里見香奈とは? わかりやすく解説

里見 香奈(さとみ かな)


里見香奈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/26 06:22 UTC 版)

里見 香奈(さとみ かな、1992年3月2日 - )は、日本将棋連盟(関西本部)所属の女流棋士森雞二九段門下。女流棋士番号は33。島根県出雲市出身。島根県立大社高等学校卒業[1]。終盤での鋭さから[2]キャッチフレーズは「出雲のイナズマ[3][4]。女流棋士の川又咲紀は妹。


注釈

  1. ^ 育成会は2008年度限りで廃止された。なお2003年前期以前の旧制度では島井咲緒里も2期で通過している。
  2. ^ 女流名人位戦は、2007年1月当時は、最高序列の女流タイトル戦であった。2006年2月に女流名人を奪取した矢内理絵子は、女流棋界のトップに立っていた。「矢内理絵子#経歴」を参照。
  3. ^ 女流タイトル獲得年少記録は、第1位が林葉直子(1968年1月24日生まれ、女流王将を1982年4月27日に獲得、14歳3か月)、第2位が中井広恵(1969年6月24日生まれ、女流名人を1986年1月20日に獲得、16歳6か月)、第3位が里見香奈(1992年3月2日生まれ、倉敷藤花を2008年11月23日に獲得、16歳8か月)[16]、第4位が加藤桃子(1995年3月9日生まれ、女流王座を2011年12月12日に獲得、16歳9か月)[17]。【2012年2月6日現在】
  4. ^ 里見は、2008年9月29日付で、「タイトル挑戦」の規定を満たして女流二段に昇段していた。里見は、同年11月23日に第16期倉敷藤花を獲得して女流三段の規定を満たしたが、当時の昇段規定では、「同年度(4月1日-翌年3月31日)に2回以上の昇段・昇級」は認められなかったため(将棋の段級#女流棋士を参照)、里見は翌2009年度の初日である2009年4月1日付で女流三段となった[18]
  5. ^ 稲葉四段は2008年4月にデビューしたばかりで、里見に負ける前日の2009年1月8日までの2008年度(2008年4月-)は24勝(全棋士中4位)、勝率.750の快進撃をしていた。
  6. ^ 里見が更新する前の最年少記録は、石橋幸緒の23歳1か月。
  7. ^ その後、岩根忍が2009年7月8日に対男性棋士公式戦「初戦」で勝利して、最速記録を更新している。
  8. ^ 女流四段昇段時の年齢は、里見は17歳11か月、中井広恵は19歳、清水市代は23歳。ただし、現行の昇段規定になる前に、林葉直子が15歳で「タイトル3期(現行規定であれば女流四段に昇段)」を達成した事例がある。
  9. ^ 連盟は、里見が奨励会を受験した際の対外発表で、「日本将棋連盟 2011年4月23日 『里見香奈女流名人・女流王将・倉敷藤花が奨励会1級編入試験を受験』」、「日本将棋連盟 2011年5月21日 『里見香奈女流名人・女流王将・倉敷藤花、奨励会1級編入試験に合格』」と「奨励会『編入』」という表現を用いている。しかし、2011年4月現在で19歳1か月だった里見が、奨励会1級での『入会』試験を受験するのは、日本将棋連盟 『奨励会』 の規定「級位(師匠推薦あり)の受験資格:満19歳以下(当年8月末日)で、日本将棋連盟正会員から奨励会受験の推薦を得た者」「満19歳の受験資格は1級」に沿っている。奨励会に1級で入会した例は里見の前から存在し、プロ棋士への昇格を果たした者では、櫛田陽一六段(1983年(昭和58年)に18歳<または19歳>で1級にて奨励会入会、1987年(昭和62年)3月に22歳で四段に昇段[26])の例がある。里見の入会試験が規定から外れている(特例である)のは、規定で「試験日:級位者は、毎年1回、8月に3日間」となっているのを、里見については実施時期を変えて「4月 - 5月」に実施したこと、および奨励会規定にはない事由による一次試験の免除、ということである。ただし、試験の対局相手全員が女性奨励会員とされたことについて、加藤桃子は「(里見は19歳で年齢的に奨励会1級受験が可能だったのに)なぜ試験の相手が私たちなのとは思いました」と語っている[27]
  10. ^ 里見が編入試験を受験する以前は、奨励会と女流棋士の重籍(掛け持ち)は認められず、奨励会員となった女流棋士は女流棋戦にも出場できなかったが、里見に関しては受験発表時に重籍が認められていた[29]。また、合格後の2011年5月26日に、日本将棋連盟から女性奨励会員の女流棋戦出場が公式に認められた[30]
  11. ^ 9期目のタイトルを獲得した際に、登場したタイトル戦の全てで奪取・防衛を果たしていること、タイトル戦で9割近い勝率を上げていることが報じられた[34]
  12. ^ それまでの男性棋戦における女流棋士の連勝記録は3であり、伊藤沙恵(2018年度に達成)[58]、里見香奈、石橋幸緒の3名が並んでいた[57]

