ドイツ空軍とは? わかりやすく解説

ドイツ空軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/18 08:01 UTC 版)

ドイツ空軍(ドイツくうぐん)は、ドイツにおける空軍の名称である。

名称

名称・組織は帝政ドイツ時代から第二次世界大戦後にかけて次のように変遷した。

ドイツ帝国時代(1871年-1918年
  • 廃止
ヴァイマル共和政時代(1919年-1935年)
ナチス・ドイツ時代(1935年-1945年
ドイツ民主共和国(東ドイツ)時代(1956年-1990年)
ドイツ連邦共和国時代(1955年-)

ドイツ帝国陸軍航空隊(Deutsche Luftstreitkräfte)

ドイツ空軍の前身であるドイツ帝国陸軍航空隊ドイツ語版(Luftstreitkräfte)は1910年、軍用飛行機の出現とともに創立された。その当初の任務は地上の陸軍部隊の支援のために偵察を行うことであった。第一次世界大戦が勃発すると空中戦が行われるようになり、爆撃任務や迎撃任務とその内容を拡げていった。

陸軍とは別に、ドイツ帝国海軍も独自の航空部隊(Marinefliegerkräfte)を編成し、洋上作戦に投入した。

第一次世界大戦

第一次世界大戦において、ドイツ帝国陸軍航空隊は、アルバトロス製やフォッカー製の戦闘機、Aviatik製やDFW製の偵察機、ゴータ製の重爆撃機、ツェッペリン飛行船など、多種多様な航空機を使用した。ドイツ海軍にならってドイツ帝国陸軍航空隊も、フランスとベルギーにおいて、ツェッペリン飛行船による軍用ないし民間の目標への爆撃を行った。

ドイツ帝国軍およびオーストリア・ハンガリー帝国軍の軍用機は、1918年まで鉄十字の標識を使用したが、その後、バルカン十字(白地に黒のギリシャ十字)の標識を使うようになった。

敗戦後の1920年5月20日、航空機保有を禁じたヴェルサイユ条約軍備条項の元でドイツ帝国陸軍航空隊は完全に解体され、保有する飛行機もすべて破壊された。

ドイツ国防軍空軍(Luftwaffe)

ドイツ国防軍の空軍は、ヴェルサイユ条約放棄及びドイツ再軍備宣言を行ったナチス・ドイツが有した空軍。第二次世界大戦を戦い、敗戦と共に解散された。

国家人民軍航空軍(Luftstreitkräfte)

国家人民軍航空軍は、ドイツ民主共和国(東ドイツ)が有した空軍。ソビエト連邦製のMiG-23Su-22M4などの戦闘機An-26などの輸送機S-75などの地対空ミサイルを配備していた。ドイツ再統一に従い事実上解散した。

ドイツ連邦軍空軍(Luftwaffe)

ドイツ連邦軍の空軍は、ドイツ連邦共和国(西ドイツおよび統一ドイツ)が有する空軍。1955年に六ヶ国委員会の指導下で限定的な主権を回復した西ドイツでは、翌1956年に空軍の再編に着手した。この際、現役を退いていたかつてのエース・パイロットの一部も復帰した。

脚注


関連項目

外部リンク


ドイツ空軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/02 22:53 UTC 版)

カンパニー・オブ・ヒーローズ」の記事における「ドイツ空軍」の解説

ヘンシェル Hs-129による支援受けられる対人地雷空中から散布できるようになる固有ユニット降下猟兵ヴィルベルヴィント対空戦車、:88mm対空砲

※この「ドイツ空軍」の解説は、「カンパニー・オブ・ヒーローズ」の解説の一部です。
「ドイツ空軍」を含む「カンパニー・オブ・ヒーローズ」の記事については、「カンパニー・オブ・ヒーローズ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ドイツ空軍」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ドイツ空軍」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ドイツ空軍」の関連用語

ドイツ空軍のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドイツ空軍のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドイツ空軍 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのカンパニー・オブ・ヒーローズ (改訂履歴)、ブラッカムの爆撃機 (改訂履歴)、He 115 (航空機) (改訂履歴)、RAISE (改訂履歴)、ハヨ・ヘルマン (改訂履歴)、アグレッサー部隊 (改訂履歴)、航空師団 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS