対人地雷とは? わかりやすく解説

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対人地雷(たいじんじらい)(mine)


対人地雷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 05:31 UTC 版)

地雷」の記事における「対人地雷」の解説

近代主な対人地雷 (Anti-personnel mine) には、踏みつけ人間の足の踝(くるぶし)やすね程度吹き飛ばす小型で低威力爆風地雷や、仕掛け線や踏圧などで信管作動する最初に少量火薬炸裂部を1-2mほどの高さに打ち上げ続いてそれが炸裂することで内部鋼球などを撒き散らして周囲数十mの敵を倒す方式の、対人地雷としては比較大型破片式の跳躍地雷呼ばれるものなど、一般に地下埋設する形式が多いが、これらとは別に物陰などに固定しておき仕掛け線などを用いて信管作動すると主に水平方向扇状鋼球などを撒き散らして殺傷する破片式でも地上設置型のものがある。 炸裂した時、一定の方向扇形散弾発射する性質指向性)を持った地雷クレイモア地雷など)を指向性対人地雷、または指向性散弾といい、危害範囲が非常に広いのが特徴である。これは地中埋設するではなく付属した簡易な三脚四脚載った形で地上設置され水平方向散弾や弾片を射出するまた、張られワイヤーに兵がひっかかることで作動するだけでなく、遠隔操作任意のタイミング炸裂させることもできる。これにより兵が密集していた場合一度10名以上が殺傷されることもある。 安価数多く使われる小型のものは、敵兵即死による殺害ではなく負傷による無力化を目的としている。敵兵1人即死そのまま兵力の1減であるのに対し、1名が重傷負え看護後送にも人員割かれるため、前線兵力は2以上減となり、また、苦痛訴え続け味方兵の存在は、戦意高揚困難にする要素となる。 小型地雷は、空中投下によって撒布することが可能である。しかし、正確な撒布場所が分からなくなるので被害出しやすい危険な方法である。広く流布した話に「小型地雷子供興味を引くぬいぐるみおもちゃのようなものを取り付けてばら撒き触れた子供の手足や生命を奪う」とするものがあるが、事実として確認されていない。 以上のように、対人地雷は敵味方軍民問わず被害を受ける危険があるため、厳格な運用が必要とされる。しかし、紛争国では無計画に埋設され結果除去困難に陥り戦後紛争後遺症として住民苦しめ続ける例が見られる。そのため、規制議論されている。そのような観点からオタワ条約発効した。ただし、主要な地雷輸出国批准しておらず、紛争地帯での地雷被害減っていない。中には残留日本人被害に遭う事例があり、日本国内にも影響与えている。

※この「対人地雷」の解説は、「地雷」の解説の一部です。
「対人地雷」を含む「地雷」の記事については、「地雷」の概要を参照ください。

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