ぬいぐるみとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ぬいぐるみの意味・解説 

ぬい‐ぐるみ〔ぬひ‐〕【縫い包み】

読み方:ぬいぐるみ

にする物を布で包んで縫い合わせて形作ったもの。特に、綿などをに人や動物などの形に布を縫い合わせて作ったおもちゃ人形。「の—」

演劇で、犬・猿などの動物怪獣の形に作った衣装俳優がその中に入って演じる。着ぐるみ


ぬいぐるみ

作者川又千秋

収載図書あなたはにました
出版社新潮社
刊行年月1987.12
シリーズ名新潮文庫


ぬいぐるみ

作者川本三郎

収載図書青のクレヨン
出版社河出書房新社
刊行年月1999.10


ぬいぐるみ

作者さろ

収載図書
出版社龍介&さろ
刊行年月2002.3


ぬいぐるみ

作者角田光代

収載図書Presents
出版社双葉社
刊行年月2005.11

収載図書Presents
出版社双葉社
刊行年月2008.11
シリーズ名双葉文庫


縫括み

読み方:ぬいぐるみ

  1. などの拵へ物。床下の鼠は鼠木綿(ねづみもめん)で作り白狐(びやくこ)は白木綿又は白ネルなどで作り頭からかぶる。〔歌舞伎
  2. 鼠、、虎、馬等の形をして、その内人間が這入つて舞台で使用するもの
  3. 〔演〕布で動物の形をつくつたもの、その中に人が入つて動物動作をする。

分類 歌舞伎演劇

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

ぬいぐるみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/28 01:48 UTC 版)

たくさんのぬいぐるみ

ぬいぐるみ(縫い包み)とは、

  1. 型紙に合わせて裁断されたを縫合し、綿プラスチック片、蕎麦殻などを内部に詰め、動物やある特定のキャラクター等に似せて成型したもの。
  2. 演劇などで人間が動物や特定のキャラクター等に扮するときに用いる、人間の全身を覆う衣装のこと。近年(1990年代以降)では、1と区別するため「着ぐるみ」と呼ぶことも多い[1]
    1. 歌舞伎やその他の演劇において、動物などの形に作った衣装。
    2. 各種催事イベントなどにおける、布やボア、プラスチック素材などで表面を形成した、人間が中に入るマスコット、衣装。
    3. 東宝の『ゴジラシリーズ』などに代表される、おもに「特撮映画」に登場する、特殊ゴム素材などを用いた、演技者が中に入る形式の怪獣ロボット宇宙人などの異生物の造形品の、現場における用語

愛玩物としてのぬいぐるみ

テディベアのぬいぐるみ

販売物としての最初の『ぬいぐるみ』は、一説にはテディベアで有名なドイツマルガレーテ・シュタイフ1880年に発売したものが一番初めのものと言われている[2]

癒し効果があり、愛嬌のあるぬいぐるみは、老若男女問わず人気があり、UFOキャッチャーくじ引きなどの様々な景品としても利用されている。

“大きいものから小さいもの”までいろいろな形やサイズがあり、全身で抱きつくことが可能なサイズのぬいぐるみを、特に抱きぐるみと呼ぶことがある。

ぬいぐるみは手触りの良いぬいぐるみや、寝ているもの、お座りしているものなど様々である。

可愛らしい姿を左右してゆく劣化が問題で、素材によっては洗えるものとそうではないものがある。洗えないものでもオゾンで洗うタイプの洗濯機で除菌や消臭が可能とされている。[3]ぬいぐるみ専門のクリーニング業者が存在し、清掃を依頼することも可能である。素材そのものは手触りや質感を大きく左右するので、様々なものが使用されている。毛並みを再現するために、天然素材のモヘヤアルパカを使った本物指向や、フェイクファーやアクリルボアなど化学繊維を使用したものがある。また、タオルのような質感のパイル生地を使用したものなどがある。

有名なぬいぐるみファンとしては、SF作家新井素子作家政治家でもある田中康夫将棋棋士渡辺明永世竜王永世棋王)落語家で僧侶の露の団姫.太神楽曲芸師の豊来家大治朗夫妻など。

歌舞伎におけるぬいぐるみ

歌舞伎用語としての「ぬいぐるみ」とは、動きのある動物などを登場させる際に俳優が着る、動物の形を縫った拵えもののことである。形態としては以下のようなものがある。

  • 頭の拵えものをかぶってぬいぐるみを全身に着るもの - 『伽羅先代萩』床下の場の鼠、『天竺徳兵衛韓噺』の大蝦蟇など。
  • 首から下だけにぬいぐるみを着込むもの - 『靱猿』の猿など。
  • 首・胴体などのついた張物をかぶり、中に入る俳優の足に股引をはかせ、四肢または下肢とするもの。馬、『仮名手本忠臣蔵』五段目の猪など[4]

特撮映画界におけるぬいぐるみ

アメリカ映画『ロスト・ワールド』に登場する、猿人のぬいぐるみ(1925年)

映画界においては、ぬいぐるみは日本・海外ともに戦前からSF・特撮題材の映画で使用される全身を覆う衣装小道具として見られているが、「怪獣」という題材での本格的なぬいぐるみ使用は、日本では東宝1954年(昭和29年)に制作公開した『ゴジラ』が元祖とされている。

