カツとは? わかりやすく解説

か・つ

[動タ下二

できる。耐える

淡雪(あはゆき)のたまれば—・てにくだけつつわが物思ひのしげき頃かな」〈古今恋一

動詞連用形付いて)…できる。…に耐える

玉くしげみもろの山のさなさ寝ずはつひにあり—・つましじ」〈・九四〉

[補説] 否定助動詞伴った「かてに」「かてぬ」「かつましじ」の形で用いられることが多い。→かてに


カツ

カツレツ」の略。「豚(とん)—」「串(くし)—」


かつ【且つ】

読み方:かつ

【一】[副]

(「…かつ…」または「かつ…かつ…」の形で)二つ行為事柄並行して行われることを表す。一方では。「—飲み、—歌う」

ちょっと。わずかに

陸奥(みちのく)の安積(あさか)の沼の花がつみ—見る人に恋ひやわたらむ」〈古今・恋四〉

そのそばから。すぐに。

「駒の跡(あと)は—降る埋もれて遅るる人や道まどふらむ」〈千載・冬〉

【二】[接]ある事柄に他の事柄が加わることを表す。そのうえ。それに加えて。「講演おもしろく有意義だった


かつ【×刮】

読み方:かつ

[音]カツ(クヮツ)(漢)

えぐりとる。こする。「刮目(かつもく)」


かつ【割】

読み方:かつ

[音]カツ(漢) [訓]わる わり われる さく

学習漢字6年

[一]〈カツ〉

刃物で切りさく。わる。「割腹割烹(かっぽう)・割礼

別々に分ける。一部分けはなす。「割愛割拠割譲割賦分割

[二]〈わり〉「割合割高割安割増料/役割均等割

名のり]さき

難読割賦(わっぷ)


かつ【勝つ】

読み方:かつ

動詞「勝つ」を名詞として用いたもの》歌合わせなどに勝つこと。

「よろづ皆おしゆづりて、左—になりぬ」〈源・絵合


か・つ【勝つ/克つ/×贏つ】

読み方:かつ

[動タ五(四)

戦った競い合ったりした結果相手より優位な立場占める。競争相手負かす勝利を得る。「喧嘩(けんか)に—・つ」「販売競争に—・つ」「ストレートで—・つ」⇔負ける。

比べてみて、相手よりまさる。「学力では彼のほうが—・っている」⇔負ける。

利益を得る。もうける。「ばくちで—・った金」⇔負ける。

全体の中で、その要素傾向が他より強く認められるまさっている。「赤みの—・った色」「理性の—・った人」

仕事責任などが、その人力量超えている。「その仕事は私には荷が—・っている」

克つそうしたい欲求などを、努力して抑えるまた、努力して困難な状態を切り抜けるうちかつ。「誘惑に—・つ」「己に—・つ」「難病に—・つ」⇔負ける。

[可能] かてる

[下接句] 碁に負けたら将棋に勝て小舟に荷が勝つ天定まって亦(また)能(よ)く人に勝つ・年には勝てない泣く子と地頭には勝てぬ荷が勝つ・人衆(おお)ければ天に勝つ


かつ【喝】

読み方:かつ

常用漢字] [音]カツ(漢)

相手制止するため大声でどなる。「喝破一喝大喝

やんやと声を掛ける。「喝采(かっさい)」

おどす。「威喝恐喝恫喝(どうかつ)」


かつ【喝】

読み方:かつ

[感]禅宗で、修行者をしかるときなどに大きな声で発する語。


かつ【括】

読み方:かつ

常用漢字] [音]カツ(クヮツ)(漢) [訓]くくる くびれる

入り口締めくくる。「括約筋

前後から中のものを囲む。「括弧

ばらばらのものを一つにまとめる。「一括概括総括統括包括


か・つ【×搗つ】

読み方:かつ

[動タ四]

