1kgであったが、施条を施すことにより11.5kgの砲弾を使用できるようになった。火砲の場合、日本語名称の「斤」は、一般的には弾丸重量をポンド単位で指すが、四斤山砲はライットシステムの砲であるため、砲弾重量は4ポンドではなく4kgである。
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