金沢流とは? わかりやすく解説

金沢流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/13 04:19 UTC 版)

金沢流(かねざわりゅう、かなざわりゅう[1])は、将棋の戦法のひとつ。

△持ち駒 なし
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初手より▲7六歩△3四歩に▲6六角と指す「3手目▲6六角」として知られる力戦誘導型の奇襲戦法で、金沢孝史西尾明との王位戦予選(2014年)で登場させた[2]

後手版は、初手▲7六歩に△3四歩▲2六歩もしくは▲6六歩に、△4四角。

角頭歩戦法の変化で、相手に角交換拒否の角道止めをされた際に、同じような向飛車にする含みがあるが(▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲6六角~8八飛)、飛香落ちの上手が指す「トンボ指し」という嵌め手で同様の指し方がある[3]

以下、▲8八飛にタイミングをみて▲8六歩△同歩▲8四歩など。

角交換から△6七角には、▲7七桂とし、以下△7六角成には▲6五桂△6二銀▲5五角が狙い。

ただし、森内俊之は▲6五桂には△6六馬とし、以下▲5三桂成(もしくは不成)△9九馬で後手よしとみており、佐藤康光飯塚祐紀は △6七角には▲7八飛で[4][5]、以下△4五角成▲3八金△6二銀で先手難しいとしている。

2手目△3二銀型

二歩千金『2手目△3二銀システム』 (マイナビ将棋BOOKS、2024年)に掲載されている後手の順で、全手が初手▲2六歩に後手△3二銀とし、以下▲2五歩△3四歩に、先手が直ぐの飛車先交換をせず▲4八銀や▲7六歩であれば △4四角~△3三銀とする。同書では「サイキック腰掛け角」と名付けられている。先に△3二銀が指されているので、通常の金沢流と異なり、▲4三角打ちが生じない。

△持ち駒 なし
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△持ち駒 なし
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脚注

  1. ^ 金沢孝史の発案なので正しくは「かねざわりゅう」だが、「かなざわりゅう」と呼ばれる場合もある[要出典]。元々は「かねさわ」だった「金沢(かなざわ)文庫」の用例と同じ。
  2. ^ 将棋世界編集部/編、将棋戦法事典100+王道 流行 珍戦法 完全網羅!、 マイナビムック 将棋世界Special、日本将棋連盟/発行、マイナビ出版/販売発行:2019年9月、ISBN:978-4-8399-7090-1
  3. ^ 佐藤庄平、飛香落ち必勝法、王将ブックス DELUXE版―駒落ちシリーズ(2)、北辰堂:1988年6月、ISBN:4-89287-052-8
  4. ^ 青島たつひこ「佐藤康光&森内俊之の何でもアタック」 将棋マガジン1996年6月号
  5. ^ 飯塚祐紀、奇襲振り飛車戦法~その狙いと対策~、マイナビ将棋BOOKS、マイナビ出版:2014年12月、ISBN:978-4-8399-5372-0

金沢流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 11:26 UTC 版)

北条時宗 (NHK大河ドラマ)」の記事における「金沢流」の解説

北条実時ほうじょう さねとき) 演:池畑慎之介 金沢流北条家当主宝治合戦では毛利季光交渉し三浦方に加わらないよう要請した。時頼からの信頼厚く、時頼没後得宗家知恵袋として政治合議参加し病没する直前まで北条家行く末案じ時宗道標示した読書趣味として金沢文庫創始者となった死後在りし日の実時を知る一門面々彼の最大功績は常に一門面々の間を取り持っていたことだと認めるが、彼の死後鎌倉では北条一門中心とする独裁体制強め時宗支持する頼綱と、御家人として立場からこれ反対する泰盛の対立表面化する北条顕時ほうじょう あきとき) 演:山口馬木也時の子。 父・実時とは北条一族釣り合いを取る為の実母との離婚・享子との再婚原因確執生じてしまい、一時は酒に溺れてしまう。しかしその後立ち直り義宗と共に時宗重用され以降は父を凌ぐ知恵者としての実力発揮する様になっていく。父・実時とは、死期迎える際に和解した周子(ちかこ) 演:増田恵子時の前妻、顕時の母 享子(たかこ) 演:木村多江時の後妻、政の娘 滝子(たきこ) 演:浜名彩香 → 乙宮ゆめ 顕時の

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