防護巡洋艦とは? わかりやすく解説

防護巡洋艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 09:52 UTC 版)

防護巡洋艦(ぼうごじゅんようかん;英語: Protected cruiser)は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて存在した巡洋艦の形式である。装甲艦戦艦装甲巡洋艦舷側に鋼鉄の装甲を張って防御としていたのに対し、主機室の上の甲板を装甲し(これを防護甲板という)、舷側には装甲を持たない比較的軽防御の巡洋艦をいう。


注釈

  1. ^ 当時ロシアで使用されていたユリウス暦による。グレゴリオ暦では2月13日に当たる。
  2. ^ 当時ロシアで使用されていたユリウス暦による。グレゴリオ暦では10月10日に当たる。
  3. ^ 当時ロシアで使用されていたユリウス暦による。グレゴリオ暦では7月29日に当たる。

出典

  1. ^ 『日本巡洋艦史』(海人社)、『連合艦隊軍艦銘銘伝』(光人社)等。
  2. ^ 田村 2007.
  3. ^ Friedman 2012, §4.
  4. ^ 青木 1996.
  5. ^ Gardiner 1979, p. 228.
  6. ^ a b c 中川 1996, pp. 167–173.
  7. ^ 青木 1999.


「防護巡洋艦」の続きの解説一覧

防護巡洋艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 15:57 UTC 版)

北洋艦隊」の記事における「防護巡洋艦」の解説

揚威型 : 揚威 - 超勇 済遠 致遠型 : 致遠 - 靖遠 広甲 広乙型 : 広乙 - 広丙 ※広甲、広乙、広丙は本来広東水師の艦だが、合同演習中の1894年日清開戦により事実上北洋水師編入された。

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防護巡洋艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 20:49 UTC 版)

ウィリアム・クランプ・アンド・サンズ」の記事における「防護巡洋艦」の解説

ニューアーク (USS Newark, C-1) :1890年3月19日進水ボルチモア (USS Baltimore, C-3) :1888年10月6日進水フィラデルフィア (USS Philadelphia, C-4) :1889年9月7日進水コロンビア (USS Columbia, C-12) :1892年7月26日進水ミネアポリス (USS Minneapolis, C-13) :1893年8月12日進水笠置大日本帝国海軍の防護巡洋艦。1898年1月20日進水ヴァリャーグ (Варяг) :ロシア帝国海軍の防護巡洋艦、1899年10月31日進水

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防護巡洋艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 08:21 UTC 版)

巡洋艦」の記事における「防護巡洋艦」の解説

もともとイギリス海軍では、「インコンスタント(英語版)」に見られるように石炭庫を空間装甲のように配置することで防御利用するという設計思想があった。1876年計画コーマス級では、これに加えて機関部弾薬庫の上方に相当する部分甲板装甲で覆う防護甲板の手法が導入された。そして1880年計画リアンダー級では、水平に近い弾道艦内突入した砲弾対す避弾経始配慮して防護甲板反り持たせて亀甲型とした。装甲のような重く高価な垂直防御比してこのように水線部より若干下方防護甲板設け水平防御の手であれば比較的軽い重量で、かつ重心の上昇も抑制しつつ艦の防御力を向上させられる期待された。 そして1883年には、チリ海軍イギリスアームストロング造船所発注していた巡洋艦エスメラルダ」が進水した。同艦は帆装全廃するとともに従来枢要部のみに設けられていた防護甲板を艦の全長わたって装着するなど、防護巡洋艦の原型となった。特に装甲帯巡洋艦限界感じていたイギリス海軍はこの艦種着目し、これに範を取ったマージー級(英語版)を端緒として多数建造しシーレーン防護のため世界各地配備した。 しかし1880年代後期以後速射砲普及は、防護巡洋艦に破滅的な影響もたらした。防護巡洋艦では、船体内の枢要部は防護甲板の下で守られており、上部構造物については、ここに浸水生じて隔壁により防止できるという目論見から無防備に晒されていた。しかし1894年黄海海戦では、短時間大量榴弾投射され結果、艦枢要部が直撃弾を受けずとも、非装甲部が徹底的に破壊され戦闘能力喪失する例が多発した。この戦訓から、垂直防御もたない防護巡洋艦の価値急激に衰退した

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