出典

  1. ^ 里見香奈後援会のご案内” (日本語). 島根県立大社高等学校 公式サイト. 島根県立大社高等学校. 2019年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月23日閲覧。
  2. ^ 将棋・里見香奈女流4冠「挑戦してみたいという気持ちが出てきた」史上初の女性棋士へ意気込む”. 日刊スポーツ (2022年7月6日). 2022年7月6日閲覧。
  3. ^ 「出雲のイナズマがリコー杯女流王座戦に登場! 史上最強の女流棋士里見香奈の強さの秘密とは」(ライター:直江雨継)”. 日本経済新聞 (2016年10月23日). 2017年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月29日閲覧。
  4. ^ 里見香奈女流4冠、史上初の女性棋士目指しプロ編入試験の受験を表明「全力を尽くします」”. 日刊スポーツ (2022年6月28日). 2022年6月28日閲覧。
  5. ^ リレーエッセーその68 大好きな将棋
  6. ^ 第28回小学生将棋名人戦【代表選手一覧】”. www.shogi.or.jp. 2021年1月20日閲覧。
  7. ^ 日本将棋連盟 『レディースオープン・トーナメント 2003 予選』
  8. ^ 里見香奈女流王位がタイトル獲得通算44期の歴代新記録を樹立 前人未到の領域に29歳で到達”. スポーツ報知 (2021年6月2日). 2021年6月2日閲覧。
  9. ^ 日本将棋連盟 『第33期アルゼ杯女流名人位戦( 2006-2007年)予選』
  10. ^ 日本将棋連盟 『第28期女流王将戦 予選』
  11. ^ 週刊将棋Online-レディースオープン・トーナメント2006 『矢内が2回目の優勝、里見は初段に レディース決勝第3局』
  12. ^ レディースオープン・トーナメント2006中継サイト 2007年1月25日 『決勝三番勝負第2局直前』
  13. ^ LPSA 『第15期大山名人杯倉敷藤花戦』
  14. ^ 津江 2017, pp. 98–103, 第5章 藤井聡太 強さの理由ー強さの秘密
  15. ^ 日本将棋連盟 2008年9月29日 『里見香奈女流初段が女流二段に昇段(2008年9月29日付)』
  16. ^ a b 2008年11月23日 47News 共同通信社『16歳里見香奈が将棋初タイトル 清水下し倉敷藤花に』(Web魚拓)
  17. ^ 『将棋世界』 2012年2月号、258頁
  18. ^ 日本将棋連盟 2009年4月1日 『2009年4月1日付昇段・昇級者』
  19. ^ LPSA 『第17期大山名人杯倉敷藤花戦』
  20. ^ LPSA 『第36期ユニバーサル杯女流名人位戦』
  21. ^ a b 日本将棋連盟 2010年2月12日 『里見香奈が女流名人位を奪取』
  22. ^ 囲碁・将棋チャンネル 『女流王将戦-第32期』
  23. ^ 47News 山陰中央新報 2010年10月29日 『里見香奈さんが最年少女流三冠』(Web魚拓)
  24. ^ 山陰中央新報 2010年10月29日付 1面記事 『18歳・里見 最年少3冠 女流記録を大幅更新』。
  25. ^ LPSA 『11/3(祝)第18期大山名人杯倉敷藤花戦・3番勝負第3局』
  26. ^ 「将棋順位戦データベース- 『棋士番号181 六段 櫛田陽一』 」
  27. ^ 「絶対に負けたくない」里見香奈女流四冠と奨励会入会試験で対峙した日のこと 文春オンライン(宮田聖子) 2021年9月8日
  28. ^ 日本将棋連盟 2011年5月21日 『里見香奈女流名人・女流王将・倉敷藤花、奨励会1級編入試験に合格』
  29. ^ 日本将棋連盟 2011年4月23日 『里見香奈女流名人・女流王将・倉敷藤花が奨励会1級編入試験を受験』
  30. ^ 日本将棋連盟 2011年5月27日 『奨励会と女流棋士の重籍に関する件」について』
  31. ^ 日本将棋連盟 2011年11月30日 『第33期霧島酒造杯女流王将戦表彰式の模様』 協賛の、霧島酒造株式会社 江夏順行代表取締役社長の挨拶 「(里見女流王将は)史上最速、最年少で女流五段に昇段され〔後略〕」。「第33期 霧島酒造杯女流王将戦表彰式-"出雲"から"日本"のイナズマに」 『将棋世界』 2012年2月号、30-31頁にも同様の記載あり。
  32. ^ LPSA 『第19期大山名人杯倉敷藤花戦』
  33. ^ 日本将棋連盟 2012年1月7日 『里見香奈奨励会1級、初段に昇段!』
