ボストン_(防護巡洋艦)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ボストン_(防護巡洋艦)の意味・解説 

ボストン (防護巡洋艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/13 04:56 UTC 版)

基本情報
艦歴
進水 1884年12月4日
就役 1887年5月2日
その後 1946年4月8日に海没処分
要目
排水量 3,189トン
全長 283 ft (86 m)
最大幅 42 ft (12.8 m)
吃水 17 ft (5.2 m)
最大速力 13ノット (24 km/h)
乗員 士官、兵員284名
兵装 8インチ (203mm) 砲2門
6インチ (152mm) 砲6門
テンプレートを表示

ボストン (USS Boston) は、アメリカ海軍防護巡洋艦。艦名はボストンに因む。この名を持つ艦としては5隻目。

艦歴

「ボストン」はペンシルベニア州チェスターのジョン・ローチ・アンド・サンズ社で起工する。1884年12月4日に進水し、1887年5月2日に艦長フランシス・M・ラムゼー大佐の指揮下就役した。

「新海軍 New Navy」の2隻目の巡洋艦として完成した「ボストン」は、1888年まで任務への準備が完了しなかった。その後アメリカ国民を保護するためグアテマラハイチへの巡航を行う。1889年9月30日に発展艦隊 (Squadron of Evolution) に合流し、12月7日から1890年7月29日まで地中海および南米への巡航を行い、1891年には東海岸沿いに活動した。1891年10月24日にニューヨークを出航し、ホーン岬を経由して太平洋に向かい、1892年5月2日にサンフランシスコに到着した。ハワイ王国への介入のための巡航を除いて、「ボストン」は西海岸に留まり、1893年11月4日にメア・アイランド海軍造船所で予備役となった。

1895年11月15日に再就役すると、「ボストン」は1896年2月25日に横浜でアジア戦隊に加わった。その後4年間、東洋におけるアメリカ合衆国の権益を保護するため活動し、米西戦争ではマニラ湾海戦およびマニラ占領戦に参加した。その後も講和を支援するため1899年6月8日までフィリピンに留まった。

1899年8月8日にサンフランシスコに帰還した「ボストン」は、9月15日にメア・アイランド海軍造船所で予備役となる。1902年8月11日まで予備役に置かれた後、太平洋戦隊に再び加わった。1905年6月16日から25日までオレゴン州ポートランドで開催されたルイス・クラーク探検隊百周年博覧会に参加し、1906年4月23日から5月10日までサンフランシスコ地震の被災者の支援を行った。その後1907年6月10日にピュージェット・サウンド海軍造船所で再び予備役となる。

乾ドック入りする「ボストン」、ニューヨーク海軍工廠、1888年.

1911年6月15日から1916年9月まで「ボストン」はオレゴン海軍民兵の訓練艦任務に従事し、1917年5月24日から1918年6月まで海運委員会に貸与された。1918年6月18日にボストンは新兵収容艦としてメア・アイランド海軍造船所で再就役し、イエルバ・ブエナ島に牽引され1946年まで任務に従事した。1940年8月9日、新たな重巡洋艦にその名を譲るためデスパッチ (USS Despatch) へと改名される。「デスパッチ」は1941年2月17日に IX-2 (雑役艦)へ艦種変更された。「デスパッチ」は1946年4月8日にサンフランシスコ沖で海没処分された。

「ボストン」の8インチ砲のうちの2門はワシントン州ショアラインのハムリン・パークに展示されている。しかしながら郡の記録にはなぜそれがそこに展示してあるか示されていない。

外部リンク


「ボストン (防護巡洋艦)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ボストン_(防護巡洋艦)」の関連用語

ボストン_(防護巡洋艦)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ボストン_(防護巡洋艦)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのボストン (防護巡洋艦) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS