ゲノムプロジェクト
英訳・(英)同義/類義語:genome project
ある生物の全ゲノム構造を塩基レベルで決定し、さらに全遺伝子の機能など遺伝情報の全体像から生物を理解する計画。配列決定の部分だけをゲノムプロジェクト(ゲノム計画)とよぶことがあるが、誤りである。ポストゲノム計画という用語も同様に正しくない。
ゲノムシークエンシングプロジェクト
ゲノムプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/17 04:15 UTC 版)
ゲノムプロジェクトとは、DNAシークエンシングによって生物のゲノムの全塩基配列を解読し、タンパク質コード領域やその他のゲノム領域のアノテーションをつけることを目的としたプロジェクト。当初はヒトをはじめ、マウスや線虫などのモデル生物が主な対象であったが、多くの生物種に対象は拡大している。各国の公的研究機関がチームを組んでプロジェクトを進行させるケースが多いが、イネや小麦などの主要農産物については企業による解読もなされた。
- ^ 和名は、日本寄生虫学会用語委員会 「暫定新寄生虫和名表」 2008年5月22日に基づく。
- 1 ゲノムプロジェクトとは
- 2 ゲノムプロジェクトの概要
- 3 関連項目
ゲノムプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/27 13:29 UTC 版)
技術発展は生物の全塩基配列(ゲノム)を解読することを可能にし、ゲノムは生物の多様性と普遍性を統合しうる視点を生物学にもたらした。現在では様々なモデル生物のゲノムプロジェクトが進行しており、次の潮流となっている。ゲノム配列の決定は研究手段にも大きな影響を及ぼしている。
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ゲノムプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/08/11 22:43 UTC 版)
マミエラ目に含まれるオストレオコッカス属のプラシノ藻、Ostreococcus tauri ではゲノムプロジェクトが行われ、2006年に米国科学アカデミー紀要に成果が報告された。O. tauri は細胞の直径が1μm程度と最小クラスの真核生物であるが、ゲノムサイズも 12.56Mb(染色体数14、核ゲノムのみ)と非常に小さい。これは報告されている自由生活性の真核生物のゲノムの中では最小である。
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ゲノムプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 06:03 UTC 版)
「ピコプランクトン」の記事における「ゲノムプロジェクト」の解説
2000年代以降、生物の全ゲノムを網羅的に解析する研究計画、いわゆるゲノムプロジェクトが世界各国で進められてきた。全ゲノム配列を明らかにする事によって、生物の全代謝系や、あるいは生物がその環境にどのように適応しているのか、といった事象を包括的に理解する事も可能となりつつある。現在までに、数種類の Prochlorococcus や Synechococcus、それに一種類の Ostreococcus の全ゲノムが決定されている。他にも幾つかのシアノバクテリアや真核のピコプランクトン(Bathycoccus、Micromonas)のゲノムプロジェクトが進行中である。 ゲノムプロジェクトが進められている主なピコプランクトン属株番号プロジェクトの主体Prochlorococcus MED4 JGI SS120 Genoscope MIT9312 JGI MIT9313 JGI NATL2A JGI CC9605 JGI CC9901 JGI Synechococcus WH8102 JGI WH7803 Genoscope RCC307 Genoscope CC9311 TIGR Ostreococcus OTTH95 Genoscope 参考:JGI Ostreococcus tauri v2.0 Home
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ゲノムプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 15:22 UTC 版)
ゲノムサイズが既知の脊椎動物中、最小のゲノムを有することから、遺伝学におけるモデル生物として選択されている。2004年には本種ゲノムのドラフト配列が発表された。
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ゲノムプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 02:51 UTC 版)
トラフグのゲノムにはジャンクDNA配列が非常に少なく、ゲノムサイズは 3.5 - 4 億塩基対と脊椎動物では最も小さい(ヒトゲノムは30億塩基対)が、遺伝子の数はヒトとほぼ同じであると考えられる。つまり遺伝子密度が高い生物といえる。これはゲノミクスなどでの遺伝子解析を容易にする。線虫をモデル生物として有名にしたシドニー・ブレナーは、このことに注目し、フグゲノムプロジェクトを立ち上げた。これによってトラフグは生物学において一躍有名になった。
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