  34. ^ a b 「ユニバーサル杯第38期女流名人位戦五番勝負第4局-十代最後のタイトル戦/里見、会心の3連覇」 『将棋世界』 2012年4月号、90-96頁。
  35. ^ 読売新聞(島根県版) 2012年3月21日 『里見さんの後援会発足』(2012年3月21日閲覧)。
  36. ^ 日本将棋連盟 2012年5月24日 『里見香奈、史上2人目の女流四冠に!』
  37. ^ 史上初、女流五冠誕生
  38. ^ 将棋の里見香奈、史上初の女流五冠に(読売新聞)
  39. ^ 将棋の里見女流四冠、女性で初の二段に 読売新聞2013年7月29日
  40. ^ 里見香奈4冠:奨励会二段に 女性としては史上初 毎日新聞2013年7月30日
  41. ^ 将棋:里見香奈、三段昇段決める 女性初プロに近づく 毎日新聞2013年12月23日
  42. ^ 里見女流三冠の休場のお知らせ
  43. ^ 里見女流名人、体調不良で半年間休場
  44. ^ 里見女流二冠、休場延長のお知らせ
  45. ^ 将棋の里見女流二冠、年内休場へ 体調不良で期間延長
  46. ^ 里見女流二冠の今後の対局について
  47. ^ 里見香奈女流名人・女流王位、連勝記録単独1位に
  48. ^ 里見香奈奨励会三段、三段リーグ参加について
  49. ^ 終局直後”. マイナビブックス (2017年2月28日). 2017年3月1日閲覧。
  50. ^ 里見香奈、女性初の棋士遠のく 奨励会退会決まる”. 毎日新聞 (2018年2月18日). 2018年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月20日閲覧。
  51. ^ 里見香奈女流五冠「今は何も」 三段リーグ7勝11敗で修了 将棋プロ養成の奨励会退会”. 産経新聞 (2018年3月4日). 2018年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月5日閲覧。
  52. ^ 東和男 「第89期ヒューリック杯棋聖戦-1次予選特選局-第2局 先▲女流四冠 里見香奈 △七段 藤井聡太-第5譜」 『産経新聞』(東京本社)2018年10月18日付、14版、12面、囲碁・将棋欄。
  53. ^ a b “里見女流名人、奨励会退会の心境を初告白「今後は何かを与えられる人に」棋士編入試験は目指さず” (日本語). スポーツ報知. (2018年3月27日). オリジナルの2018年10月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181019142721/https://www.hochi.co.jp/entertainment/20180327-OHT1T50228.html 2018年10月19日閲覧。 
  54. ^ 里見 女王奪取ならず マイナビOP 西山に1勝3敗”. 山陰中央新報. 2019年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月23日閲覧。
  55. ^ 片上大輔. “防衛” (日本語). daichanの小部屋. 2019年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月23日閲覧。
  56. ^ 里見香奈女流四冠が女流王位を奪取 クイーン王位の称号獲得、女流五冠復帰を果たす 第30期女流王位戦五番勝負第4局” (日本語). 日本将棋連盟. 2019年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月28日閲覧。
  57. ^ a b 毎日新聞・将棋 (2019年6月28日). “ツィート” (日本語). Twitter. 2019年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月28日閲覧。
  58. ^ a b 里見が男性棋士に4連勝 将棋、女流の最多記録” (日本語). 日本経済新聞. 2019年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月28日閲覧。
  59. ^ 将棋の清水市代女流六段が史上初の女流七段に
  60. ^ a b 里見香奈女流名人VS加藤桃子女流三段 第47期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第3局 里見香奈女流名人が勝利し女流名人を防衛|将棋ニュース|日本将棋連盟” (日本語). www.shogi.or.jp. 2021年2月7日閲覧。
