棋王戦_(将棋)とは? わかりやすく解説

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棋王戦 (将棋)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 19:26 UTC 版)

棋王戦(きおうせん)は、共同通信社および日本将棋連盟主催[注 1]将棋棋戦で、タイトル戦のひとつ。1974年に一般棋戦として創設され、翌1975年(1期)にタイトル戦に格上げされた。前身は最強者決定戦五番勝負の勝者は棋王のタイトル称号を得る。


注釈

  1. ^ 2022年現在、棋王戦中継サイトのトップページには主催として両者が併記されており、日本将棋連盟のサイトでも「日本将棋連盟主催棋戦一覧」のページに棋王戦を載せている。
  2. ^ 例えば2011年の4月21日号の内容紹介には"第36期「棋王戦」"と記載されている[2] 。2019年現在は、囲碁将棋欄そのものが消滅しており、掲載はない。
  3. ^ 女流名人が出場することが多いが、第42期棋王戦では里見香奈女流名人ではなく加藤桃子女流二冠が、第49期棋王戦では伊藤沙恵女流名人ではなく里見香奈女流五冠が出場した。
  4. ^ 勝者組が第1局を負けた場合には第2局が敗者復活相当となる。
  5. ^ 順位戦C級2組からの降級・棋士編入試験の合格・奨励会三段リーグで次点(リーグ3位)2回獲得によりフリークラスに編入した棋士が対象となる。60歳以上で順位戦C級2組から降級した棋士を含む。ただし「フリークラス宣言」による転出者については含まれない。
  6. ^ 他棋戦においても同様の規定があるが、2022年時点での適用例は竜王戦のみとなっている。
  7. ^ 米長邦雄永世棋聖と中原誠永世十段(のちに十六世名人)は、フリークラス転出後も挑戦者決定トーナメントにシードされていたが、谷川浩司十七世名人(2022年度襲位時は順位戦B級2組在籍)は、第49期(2023年度)では予選から出場している。
  8. ^ 女流名人が奨励会員の場合、他の女流タイトル保持者から選出
  9. ^ 過去のタイトル戦では、「九段戦(竜王戦の前身・十段戦の、更に前身)」の連続3期以上獲得のみに与えられる「永世九段」の称号が存在した。
  10. ^ 米長邦雄によると、米長自身が通算5期目、連続4期目の棋王位を獲得しようとする防衛戦(対森安秀光)の最中に、通算5期でも永世棋王は認められないという判断を、日本将棋連盟が下したことなどによる。「日本将棋連盟の判断」というよりは、「将棋連盟会長としての大山康晴の判断」であったという。このとき、米長が棋王防衛に向けて有利な展開となっていたが、大山康晴は「会長として」通算5期でも永世棋王は認めないという決定を下した。米長は大山会長の元へ出向き、理由を尋ねたところ、大山は「名人はタイトルではない。(名人は他のタイトルと違って特別のものであるから、)名人以外のものは“永世”称号をつけるのはおかしい。」と言われ、さすがの米長も名人のことを引き合いに出されては、賛同せざるをえなかった。その後、大山は会長として「5期連続獲得で永世棋王とする」と決定。米長は、自分の利害にかかわることであるから、それ以上反論しなかった。翌年、米長は桐山清澄に棋王を奪われ、永世棋王になれなかった(将棋マガジン(日本将棋連盟)1996年5月号「さわやか流・米長邦雄のタイトル戦教室」による)。
  11. ^ 棋王戦は1975年のみ優勝棋戦として開催され、翌1976年からタイトル戦となっている。第1期となる1976年は、前年度優勝の内藤國雄、本戦優勝の高島弘光、敗者復活戦優勝の大内延介の3名によるリーグ戦となった。それぞれ2局ずつ対局し、内藤 2-0 高島、内藤 1-1(1千日手) 大内、高島 0-2 大内、これにより3勝1敗で並んだ内藤と大内の同点決戦が行われ、大内が初代棋王位を獲得した。
  12. ^ 記録は挑戦決定日ではなく、番勝負の第1局開催日で計算される
  13. ^ 当時は全タイトルの中でも屋敷伸之第55期棋聖戦で達成した1年2カ月11日に次ぐ史上2位の記録だった
  14. ^ タイトル戦昇格前の第1回棋王戦を含めるならば、内藤國雄が2期連続挑戦となる。
  15. ^ タイトル戦1局目時点(挑戦決定日は1991年1月29日であり、20歳124日)
  16. ^ 在位は42歳325日まで
  17. ^ タイトル戦1局目時点(最終対局は1990年3月9日であり、66歳361日)
  18. ^ 不戦敗を含める場合は大山の69歳135日が最高齢。大山は翌第18期でも本戦2回戦にシードされていたものの、1992年7月26日に死去、6日17日に本戦1回戦を勝ち抜いていた丸山忠久が、同日の7月26日付で不戦勝となった。
  19. ^ プロ入りからタイトル戦1局目まで(挑戦決定日は2019年12月27日であり、プロ入りから1年と87日目)

出典

  1. ^ 第48期 棋王戦 コナミホールディングスが特別協賛社に、大塚製薬株式会社が協賛社に決定 - 日本将棋連盟 2021年12月24日(2021年12月24日閲覧)
  2. ^ 週刊実話 4/21号 (2011年04月07日発売)”. Fujisan.co.jpの雑誌・定期購読. 富士山マガジンサービス. 2012年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月24日閲覧。
  3. ^ 『将棋八大棋戦秘話』(河出書房新社)P.154
  4. ^ 女流棋士・奨励会員・アマチュアにおける 棋戦優秀者への対応について|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2021年2月7日閲覧。
  5. ^ 第48期棋王戦コナミグループ杯予選
  6. ^ 第49期棋王戦コナミグループ杯予選
  7. ^ フリークラス棋士の引退について|将棋ニュース|日本将棋連盟” (2010年7月14日). 2010年7月14日閲覧。
  8. ^ 羽生善治にとって永世棋王の資格獲得は初の永世称号で、七冠独占の約1年前となる1995年3月に達成した。
  9. ^ 大内「将棋の来た道」めこんP90「台湾の棋王の案内で」
  10. ^ 大内「将棋の来た道」めこんP141
  11. ^ 森安秀光八段(当時)「明日の作戦ですが、▲7六歩なら△3四歩と角道を突きます」”. 将棋ペンクラブログ. 2020年5月31日閲覧。
  12. ^ 藤井猛九段まさかのうっかり 棋王戦に潜む落とし穴-将棋情報局(2020年11月20日)2022年2月9日閲覧
  13. ^ 本田奎四段、史上2番目のスピード記録なるか 佐々木大地五段とタイトル挑戦かけ対局中/将棋・棋王戦挑決”. AbemaTV/将棋チャンネル. 2023年3月20日閲覧。


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