岩崎夏子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/18 09:06 UTC 版)
岩崎夏子 女流2級 | |
---|---|
名前 | 岩崎夏子 |
生年月日 | 2011年(14歳) 7月20日 |
プロ入り年月日 | 2024年(12歳) 3月 1日 |
女流棋士番号 | 90 |
出身地 | 奈良県生駒市 |
所属 | 日本将棋連盟(関東) |
師匠 | 北島忠雄七段 |
段位 | 女流2級 |
女流棋士DB | 岩崎夏子 |
2024年3月29日現在 |
岩崎 夏子(いわさき なつこ、2011年〈平成23年〉7月20日[1] - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士(東京本部所属)。女流棋士番号は90[1]。奈良県生駒市出身[1]。北島忠雄七段門下[1]。プロ入り時点での学歴は文教大学付属小学校卒業[1][2]。
棋歴
女流棋士になるまで
保育園に「どうぶつしょうぎ」があったことが将棋に夢中になるきっかけとなった[1]。母親の勧めもあり、小学校入学後に将棋教室に通うようになった[2]。小学3年生に進級した直後、新型コロナウイルス感染症の影響で学校は休校となり外出もままならなくなった。これが、インターネット将棋を通じて「強くなりたい」気持ちに火がつくきっかけとなった[2]。
2023年9月24日、関東研修会に入会した(C1クラス)[3]。翌2024年3月24日の関東研修会でB2クラスに昇級、同日、研修会での対局数が合計48局に到達し、プロ入り資格を得た[3]。そして2024年4月1日付で岩崎は日本将棋連盟(東京本部)所属の女流2級となる[1]。プロ入りデビュー時点において、現役最年少の女流棋士となった[1]。
棋士・女流棋士を通じて、2010年代生まれはこれで2人目である[1]。プロ入り資格を得た2024年3月時点における年齢(12歳8か月)は、女流棋士として歴代6番目の若さである。また、プロ入り資格を得た時点で小学校卒業直後であり、中学入学と同時にプロ入りした女流棋士としては上田初美以来23年ぶりとなる(「将棋の女流棋士一覧」参照)。なお、2024年4月1日付で「女流棋士2級昇級規定」の改定が行なわれたため[4]、「B2クラス昇級による女流2級昇級」の最後の事例となった。
奨励会員として
2025年8月17日、2025年度奨励会入会試験に合格した[5]。奨励会と女流棋士の重籍となる。なお、奨励会に在籍したことがある女流棋士としては19人目、女性の奨励会合格者としては22人目となる[6]。
棋風・人物
- 得意戦法は角換わり[1][7]。
- 趣味はスポーツ観戦、弟達とのキャッチボール[1]。
- 2024年6月16日に大田区産業プラザにて開催された「女流棋士発足50周年記念パーティー EAST」、および同年9月8日に帝国ホテルにて開催された「日本将棋連盟100周年記念式典」では、いずれも現役最年少かつ最新参の女流棋士として参加した。
昇段・昇級履歴
- 研修会当時
- 女流棋士以降
主な成績
棋戦優勝
- 非公式戦
- 白瀧あゆみ杯争奪戦 - 1回(第19回=2025年度)
女流棋戦別成績
女流タイトル戦 | |
- 第5期から参加(D級37位) | |
- 第7期 予選敗退(2勝・再挑戦1勝) / 過去最高:予選(2勝・再挑戦1勝、第7期) | |
- 第18期 予備予選敗退(0勝) / 過去最高:予備予選(0勝、第18期) | |
- 第15期 一次予選敗退(1勝) / 過去最高:一次予選(1勝、第14期・第15期) | |
- 第52期 予選敗退(0勝) / 過去最高:予選(0勝、第52期) | |
- 第36期 予選敗退(1勝) / 過去最高:予選(1勝、第36期) | |
- 第47期 予選敗退(1勝) / 過去最高:予選(2勝、第46期=アマ当時) | |
- 第33期 2回戦敗退(1勝) / 過去最高:2回戦(1勝、第33期) |
年度別成績
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
---|---|---|---|---|---|
2024年度 | 18 | 8 | 10 | 0.4444 | [8] |
通算 | 18 | 8 | 10 | 0.4444 | [9] |
2024年度まで |
アマチュア時代の戦績
- 女流公式棋戦
プロアマ戦 3勝2敗
- アマチュア参加棋戦
- 女流棋戦 アマチュア予選
- 2023年第13期女流王座戦(アマチュア東日本予選)予選決勝トーナメント進出 4月、
