いさ‐な【▽鯨/▽勇▽魚】
くじら〔くぢら〕【鯨】
読み方:くじら
1 クジラ目の哺乳類の総称。76種などに分類される。世界の海洋や一部の大河川に分布。一般に体長4メートル以下の小形種をイルカとよぶ。体は魚型で前肢はひれ状、後肢は退化し、尾は水平に広がった尾びれとなっている。肺呼吸する際、吐く息とともに付近の水を吹き上げ、潮吹きとよばれる。歯はなくて鯨ひげをもつヒゲクジラ類(ナガスクジラなど)と、歯をもつハクジラ類(マッコウクジラなど)に大別される。生息数が激減したため国際条約で保護される。いさな。《季 冬》「―よる浜とよ人もただならず/紅葉」
げい【鯨】
くじら 【鯨】
鯨
姓 | 読み方 |
---|---|
鯨 | くじら |
クジラ
(鯨 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/11 18:19 UTC 版)
クジラ(鯨、鯢、英: Whale)は、哺乳類のクジラ目、あるいは鯨偶蹄目の鯨凹歯類に属する水生動物の総称であり、その形態からハクジラとヒゲクジラに大別される。
注釈
- ^ マグロ、カジキやアオザメなどごく一部の魚類は奇網と呼ばれる組織によって体温を海水温よりも高く保つことができる。
- ^ イルカを含め鯨とした。
- ^ 「流れ鯨」、「寄り鯨」の意味については捕鯨を参照。
- ^ ほかに漂着物や水死体などをも同様の信仰対象とした例がある。詳細はえびす参照。
- ^ 鮎川浜の場合、食用に適さないマッコウクジラが対象鯨種であったことなどから食用とされた鯨肉はごく一部であり、余剰鯨肉が生じていた。これらは当初は海洋投棄されていたが、周辺海面を汚染するとして地元漁民の反発を受けたこともあって工業資源化され成功したものである。
- ^ 南極のミナミツチクジラやミナミトックリクジラの数はクロミンククジラに匹敵し、食べるイカをオキアミ換算するとクロミンククジラを上回るが、食料資源としての調査自体が行われていない。こういったハクジラ類の数少ない利用例は千葉のツチクジラであり、これは地域的な嗜好によるものであり、特殊な事例である。
- ^ なお、小松は「常識はウソだらけ」 では「鯨80種は全て食用になる」ともコメントしている[16]。
- ^ 俗に過剰保護の影響であるかのようにいわれるクロミンククジラの増加は飽くまでも他の鯨種が乱獲された生態系破壊の結果とされ(クロミンククジラ#形態・生態参照)、過剰保護とは無縁の現象である。他の種でも過剰保護が具体的に何かを引き起こした事例は未確認である。
- ^ 食性に関しては各鯨種の項目を参照。ヒゲクジラ亜目の鯨ひげもまた餌や生態にあわせてさまざまな形態に進化している。
出典
- ^ Irwin, D.M.; Árnason, U/ (1994). “Cytochrome b gene of marine mammals: Phylogeny and evolution.”. J. Mamm. Evol. 2 (1): 37-55.
- ^ a b Montgelard, C.; Catzeflis, F.M.; Douzery, E. (1997). “Phylogenetic relationships of artiodactyls and cetaceans as deduced from the comparison of cytochrome b and 12S rRNA mitochondrial sequences”. Mol. Biol. Evol. 14 (5): 550-559. doi:10.1093/oxfordjournals.molbev.a025792.
- ^ Waddell, P. J.; Okada, N.; Hasegawa, M. (1999). “Towards resolving the interordinal relationships of placental mammals”. Systematic Biology 48 (1): 1-5. doi:10.1093/sysbio/48.1.1. JSTOR 2585262. PMID 12078634.
- ^ Prothero, Donald R.; Domning, Daryl; Fordyce, R. Ewan; Foss, Scott; Janis, Christine; Lucas, Spencer; Marriott, Katherine L.; Metais, Grégoire et al. (2022). “On the Unnecessary and Misleading Taxon “Cetartiodactyla””. Journal of Mammalian Evolution 29: 93-97. doi:10.1007/s10914-021-09572-7.
