ノジュラリンとは? わかりやすく解説

ノジュラリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/09 21:08 UTC 版)

ノジュラリン
識別情報
CAS登録番号 118399-22-7
日化辞番号 J455.688G
KEGG C15713
特性
化学式 C41H60N8O10
モル質量 824.96 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ノジュラリン-R(nodularin-Rノズラリン-R)は、プランクトン性藍藻(シアノバクテリア)Nodularia spumigenaによって生産される環状非リボソームペプチドのひとつである[1]。このシアノバクテリアは、世界中の汽水域においてブルームを形成する。ノジュラリン-Rはペンタペプチドであり、メチルデヒドロブチリンやβ-アミノ酸のADDA((all-S,all-E)-3-Amino-9-methoxy-2,6,8-trimethyl-10-phenyldeca-4,6-diene acid)といった複数のまれな非タンパク質性アミノ酸を含んでいる。ノジュラリン-Rはシアノトキシンであり、野生動物、家畜、人間に対して健康上のリスクを引き起こす。ノジュラリン-Rは強力なヘパトトキシン英語版(肝臓毒)であり、肝臓に深刻な損傷を引き起こす。

脚注

  1. ^ Sivonen K, Kononen K, Carmichael WW, Dahlem AM, Rinehart KL, Kiviranta J, Niemela SI (1989). “Occurrence of the hepatotoxic cyanobacterium Nodularia spumigena in the Baltic Sea and structure of the toxin”. Appl. Environ. Microbiol. 55 (8): 1990–5. PMC 202992. PMID 2506812. http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=202992. 

関連項目


ノジュラリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 16:29 UTC 版)

シアノトキシン」の記事における「ノジュラリン」の解説

糸状シアノバクテリアのNodulariaが生産する。5個のアミノ酸結合した環状ペプチドで、強い肝臓活性がある。タンパク質ホスファターゼ阻害剤

※この「ノジュラリン」の解説は、「シアノトキシン」の解説の一部です。
「ノジュラリン」を含む「シアノトキシン」の記事については、「シアノトキシン」の概要を参照ください。

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