【予備役】(よびえき)
軍隊の兵器や人員のうち、世代交代でいったん退役したが、非常時には損失を補充するために復帰する可能性があるもの。
予備役となったものは、装備であれば改修、人員は再訓練を定期的に受けつつ、いつでも復帰できるようストックされる。
運用寿命、肉体の老化、兵站保持能力などの限界を超えて保存を継続できなくなった時点で完全な除籍となる。
自衛隊では装備・兵器のみを「予備役」と称し、人員は予備自衛官・即応予備自衛官・予備自衛官補と称する。
また、旧軍でも「予備役」という表現に一種の侮蔑性を認め、自称としては「在郷軍人」等と名乗る事が好まれた。
関連:モスボール 用途廃棄 F-117 アイオワ 徴兵制 海軍予備員
予備役将兵
人員の場合、一般的には「兵役の義務に基づく訓練期間を満了した兵」「自己都合や懲戒処分、軍縮や組織改編によって早期退職した職業軍人」が予備役となる。
国家総力戦を想定する場合、現役将兵と同数から数倍の予備役将兵を擁しておく事が望ましい。
予備役に編入された者は、一般の職業に従事しつつ、再訓練のため、定期的に短期の招集を受ける。
紛争・事変や戦争が勃発して軍が戦時編制に移行すると長期の招集を受け、現役将兵の補充要員として軍隊に勤務する。
招集された予備役将兵は、最初は慣熟訓練を兼ねて後方に配置されるが、再編成される部隊と交代で順次前線へ送り込まれる。
そして事態が収束して軍が平時編制に戻ると動員を解除され、一般市民としての生活に戻る。
予備役
予備役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 15:27 UTC 版)
予備役(チェコ語: Aktivní záloha)は、チェコ共和国軍の一部であり、軍に対する好意的な感情を作り出している。志願者は8週間の訓練を要し、年に3週間以下の勤務と2週間までの非軍事的な危機に対する招集が行われる。予備役が海外派兵の対象となることは無く、現在ではミリタリーショーに動員される程度である。なお予備役への志願の資格は、過去に徴兵された人に限られる。
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予備役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 22:15 UTC 版)
現役を終了した軍人が服し、年限は陸軍5年4月・海軍4年。後に昭和16年11月に改正され、後備役が廃され予備役と合一し、陸軍15年4月・海軍12年と変わる。予備役にある軍人は、毎年一回の簡閲点呼や勤務演習を受け、在郷軍人会の入会を義務付けられた。現役人員に欠員が出た時は現役の余剰人員である帰休兵の次に召集される。下士官の予備役期間は7年で終了すると第一国民兵役となる。士官は5年間予備役に服し、以後は退役となる。予備役に在る者の席次は現役の次とし、階級はそれぞれの階級呼称に「予備」を冠し「予備陸軍大佐」の様に称する。
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予備役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 15:22 UTC 版)
「ハンス・フォン・ルック」の記事における「予備役」の解説
ルックはその後の数ヶ月(OKW作戦部長アルフレート・ヨードル上級大将からは12ヶ月と伝えられていたが、彼自身は恐らく半年程度になるだろうと考えていた)をパリ装甲偵察学校の教官として過ごした。8月頃、装甲偵察学校に着任したルックは、講義の中で実戦から得た教訓を伝えた。 1944年3月、彼は連隊長向け短期教育を受けるためにベルリンに送られ、4月初頭にはフリッツ・バイエルライン将軍率いる装甲教導師団の連隊にて指揮を命じられる。しかし装甲教導師団司令部に出頭したルックは、まもなく自身がノルマンディーのレンヌ付近に駐屯する第21装甲師団に再配置される事を知った。 5月初頭、ルックは再び現役に復帰する。 アフリカにて壊滅した第21装甲師団は、1943年末に再編成されていた。新たな第21装甲師団は、ドイツ本国から送られてきた新兵と東部戦線から引き上げてきた古参将校により編成され、エドガー・フォイヒティンガー将軍に率いられていた。しかし、砲兵出身のフォイヒティンガーは装甲部隊を指揮した経験も、実戦経験も皆無であった。また、この師団が保有する装備品の多くはフランス製車両をドイツ製の装甲及び砲で改造した戦車や突撃砲など、ほとんどがフランスからの鹵獲品だった。 ルックが配属された第21装甲師団第125装甲擲弾兵連隊は2個突撃砲中隊と共にカーン北東部のVimontに駐屯した。
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予備役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 04:36 UTC 版)
一般的な予備役は、現役の服務を終えた者が編入される。 現役の服務を終えた予備役 常勤予備役(ko:상근예비역):一般の現役入営対象者の支援は不可能(児童を養育する者は支援可能)で、兵務庁が定めた順位の基準(主に低い学歴・下位身体等級の現役入営対象者)として選抜される。常勤予備役に選ばれた時、陸軍や海軍・海兵隊の現役兵として入営し、1ヶ月以内の軍事訓練を受けた後、予備役として転役後、陸軍現役兵の義務服務期間まで家で軍部隊を通勤式で服務するのが特徴である。 乗船勤務予備役(ko:승선근무예비역)
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予備役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 03:03 UTC 版)
「フィンランドの銃規制」の記事における「予備役」の解説
多くの予備役兵士は拳銃、ボルトアクションライフル銃、散弾銃、半自動ライフル銃といった各種銃器を所持し射撃訓練に利用する。これは政府により認められており、政府が予備役に対して銃の所持に寛容なのは、予備役の装備を国費で調達することを防ぎ支出を抑えることが目的である。 銃弾は銃砲店で個人が調達するが、在庫は民間の都合となっているため供給量は安定していない。
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「予備役」の例文・使い方・用例・文例
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