臼(うす)でつく。

「米—・つ男ら」〈読・雨月蛇性の婬

棒などで、たたいて落とす。

「いや、星を—・ちます」〈咄・軽口五色紙


かつ【活】

読み方:かつ

[音]カツ(クヮツ)(漢) [訓]いきる いかす いける

学習漢字2年

勢いよく動く。生き生きしている。「活気活況活動・活発・活躍活力快活

生きる。暮らす。「活魚活殺死活自活・生活・復活

動き殺さないで役立てる。「活用

活字」の略。「活版/木活」

活動」の略。「部活

活用」の略。「五段活」

活動写真」の略。「活弁

難読活魚(いけうお)・独活(うど)


かつ〔クワツ〕【活】

読み方:かつ

生きること生きていること。「死中に—を求める」

気絶した人に意識取り戻させる術。

活動」の略。さまざまな語の後について、その活動をすることを表す。「美—(=美容に関する活動)」

活発なこと。生き生きしていること。

気象頗る—の方なるゆえ」〈逍遥当世書生気質


かつ【渇】

読み方:かつ

常用漢字] [音]カツ(漢) カチ(呉) [訓]かわく

のどがかわく。「飢渇消渇(しょうかち)」

激しく欲しがる。「渇愛渇仰(かつごう)・渇望

がかれる。「渇水涸渇(こかつ)」


かつ【渇】

読み方:かつ

のどがかわくこと。かわき。「—を覚える」「胸の—を癒(いや)す」


かつ【滑】

読み方:かつ

常用漢字] [音]カツ(クヮツ)(漢) コツ(漢) [訓]すべる なめらか ぬめる

[一]〈カツ〉

なめらかで滞りがない。「円滑潤滑平滑円転滑脱

べる。滑空滑降滑車滑走滑落

[二]コツ秩序を乱す。まぜ返しておどける。「滑稽(こっけい)」

難読滑子(なめこ)・滑革(ぬめかわ)


か・つ【×糅つ】

読み方:かつ

[動タ下二まぜ合わせる。まぜる。

醤酢(ひしほす)に(ひる)搗(つ)き—・てて願ふ我にな見え水葱(なぎ)の羹(あつもの)」〈万・三二九

[補説] 現代語では「かてて加えて」の形で用いる。


かつ【葛】

読み方:かつ

常用漢字] [音]カツ(漢) [訓]くず かずら つづら

つる草の名。クズ。「葛藤(かっとう)・葛根湯

クズ繊維作った布。「葛布裘葛(きゅうかつ)」

名のり]かず・かつら・かど・さち・つら・ふじ

難読葛飾(かつしか)・葛城(かつらぎ)・葛籠(つづら)


かつ【褐】

読み方:かつ

常用漢字] [音]カツ(漢) カチ(呉)

[一]〈カツ〉

粗い毛で織った衣服。「褐寛博

黒ずんだ茶色。「褐色褐炭

[二]カチ〉かち色。濃い藍色。「褐布(かちぬの)」


かつ【褐】

読み方:かつ

粗い毛で織った衣。

濃い藍色(あいいろ)。かち。


かつ【×豁】

読み方:かつ

[音]カツ(クヮツ)(漢)

広々と開けているさま。あけっぴろげ。「豁然豁達

名のり]あきら・とおる・ひらく・ひろ・ひろし・ゆき


かつ【轄】

読み方:かつ

常用漢字] [音]カツ(漢)

ある範囲おさえて支配する。「管轄所轄総轄直轄統轄

[補説] 原義は、車輪止めておくくさび。


かつ【×闊】

読み方:かつ

[音]カツ(クヮツ)(漢) [訓]ひろい

広くゆとりがある。「闊達闊歩闊葉樹寛闊広闊

間があいている。うとい。「迂闊(うかつ)・久闊

名のりひろ・ひろ


カツ

魚津弁(☆印は「ス」と発音する 意味
カツ打つ、搗く、たたく

読み方:カツ(katsu

サソリ別称

季節

分類 動物


読み方:カツ(katsu

所在 千葉県袖ケ浦市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

カツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 07:16 UTC 版)

