角換わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 16:22 UTC 版)
角換わり(かくがわり、英: Bishop Exchange[1])は、将棋の代表的な戦法の一つ。序盤で角を交換した後に駒組みを進める指し方であり、互いに角を打ち込まれないよう気を配る相居飛車の戦法。腰掛け銀、棒銀、早繰り銀など様々な仕掛けがある。プロ間においては腰掛け銀の採用率が高いが、近年ではソフトによる研究の進展により駒組みや仕掛けの主流に著しい変化が見られている。
- ^ Kawasaki, Tomohide (2013). HIDETCHI Japanese-English SHOGI Dictionary. Nekomado. p. 21. ISBN 9784905225089
- ^ 糸谷哲郎『現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~』マイナビ、2013年1月、ISBN 978-4839945732、p28
- ^ “NHK杯テレビ将棋トーナメント棋譜 2016年03月20日 第65回NHK杯決勝”. NHK将棋. NHK. 2022年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月9日閲覧。
角換わり(かくがわり)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:11 UTC 版)
「将棋用語一覧」の記事における「角換わり(かくがわり)」の解説
角を序盤からお互い持ち駒として持ち合って指す居飛車将棋戦型。
※この「角換わり(かくがわり)」の解説は、「将棋用語一覧」の解説の一部です。
「角換わり(かくがわり)」を含む「将棋用語一覧」の記事については、「将棋用語一覧」の概要を参照ください。
角換わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/31 08:31 UTC 版)
角換わりにおいて、早繰り銀は棒銀に対して強く腰掛け銀に対しては弱いとされている。その理由として、先手角換わり棒銀の定跡で後手が△5四角と自陣角を据えて対抗するのが先手の飛車の頭(2七の地点)と先手の玉頭(7六の地点)を睨む攻防手となる。その際、後手が早繰り銀の要領で△7三銀~△6四銀と活用すると5四の角の角頭を守りつつ、△7五歩から角と協力した攻めを見せて非常に相性が良い。この対策が主流となってから、角換わり棒銀の将棋は勝率を落とし激減した。 対して、腰掛け銀に対し先手が早繰り銀にすると、△5四銀~△4四歩から△4五歩など「歩越し銀には歩で対抗」の要領で銀を追い払われてしまうほかに△6五歩~△6四角や△4三銀▲3四歩△同銀など、多くの受け方がある。このため図の早繰り銀の局面のように素早い出足が必要となるが、この局面から△3五同歩▲同銀の局面について、『イメージと読みの将棋観2』(2010年、日本将棋連盟)ではまず▲7九玉と△9四歩の交換が必要としている。またこの局面では後手からすぐに△8六歩▲同歩△8五歩の継ぎ歩攻めも念頭に入れておく必要もあり、先手も以下▲2四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△2三歩▲2八飛△8六歩に▲8三歩△同飛▲8四歩△同飛▲6六角で、以下△8二飛ならば▲1一角成△8七歩成▲同金△同飛成▲8八香となればよい展開であるとしている。この他に図の早繰り銀の局面では▲3五歩△同歩▲同銀に、△6五歩や△4五銀などもあり、△4五銀以下は先手が▲7九玉なら△3六銀とすると△5二金が▲6三角を消している意味もありこの手が生きる展開に、一方△6五歩であれば▲2四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△2三歩▲2八飛△6四角などの展開もあるというが、いずれにせよ後手陣は手順の綾で△5二金が入っているところが飛車の横利きを消してさらに飛車が取られやすくなっていて非常にマイナスの手となっており、検討した6棋士のうち羽生善治以外は先手が指せるとみている。 その後早繰り銀側の研究も進み、2020年現在では後手腰掛け銀に対して先手の早繰り銀の採用が徐々に増えている。
※この「角換わり」の解説は、「早繰り銀」の解説の一部です。
「角換わり」を含む「早繰り銀」の記事については、「早繰り銀」の概要を参照ください。
- 角換わりのページへのリンク