日本初の巨大怪獣を映像化するにあたり、円谷英二特撮監督は、撮影日数を考慮して、海外で主流であった人形アニメの手法をあきらめ、人間が中に入って演技を行う「縫いぐるみ」の手法を選んだ。ぬいぐるみを被って演技する役者は「ぬいぐるみ役者」と呼ばれる[5]

記念すべき初の「縫いぐるみ怪獣役者」は中島春雄手塚勝巳の両人である。内部演技者の視界は極端に制限され、火薬などを使う現場では危険も多く、また殺陣の心得も要求される特殊なものであり、高度な演技力が要求される。中島春雄は「怪獣演技者」として「ミスター・ゴジラ」と呼ばれるほど海外でもその名が知られている。

こういった異生物の造形素材は様々な手法で作られるが、『ゴジラ』などの怪獣の場合、特殊ゴムであるラテックスで表皮を作り、番線の鉄骨で補強し、内側にスポンジを張ったものが多い。この怪獣のパーツは制作進行に合わせて「縫い合わされ、成形されていく」ものであり、たいていの場合は背中にファスナーで開閉する出入り口が設けられている[6]

よく知られた日本の技術者としては、ゴジラ以前からの先駆者である大橋史典、一作目『ゴジラ』から連綿と東宝の怪獣を手掛けた利光貞三らの「特殊美術部」をはじめとして、高山良策開米栄三開米プロダクション)、エキスプロダクションなどが草分けとして知られている。

この映画の「ぬいぐるみ」は、現在においても映画やさまざまなメディアにおいての一表現手法として現役であり続けている。ハリウッドなどでは、一般に「スーツ」と呼ばれている。近年、日本ではこの縫いぐるみ役者を「スーツアクター」と呼ぶことが多い。

「ぬいぐるみ」の呼称は映画の現場用語であり、「スーツ」は演技者が使う用語である。近年、一般的な場では「着ぐるみ」と言い換えて呼称される場合が多いが、造形家である品田冬樹は、この怪獣の「ぬいぐるみ」の「着ぐるみ」呼称への言い換えについて「間違いであり、本来の映画現場用語としてはぬいぐるみが正しい」と述べている[7]

脚注

出典

  1. ^ 大辞泉』では「平成初年度頃からの用語」としている。デジタル大辞泉『着包み』 - コトバンク
  2. ^ シュタイフ公式サイト”. 2019年4月26日閲覧。
  3. ^ 東京都内のぬいぐるみクリーニング業者のおすすめ人気ランキング10選”. タスクルヒカク | 暮らしのおすすめサービス比較サイト. 2019年11月26日閲覧。
  4. ^ 湯川弘明「縫いぐるみ」『最新 歌舞伎大事典』柏書房、2012年7月25日、96頁。ISBN 978-4-7601-4148-7 
  5. ^ 『怪獣人生』(中島春雄、洋泉社)、『ウルトラマンになった男』(古谷敏、小学館)
  6. ^ 『大ゴジラ図鑑』(ホビージャパン)
  7. ^ 『ずっと怪獣が好きだった』(岩波書店、2005年)

関連項目

外部リンク


ぬいぐるみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/11 03:23 UTC 版)

サイレントヒルシリーズの敵」の記事における「ぬいぐるみ」の解説

ロビーのぬいぐるみ。『3』『RV』ではレイクサイド遊園地にある雑貨店商品として大量に陳列されている。『4』ではピンク色のものがアイリーン部屋登場する当初はこちらに背中を向けているが、アイリーン病院運ばれ直後に、何故か口の周りが血にまみれた姿になり、こちらを指差している。 『HC』では序盤悪夢にて、ピンク色のものが登場する全体的に血にまみれ、てらてら光っている。ジョシュア持ってくるように頼まれるまた、物語の中盤にもアレックス自宅入手することになる。 『DP』ではピンク色のものが隠しアイテムとして地中埋まっている。入手するにはスコップ必用となる。 『RV』でもレイクサイド遊園地商品として登場する他、ヘザーと同じバス乗った老人私物としても登場する

※この「ぬいぐるみ」の解説は、「サイレントヒルシリーズの敵」の解説の一部です。
「ぬいぐるみ」を含む「サイレントヒルシリーズの敵」の記事については、「サイレントヒルシリーズの敵」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ぬいぐるみ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

ぬいぐるみ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 04:04 UTC 版)

名詞

ぬいぐるみみ】

  1. 中に綿や布を入れて縫い合わせたもの。特にそのような製法による動物キャラクターなどをかたどっ玩具
  2. 芝居役者動物などに扮装するための衣装

発音(?)

ぬ↗いぐるみ

類義語

語義2

翻訳

語義1


「ぬいぐるみ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ぬいぐるみ」の関連用語

ぬいぐるみのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ぬいぐるみのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2025 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのぬいぐるみ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのサイレントヒルシリーズの敵 (改訂履歴)、アニメ版星のカービィの用語一覧 (改訂履歴)、通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? (改訂履歴)、ソダシ (改訂履歴)、きんぎょ注意報! (改訂履歴)、はりもぐハーリー (改訂履歴)、ひらかわんち (改訂履歴)、新井素子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのぬいぐるみ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS