鳥刺し_(将棋)とは? わかりやすく解説

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鳥刺し (将棋)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/01 22:16 UTC 版)

鳥刺し(とりさし)は、将棋の戦法の一つ。振り飛車に対して用いられる。角道を開けず角行引き角で用い、左銀を繰り出す戦法。先手で▲7九角と引き角にして前進するナナメ棒銀をサポートする姿が昔の鳥刺しの姿に似ている所から命名されたとされる。古くからある戦法で、幕末に阿波国の四宮金吾という人物が編み出し[1]、1836年の天野宗歩との左香落で採用されているとも[2]六代大橋宗英が1778年の井出主税との左香落の将棋からヒントを得て戦法を編み出し[3]1779年2月の五代伊藤宗印との左香落ち将棋で採用したのものであるともされ[注 1]、当時は相手が必ず振り飛車となる対左香落ち戦で下手が採用する戦法であったという。


注釈

  1. ^ なおこれは『日本将棋大系8』(米長 1979)によると下手の宗英は鳥刺しの構想で上手の無理な捌きを誘い作戦勝ちをした将棋であったが、同書では宗英の著『将棋歩式』(宗英 1810)にも鳥刺しの定跡を載せているとある。

出典

  1. ^ 加藤 1992.
  2. ^ (内藤 1992)。また同書では1843年に和田印哲と行われた将棋で天野宗歩が採用した鳥刺しの棋譜も掲載されている。
  3. ^ 米長 1979.
  4. ^ 週刊将棋 2004.
  5. ^ 例えば、(内藤 1985)(大山 2016)。ただしいずれも角行は7六歩と角道を開けて居角で採用。


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