カツ
豚カツ
種類 揚げ物
発祥地 日本
誕生時期 明治時代
主な材料 肉、パン粉
テンプレートを表示
チキンカツ

カツは、食肉牛肉豚肉鶏肉)や魚介類などの素材にパン粉をつけて、揚げ日本料理の一種。カツレツの略とされる事もある。

豚カツ」が代表的な料理であり、単に「カツ」と言った場合に「豚カツ」を指す事がある。これは、材料の肉の違いにより「牛カツ」「鶏カツ」などと呼ばれる揚げ物料理の総称である。魚介類を材料とした場合はフライと呼ばれる事がある。また、具材を練ってからカツにする場合は、具材が挽肉であればメンチカツ、ジャガイモであればコロッケ、魚であれば魚カツなどと呼ばれる。

世界最大の英語辞典であるオックスフォード英語辞典には2024年の改訂より「katsu」が追加されたが、「肉(通常は鶏肉)を揚げてカット」したものと解説されており、英語圏で単に「カツ」と言った場合、「チキンカツ」を指すのが一般的である[1]

調理法

食材が野菜魚貝類の場合には「フライ」と呼び、豚肉鶏肉牛肉などの場合は「カツ」と呼び分けるのが普通である。ただし、スコッチエッグフライなど、肉料理の中にも「フライ」と呼ばれるものがある。また、具材を練ってからフライにする場合は、ジャガイモであればコロッケ、魚であれば魚カツなどと呼ばれる。

フライヤーと呼ばれる揚げ調理器具

カツやフライを加熱調理する時、180°Cくらいに熱された衣はメラノイジンと呼ばれる色素の発生によりキツネ色に染まり、香ばしい香りを生じさせる。この香りとともに、揚げられる食材の水分が蒸発することにより旨みが濃縮され、さっくりとした食感も生まれる。これがカツ料理の持ち味であると言われる[2]

歴史

フライパンを用いて少量の油でソテー(炒め焼き)にするカツレツの調理法とは違い、大きな調理器具で多量の油を使用して揚げて調理する調理法が発案された。この調理法で調理した料理も「カツ」とされるが、この調理法が取り入れられたのは「豚カツ」であった。

日本における広がり

現在も営業している東京・銀座の老舗西洋料理店「煉瓦亭」は、ポークカツレツの開発と成功に味をしめた店主の試行錯誤により、カキフライエビフライなどを誕生させた。なお、成功しなかったもののカニタイラガイなども俎上に上げられたという[3]

1932年(昭和7年)頃に豚カツが流行し、やがて日本各地で食べられるようになった。

「鉄板かつ」と称する料理もある。これは熱い鉄板に載せて提供される。鉄板焼きも参照。

様々な具材によるカツ

カツを使用した料理

その他

「カツ」という言葉は「勝つ」に通じることから験担ぎのために、スポーツの試合の前や、受験シーズンなどでは必勝や合格を願ってカツを食べることもある。ホットペッパーによって2017年に行われた「ゲン担ぎグルメ調査」では、カツ丼が1位、カツカレーが2位であった[5]

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 『とんかつ・コロッケ・揚げ物料理』旭屋出版、1996年1月。 ISBN 978-4751100769 

関連項目


カツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 02:05 UTC 版)

ベルとふたりで」の記事における「カツ」の解説

リョーマ飼い犬リョーマ同い年7歳前後)のオスミニチュアブルテリアベル以上に図々しくイタズラ好きで、飼い主リョーマ)に従わないことも多い。

※この「カツ」の解説は、「ベルとふたりで」の解説の一部です。
「カツ」を含む「ベルとふたりで」の記事については、「ベルとふたりで」の概要を参照ください。

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カツ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 13:31 UTC 版)

名詞

カツ

  1. 洋食調理法カツレツ」の略。パン粉をつけ卵黄絡め揚げたもの。
  2. 語義1の方法により調理されたもの。特に、豚カツ

発音(?)

か↘つ

関連語

漢字


  • 画数:12
  • 音読み:カツ




  • 画数:16
  • 音読み:カツ、 カチ



  • 画数:14
  • 音読み:カツ


  • 画数:15
  • 音読み:カツ
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「カツ」の例文・使い方・用例・文例

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