- ^ 冨田幸光 『新版 絶滅哺乳類図鑑』丸善出版、2011年、137-155, 183-211頁。
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- ^ ロイター「マッコウクジラの「排泄物」、CO2削減に貢献=豪研究」
- ^ 『クジラの世界』イヴ・コア著、宮崎信之監修 創元社 118頁
- ^ あ、それ違法です! ─ イギリスの変な法律(ニュースダイジェスト)
- ^ ウィリアム・ブラックストン, Commentaries on the Laws of England(イギリス法釈義), book I, ch. 8 "Of the King's Revenue", ss. X, p. *280
- ^ スズキ科の魚。Sei Whaleの名もそれに由来する(『ニタリクジラの自然誌 ―土佐湾に住む日本の鯨―』平凡社、加藤秀弘、2000年、68頁)。
- ^ 『イルカと一緒に遊ぶ本』青春出版社、鳥羽山照夫(監修)、1998年、169、170頁。ISBN 4-413-08387-3。
- ^ 2018年における 新しいFAOのレポート によれば、全世界の漁業生産量は推定1.7億トンであり、当時の2倍近くまで増加している。
- ^ "It is an important issue in the context of world food security since it is estimated that cetaceans consume three to five times the amount of marine resources harvested for human consumption.": Tsutomu Tamura (2001). “Competition for food in the ocean: Man and other apical predators”. Reykjavik Conference on Responsible Fisheries in the Marine Ecosystem .
- ^ 小松正之 『世界クジラ戦争』PHP研究所、2010年、138頁。ISBN 978-4-569-77586-9。
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- ^ 『なぜクジラは座礁するのか? 「反捕鯨」の悲劇』河出書房、森下丈二、2002年、59頁 この書籍の「食物網」の記述に添付されている図版は「生態ピラミッド」である。
- ^ a b 反捕鯨団体の言われなき批判に対する考え方 - II 鯨資源の利用の是非について 日本捕鯨協会
- ^ 「ヒゲクジラ亜目#生態」参照。
- ^ 『クジラはなぜ優雅に大ジャンプするのか』実業之日本社、中島将行、1994年、162-164頁、年に120日しか食事をしないシロナガスクジラが毎日6トンのオキアミを捕食すると年間720トン。対して人間は年間に体重の15-16倍の量の食事をするとされる。
- ^ ナンキョクオキアミ#地理的分布の「南極圏の生態系における地位」および「バイオマスおよび生産量」も参照。
- ^ a b 『読売新聞』2002年5月21日
- ^ 『イルカを食べちゃダメですか? 科学者の追い込み漁体験記』光文社、2010年、155-156頁。ISBN 4-334-03576-0。
- ^ クジラ保護に関するWWFジャパンの方針と見解 (2005年5月) "野生生物の個体数の変動や、生態系への影響を、単純な食物連鎖モデルや2種間(例えばミンククジラとサンマ)の捕食-被捕食関係だけで説明することは難しい。"
- ^ 第3回 鯨類捕獲調査に関する検討委員会議事概要 農林水産省
- ^ 田村力 『北西北太平洋および南極海におけるミンククジラ Balaenoptera acutorostrataの摂餌生態に関する研究』甲第4478号、北海道大学 博士論文、1998年3月25日。doi:10.11501/3137194。 NAID 500000158070 。
- ^ “How Whales Change Climate” (英語). 2019年1月29日閲覧。
- ^ 第4回 鯨類捕獲調査に関する検討委員会議事概要 農林水産省
- ^ 日豪プレス (AAP). (2008年10月15日).[リンク切れ] ただし、オーストラリア代表のピーター・ギャレット環境相が、この動議を台なしにした。
- ^ Peter Corkeron (2008) (英語), Are whales eating too many fish, revisited.
