ゴキゲン中飛車
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ゴキゲン中飛車(ゴキゲンなかびしゃ、英: Gokigen Central Rook[1])は、将棋の戦法の一つで、飛車を5筋に振る中飛車戦法だが、「積極性」があり「5筋の位を早く取る」という特徴があるもの[2]。略称はゴキ中。
注釈
- ^ 田村は1990年代から▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩▲2五歩△5二飛の順から、自ら角交換する後手番中飛車を指していたが、その後△5五歩を突かず、5四歩型から左銀を5五に展開する中飛車を愛用していた。
- ^ ▲6六香の参考棋譜として、2002年王位戦七番勝負第1局、▲羽生善治対△谷川浩司戦がある。以下△5四銀に先手は▲2三角としたが、その後△5一金▲3四角成△4二銀▲2三歩△7二玉▲2二歩成にじっと△6一香とし、▲2四歩△6四歩▲2三歩成△3一歩▲3三と△6五歩で、攻防の立場が逆転している。
- ^ ▲3三角は2010年3月16日 第59期王将戦七番勝負第6局▲羽生善治王将-△久保利明棋王戦で指され、後手は△4四銀と指すが先手はあっさり▲4四同角成と取るのが狙いの一手。角銀交換で先手が損をしているようであるが△5四銀と受けに投入される手を消している点や、将来▲1三竜と引いた利きが6三の地点まで直通するなど、プラスになる要素が大きいと見ている。角銀交換を入れたことにより▲6六香に△5四銀と打つ手がないのが一連の狙いである。以下、△7二銀 ▲8二銀 △2七角。6三の地点を守る△7二銀は自然な駒の活用であるが▲8二銀と打ち込まれる隙が生まれて後手玉が狭くなっている。この手は次に▲8一銀不成△同銀▲6三桂成の狙いがあるので、後手はここでも受けに専念するしかない。この手では△5四香、△8九馬、△5三香、△5七歩と手が広いが、敵陣に角を打ち込む△2七角が2007年5月に久保九段が指した手で、この局面での後手の主流の指し方となっていく。
- ^ 参考棋譜として、2012年第71期順位戦C級2組、村田顕弘対菅井竜也戦があり、66手で後手の菅井が快勝しているが、後手終盤まで菅井の研究範囲だったという。
出典
- ^ Kawasaki, Tomohide (2013). HIDETCHI Japanese-English SHOGI Dictionary. Nekomado. p. 37. ISBN 9784905225089
- ^ 日本将棋連盟公式サイト、高野秀行六段「攻め好きなあなたに「ゴキゲン中飛車」をご紹介。序盤で気を付けたい2つのポイントとは?【はじめての戦法入門-第5回】」
- ^ 『先崎学の浮いたり沈んだり』文藝春秋、2004年。
- ^ 「将棋世界」2006年7月号
- ^ “佐藤康光九段、藤井猛九段、菅井竜也王位座談会「創造の原動力」(3)|将棋情報局”. book.mynavi.jp. 2018年5月24日閲覧。
- ^ 2014年6月26日 第4期リコー杯女流王座戦二次予選 清水市代女流六段 対 真田彩子女流二段(16手目の棋譜コメント) - リコー杯女流王座戦棋譜中継、2014年6月26日
- ^ 将棋定跡まとめ ゴキゲン中飛車対4七銀型
- 1 ゴキゲン中飛車とは
- 2 ゴキゲン中飛車の概要
- 3 概要
- 4 対ゴキゲン中飛車
- 5 居飛車穴熊
- 6 2020年〜
ゴキゲン中飛車
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近藤正和考案。角道を止めないのが特徴で、従来の角道を止める振り飛車に比べて積極的に攻勢をとることが出来る。後手番の戦法であるが、先手番でも応用出来る。
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ゴキゲン中飛車