- 2023年第17期マイナビ女子オープン(チャレンジマッチ)決勝トーナメント進出 6月、
- アマチュア棋戦
- 2021年10月、第15回小学生女子将棋名人戦 全国大会 準優勝[10]
- 2022年[11] 2月、第38回関西アマチュア女流将棋名人戦 Aクラス準優勝
- 2022年[12] 8月、第16回小学生女子将棋名人戦 全国大会 出場
- 2022年[13][14] 8月、第13回小学生駒姫名人戦 駒姫クラス 優勝
- 2023年[15] 6月、第12回デイリースポーツ青少年将棋大会 関東大会 小学生クラス 優勝
- 2023年[13][16] 8月、第14回小学生駒姫名人戦 駒姫クラス 優勝(2年連続)
- 2023年[17] 8月、第17回小学生女子将棋名人戦 全国大会 優勝
- 2023年[18] 9月、第55期女流アマ名人戦 名人戦クラス 第3位
表彰等
脚注
注記
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l 『岩崎夏子さんが4月から女流棋士2級に|将棋ニュース|日本将棋連盟』2024年3月29日。
- ^ a b c 『岩崎 夏子 さん|文教大学学園広報誌「あやなりBP」』文教大学学園、2023年7月。
- ^ a b c d 「関東研修会成績一覧 B・Cクラス」『日本将棋連盟』。2024年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 『女流棋士規定変更のお知らせ|将棋ニュース』日本将棋連盟、2024年4月1日。
- ^
両国将棋センター [@RShougi]「日頃から研究対局にお越しいただいている岩崎夏子女流も合格されております!」『X(旧twitter)』2025年8月17日。2025年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。
{{citation ja}}
: CS1メンテナンス: 数字を含む名前/author (カテゴリ) - ^ 日本将棋連盟「岩崎夏子女流2級が奨励会6級に合格」『日本将棋連盟』2025年8月18日。2025年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ “岩崎夏子女流2級、19年ぶりに12歳以下でプロ入りした現役最年少女流棋士の大きな目標は…”. スポーツ報知. 2024年6月17日閲覧。
- ^ 2024年度女流棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 女流棋士通算成績(2025年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2025年4月1日時点のアーカイブ)
- ^ 『マイナビ出版杯 第15回小学生女子将棋名人戦 全国大会』日本女子プロ将棋協会(LPSA)、2021年11月17日。
- ^ 『第38回関西アマチュア女流将棋名人戦 結果報告 - 関西将棋会館』日本将棋連盟 関西将棋会館(関西本部)、2022年2月14日。
- ^ 『マイナビ出版杯 第16回小学生女子将棋名人戦 全国大会』日本女子プロ将棋協会(LPSA)、2022年8月21日。
- ^ a b 『小学生駒姫名人戦|将棋大会』日本将棋連盟。
- ^ 『第13回小学生駒姫名人戦大会報告|イベント』日本将棋連盟、2022年8月18日。
- ^ 『「第12回 デイリースポーツ青少年将棋大会 関東大会」 174人が熱戦』デイリースポーツ online、2023年6月2日。
- ^ 『第14回小学生駒姫名人戦大会報告|イベント』日本将棋連盟、2023年8月7日。
- ^ 『マイナビ出版杯 第17回小学生女子将棋名人戦 全国大会』日本女子プロ将棋協会(LPSA)、2023年8月20日。
- ^ 『ムアツ杯第55期女流アマ名人戦 開催報告|イベント』日本将棋連盟、2023年9月20日。
- ^ 『文教大学付属小学校 学校だより(令和4年度最終号) (pdf)』2023年3月18日、4頁。
- ^ 『文教大学学園広報誌「あやなりBP」 (pdf)』2023年7月18日、6頁。
- ^ a b 『文教大学付属小学校 学校だより(令和5年度3月号) (pdf)』6頁。
関連項目
外部リンク
- 岩崎夏子 - 日本将棋連盟 女流棋士データベース
- 岩崎夏子の今年度成績・対局結果(直近10局) - 日本将棋連盟 女流棋士データベース
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