鯨
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「海賊船ナプナコリ号の冒険」の記事における「鯨」の解説
無口なナプナコリ号の乗組員。身長2メートルを超える大男で、腹巻のような太いベルトに二本の短剣を差し、胸元には錨と剣の入れ墨がある。
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鯨(くじら)
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「魔王 JUVENILE REMIX」の記事における「鯨(くじら)」の解説
左目に眼帯をしている大男。眼帯を外して両目を見せると、相手は自分の中に抱えている罪悪感や無力感が増幅し生きることに苦痛を感じ自殺してしまうので、「自殺屋」と呼ばれている殺し屋。名前の由来はその「鯨」と思わせる巨体からでもある。愛読書は「罪と罰」でそれ以外の小説は読んだことがない。
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鯨 (Whale)
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「Dishonored」の記事における「鯨 (Whale)」の解説
現実の鯨と違い、旧約聖書の海の怪獣レヴィアタンを彷彿とさせる特徴的な外見をしている。シルエットはマッコウクジラに似ているが、ハクジラではなくヒゲクジラであり、胸ビレよりも前に数本の触手を持つ。青白く発光する高揮発性の鯨油を採る事が出来る。
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鯨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 09:26 UTC 版)
鯨の脂身が多い腹部の皮を熱して、鯨油を取り出した残りを乾燥させたものが流通している。おでんのダシとして用いるほか、そのまま煮込んだ物を食べる。大阪での需要が大きく商品価値が高かったため、より効率的な採油方法が開発された後も、あえて鍋で加熱する製法が使われていた。
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鯨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:18 UTC 版)
演目の主役であり、曳き回しを行って鯨の泳ぐ姿を表現する。中には人が入っており、からくりを操作して水を4 - 5メートルの高さまで吹き上げる。
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鯨(くじら)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:47 UTC 版)
「グラスホッパー (小説)」の記事における「鯨(くじら)」の解説
自殺専門の殺し屋。「鯨」の名に相応しく大柄な体格で、彫の深い陰鬱な目をしている。対面した相手が何故か死にたくなるという催眠のような能力を持ち、これによって標的を合法的に自殺させてきた。過去に自分が殺した相手が亡霊として現れる幻覚に悩まされている。ドストエフスキーの『罪と罰』を愛読しており、常に携帯している。
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鯨(京都府京丹後市大宮町口大野)
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「大宝地震」の記事における「鯨(京都府京丹後市大宮町口大野)」の解説
標高約40m。日本海から内陸へ13.4km。鯨とは京都府京丹後市大宮町口大野にある小字の名前である。鯨の名前の由来は「大昔に大津波が来て、水が引いた後その場所に鯨が横たわっていたから」。北近畿タンゴ鉄道宮津線の丹後大宮駅の南側にある踏切は、鯨踏切という名前である。
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鯨
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「トレジャーハンターG」の記事における「鯨」の解説
ゴルゴビナ港に停泊している鯨。大陸間の海洋を渡るため、レッドたちは協力を仰ごうとするが、ケガをしたために泳ぐことに対して恐怖と抵抗を感じているらしく、なかなか承諾してくれない。友達に亀がおり、両者ともに人間の言葉を喋ることができる。
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鯨
鯨
「鯨」の例文・使い方・用例・文例
- 浜に打ち上げられた鯨
- 鯨は哺乳類として分類される
- 雌鯨
- 鯨やイルカは哺乳動物である
- 捕鯨反対者
- そのプールは形が鯨のようだ
- 鯨は噴気孔から勢いよく水を噴き出す
- 捕鯨に行く
- 私たちはは鯨を探している。
- 大学で鯨について学ぶ
- 私は鯨を今まで食べたことがありません。
- 私は鯨を小学校で給食の時間に食べた。
- 私は鯨を食べたことがありません。
- 私は私のホストファミリーと鯨の話をしました。
- 鯨が優雅に泳いだり豪快にジャンプしている姿を見てみたい。
- 鯨が優雅に泳いでいる姿や豪快にジャンプしている姿を見てみたい。
- 鯨の肉を食べた事があります。
- 鯨を食べた事があります。
- 私たちにはまだ鯨について学ぶべき事がたくさんあります。
- 私たちはまだ鯨について学ぶべき事がたくさんあります。
鯨と同じ種類の言葉
- >> 「鯨」を含む用語の索引
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