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詳細は「ゴキゲン中飛車」を参照 とくに丸山ワクチンになれば、必然的に角交換振り飛車の様相となるが、丸山ワクチンは展開はしっかり駒組みしてから戦う比較的穏やかな将棋となるため、乱戦のような展開がいやな場合安心感のある作戦である。 △持ち駒 角 ▲持ち駒 角図1-h ▲6六歩まで △持ち駒 なし ▲持ち駒 角図1-i △4四角まで 丸山ワクチンに対してはゴキゲン中飛車側はどちらかというと図1-iのように向かい飛車に転じての飛車先逆襲を目指す展開などが志向された。そして常に1歩持った後の△4四角から△2四歩▲同歩△2六歩や△3二金からの△2四歩▲同歩△同飛などがある。居飛車側は初期のころはゴキゲン中飛車側の玉が7二に移動(▲6五角の筋を消している)した後の△5五歩をに対する▲4七銀の用意が必要と考えて6八玉より先に右銀を4八に動かしていた。実際には▲6六歩で受かっている、△5五歩と突かれても、▲6七銀であり、△8八角には▲7七角△同角成▲同玉である。こうして左美濃から右金を動かさずに▲6六歩型にするのが従来よく指された。 向かい飛車に転じた際の▲5三角に△4四角への備えを、また6九に金は飛車先逆襲の備えを用意している。従来は △2二飛に▲4七銀△2四歩 ▲同歩 △同銀 ▲3六歩 △2五銀 に▲3八金などとしていたが以下△2七歩 ▲同飛 △2六銀 ▲2八飛 △4九角となると、▲6六歩が災いして、△7六角成と成る場所が出来てしまっていた。したがって居飛車側も▲3八銀型にして、△2二飛 ▲4六歩 △2四歩 ▲同歩 △同銀の進行に、▲6七角や▲5六角を用意する指し方になる。 その後図1-iのように先に△4四角とする菅井竜也の新手などもあり、居飛車側も別の展開を志向することになる。 △持ち駒 角 ▲持ち駒 角図1-j △8四歩まで △持ち駒 なし ▲持ち駒 角図1-k ▲7七桂まで △持ち駒 なし ▲持ち駒 角図1-l △4四角まで ゴキゲン中飛車側はこの他図1-jのように△8四歩と突いて銀冠に組んで模様を良くしていく指し方もある。以下の進行例として図1-k のように居飛車がダイヤモンド美濃に組むなどがあるが、図1-k の▲7七桂では後手から△4二角の真部流から次の△9二香~△9一飛からの端攻めが非常に受けづらいため、図1-kの▲7七桂では先に▲8六歩が指されている。これにはその後、振り飛車側が右桂を跳ねずにし、▲8六歩に対し△6四角とする指し手などが示され、そこで居飛車側も右銀を4七に待機して▲8六歩-8七銀と先に銀冠に組む指し方も示すと、ゴキゲン中飛車側も左銀を4四から5五に早く展開して5六の歩を突かせにかかるなどの攻防が生じている。 △持ち駒 なし ▲持ち駒 角図1-m ▲8四歩まで △持ち駒 なし ▲持ち駒 角図1-n ▲8四歩まで 居飛車側はこの他には図1-m図から1-nのように玉頭位取りにもっていく指し方もある。
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ゴキゲン中飛車
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△持ち駒 なし ▲持ち駒 なし第3-1図 ▲6八銀まで △持ち駒 角 ▲持ち駒 角第3-2図 △6四銀まで 初手▲7六歩に△3四歩については、後手番の有力戦法として知られるゴキゲン中飛車のケースをみてみると、▲7六歩△3四歩▲2六歩に△5四歩と突くことができる。ここで▲2二角成△同銀▲5三角には今度は2六が突いてあるので△4二角で馬を造る順が防がれている。これを応用して、▲7六歩△3四歩には▲9六歩や▲1六歩などもあり、そこで△8四歩ならば▲5六歩がある。但し後手も△8四歩のところ△6二銀や端歩突きなどで様子をみる順もある。 こうして、現在では初手▲5六歩も指されている。これは平目戦法でもともと指されていた手であるが、これなら2手目△3四歩ときても、▲5二飛△5四歩▲7六歩のとき、角交換から△5七角も△4五角も防がれている。また▲7六歩に変えて▲6八銀とし、△8四歩▲5七銀△8五歩▲7六歩の順は第1-3図で解説した後手中飛車と似た展開が予想される。 第3-1図は、初手から▲5六歩△8四歩▲7六歩△5四歩(△3四歩なら▲5五歩)▲5八飛△8五歩▲7七角 △6二銀以下、数手進み△3四歩と角道を開けてきたところに▲6八銀とした局面。先手のこの後の狙いは角交換をさせての左銀の進出。このとき中飛車から交換するのは7七にいったん角が上がっているから手損になる。 第3-2図が数手進んだところ。中飛車側は▲6六銀-▲7七桂型に組みたいが、後手居飛車側の右銀が6四にまで進出しているのでこの場合は▲6六歩として歩越銀に歩で対抗の構えの方が、先手はタイミングをみて▲6五歩~▲5五歩△同歩▲同飛を狙うことができる。
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