  61. ^ 里見女流四冠が記録更新 タイトル獲得44期―将棋:時事ドットコム” (日本語). 時事ドットコム. 2021年6月3日閲覧。
  62. ^ TIMES編集部, ABEMA. “里見香奈女流四冠 本戦進出とプロ編入試験受験資格をかけて古森悠太五段と対局開始/将棋・棋王戦コナミグループ杯予選 | ニュース”. ABEMA TIMES. 2022年5月27日閲覧。
  63. ^ TIMES編集部, ABEMA. “里見香奈女流四冠、女性初のタイトル戦本戦進出 プロ編入受験資格も獲得のW快挙 | ニュース”. ABEMA TIMES. 2022年5月27日閲覧。
  64. ^ 2021年7月の王位戦予選(対黒田尭之五段戦)での勝利以降の里見香奈の本対局前の公式棋戦成績は9勝4敗。棋士編入試験の受験資格要件を満たす今後の星取りとして、○(1勝)か●○(1勝1敗/10勝5敗)か●●○○(2勝2敗/10勝5敗)が求められるところ、本対局の勝利で10勝4敗、勝率0.714の成績となり要件を満たした。
  65. ^ 里見香奈女流四冠、棋士編入試験受験へ【日程追記あり】|将棋ニュース|日本将棋連盟, (2022-07-15), https://www.shogi.or.jp/news/2022/07/post_2134.html 2022年7月15日閲覧。 
  66. ^ 里見香奈女流四冠 プロ棋士目指し編入試験へ “全力で挑む””. 日本放送協会. 2022年7月6日閲覧。
  67. ^ 里見香奈女流四冠、棋士編入試験受験へ|将棋ニュース|日本将棋連盟, (2022-06-28), https://www.shogi.or.jp/news/2022/06/post_2134.html 2022年6月28日閲覧。 
  68. ^ 里見香奈女流五冠、初の「女性棋士」ならず 編入試験五番勝負3連敗で不合格に 再受験は可能 | ニュース | ABEMA TIMES, (2022/10/13), https://times.abema.tv/articles/-/10043493 2022年10月13日閲覧。 
  69. ^ 共同通信 2009年1月9日や山陰中央新報2010年2月11日など。
  70. ^ 将棋世界 2011年2月号。
  71. ^ a b 卓球で元・出雲市選抜の里見香奈女流名人 同世代・石川佳純の全日本Vに「卓球への姿勢に感動します」” (日本語). スポーツ報知 (2021年1月18日). 2021年1月20日閲覧。
  72. ^ 山崎照朝 (2012年9月14日). “女流棋士・里見さんは「空手バカ一代」好き「極真空手」通”. コラム 撃戦記. 中日スポーツ. 2013年1月2日閲覧。
  73. ^ 【インタビュー】【豊島将之名人】「負けて悔しい」ではなく、自然に将棋をやっている” (日本語). ライブドアニュース. 2021年1月20日閲覧。
  74. ^ 里見香奈女流四冠の素晴らしさについて ~等身大で生きるということ~”. 将棋情報局. 2021年1月20日閲覧。
  75. ^ キラリっ娘のそよ風日記 2010年5月15日 『4年間、ありがとうございました』
  76. ^ 第20回関西囲碁将棋記者クラブ賞(日本将棋連盟)
  77. ^ 里見女流四冠、「関西元気文化圏賞」受賞(日本将棋連盟)
  78. ^ 女流棋士里見さんに県民栄誉賞 島根県、初の六冠達成 - 共同通信(2020年3月11日)
  79. ^ 特集2:里見香奈さんに県民栄誉賞”. 島根県. 2022年7月25日閲覧。


「里見香奈」の続きの解説一覧



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「里見香奈」の関連用語

里見香奈のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



里見香奈のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日本将棋連盟日本将棋連盟
Copyright(C) 2022 Shogi Association, All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの里見香奈 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2022 GRAS Group, Inc.RSS