ネヴァ川とは? わかりやすく解説

ネバ‐がわ〔‐がは〕【ネバ川】

読み方:ねばがわ

NevaНеваロシア連邦北西部の川。ラドガ湖を源とし、サンクトペテルブルグ貫流してバルト海に注ぐ。長さ74キロ


ネヴァ川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 15:25 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ネヴァ川
サンクトペテルブルクを流れるネヴァ川。
延長 74 km
平均流量 2,600 m³/s
流域面積 282,000 km²
水源 ラドガ湖
水源の標高 4 m
河口・合流先 フィンランド湾
流域 ロシア
テンプレートを表示
ネヴァ川の位置
ネヴァ川の流路
地図

ネヴァ川(ネヴァがわ、ロシア語:Нева ニヴァー)は、ロシア北西部のラドガ湖からカレリア地峡を経てサンクトペテルブルク市内を流れ、フィンランド湾東端のネヴァ湾(Neva Bay)に注ぐ全長約74kmのである。

地理

ラドガ湖の南西部シュリッセリブルクから流れ出した川は、トスナ川と合流する辺りで最南端に達し、その後、北西方向に流路を変えてフィンランド湾に注ぐ。

全長74kmのうち、28kmはサンクトペテルブルク市内を流れ、残りの大部分もレニングラード州内を流れる。川幅は平均して約400から600m、最も広いところでは1,200mにおよぶ。最も深いところの水深は24mである。

ネヴァ川水系には、ヨーロッパ最大のラドガ湖と2番目のオネガ湖がある。流域も広く、ロシア北西部とフィンランド南部の広範囲が含まれている。

河口付近のデルタは元からある入江と人工的に作られた運河によって形成されている。河口にある最大の三角州はサンクトペテルブルクの中心となっている。河口の三角州に様々な宮殿があるヴァシリエフスキー島があり、少し上流の分流の中洲にはエラーギン宮殿のあるエラーギン島がある。

歴史

川幅が広く航行可能なため、中世の時代からバルト海沿岸と東洋との交易において重要な位置付けをされていた。1240年にはこの川を巡りネヴァ河畔の戦いが起きている。この戦いに勝ちロシアを侵略から守ったノヴゴロド公国アレクサンドル・ネフスキーには、「ネヴァの勝者」を意味する「ネフスキー」の名が与えられている。

16世紀には河口付近にスウェーデンの要塞ニエンシャンツが作られ、ラドガ湖の出口にはロシアのシュリッセリブルク要塞が作られている。その後、河口の要塞は1703年により海に近い「ペテロとパウロの要塞」に移転している。ハレ島に立つこの砦が今日のサンクトペテルブルクの元となっている。

1777年1824年に記録的な氾濫を起こしている[1][2]。1963年8月21日には、この川に旅客機が不時着水した。

水源と分流

ネヴァ川の水源は次の通り。

ネヴァ川は下流で次のような分流をする。
右岸へ

左岸へ

1753年のサンクトペテルブルク市内ネヴァ川河畔。

脚注

[脚注の使い方]

参考文献

関連項目


「ネヴァ川」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ネヴァ川」の関連用語

ネヴァ川のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ネヴァ川のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのネヴァ川 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS