せん‐ちゅう【線虫】
線虫
英訳・(英)同義/類義語:Nematoda, Caenorhadbitis elegans
線形動物に属する動物の一種。分子生物学、細胞生物学、発生生物学、ゲノム解析の対象とされ、アポトーシス(プログラム化された細胞死)、細胞系譜、最初の動物ゲノム構造などが明らかにされている。
ネマトーダ
線形動物
(線虫 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 06:51 UTC 版)
線形動物(せんけいどうぶつ、学名:Nematoda、英名:Nematode, Roundworm)は、線形動物門に属する動物の総称である。線虫ともいう。かつてはハリガネムシなどの類線形動物 (Nematomorpha) も含んだが、現在は別の門とするのが一般的。また、日本では袋形動物門の一綱として腹毛動物・鰓曳動物・動吻動物などとまとめられていたこともあった。回虫・鞭虫などが含まれる。
- ^ a b c d 藤田敏彦『動物の系統分類と進化』裳華房〈新・生命科学シリーズ〉、2010年、151-152頁。ISBN 9784785358426。
- ^ a b c d e 白山義久 著「線形動物門」、白山義久(編著) 編『無脊椎動物の多様性と系統(節足動物を除く)』裳華房〈バイオディバーシティ・シリーズ5〉、2000年、142-144頁。ISBN 4785358289。
- ^ a b c 読売新聞 2023年7月31日 30面
- ^ NHK NEWS WEB
- ^ 千葉修「殺線虫剤」『新版 林業百科事典』第2版第5刷 p184 日本林業技術協会 1984年(昭和59年)発行
- ^ “使用禁止農薬リスト” (PDF). 農林水産省. 2020年6月3日閲覧。
- ^ 毎日新聞2015年3月12日
- ^ Hirotsu T, Sonoda H, Uozumi T, Shinden Y, Mimori K, Maehara Y, et al. (2015-03-11). “A Highly Accurate Inclusive Cancer Screening Test Using Caenorhabditis elegans Scent Detection”. PLOS ONE 10 (3). doi:10.1371/journal.pone.0118699. ISSN 1932-6203 .
- ^ “線虫で膵臓がん疑い調査 ベンチャー企業、来年から”. 産経ニュース (2021年11月16日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “精度が疑問視された線虫がん検査、ブラインド条件での検証を望む:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2023年10月20日). 2023年11月25日閲覧。
- ^ “一部メディアでの報道について”. 2023年11月25日閲覧。
- ^ Meldal BH et al. (2007). “An improved molecular phylogeny of the Nematoda with special emphasis on marine taxa”. Mol Phylogenet Evol. 42 (3): 622-636. doi:10.1016/j.ympev.2006.08.025.
- ^ a b 藤田敏彦『動物の系統分類と進化』裳華房〈新・生命科学シリーズ〉、2010年4月28日。ISBN 978-4785358426。 pp.136-137.
線虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 15:50 UTC 版)
線虫Caenorhabditis elegansでは、細胞可塑性(分化能)とリプログラミング・遺伝子量補償・トランスポゾンに対する遺伝子サイレンシングが調べられている。C. elegansの遺伝子量補償は、哺乳類と違って2本のX染色体双方の発現量を半減させることで実現されている。またC. elegansは、他の動物に存在するDNAメチル化酵素dmnt-2を進化の過程で失っているが、より祖先型に近い遺伝子を利用したRNA干渉によって遺伝子サイレンシングを行っていることが示唆されている。
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線虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 01:04 UTC 版)
土壌を媒介した線虫もウイルスの伝染をすることが示されている。それらは感染した根を常食とすることでウイルスを獲得し、伝染させる。ウイルスの伝染の持続性はまちまちだが、ウイルスが線虫の中で増殖することができるという証拠はない。ウイルス粒子は他の植物に感染するために、線虫が感染された植物を常食としているとき、器官に穿刺するための針、あるいは腸に付着し、その後付着した線虫が植物を食べるときに解離することができ。線虫によって伝染され得るウイルスの例として、タバコ輪点ウイルス、タバコ茎えそウイルスなどがある。
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線虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 08:12 UTC 版)
線虫の一種、C. elegansのゲノムはセルピンを9つ持ち、全てがシグナル配列を欠くため細胞内タンパク質のようである。しかし、9つの内、プロテアーゼ阻害剤として働くのはわずか5つのであろう。プロテアーゼ阻害機能を持つセルピンの一つ、SPR-6は防御機能を持ち、ストレス性のカルパイン関連リソソーム崩壊から虫体を守る。さらにSRP-6は破裂したリソソームから放出されるシステインプロテアーゼを阻害する。そのため、SRP-6欠損線虫はストレスに対して感受性である。SRP-6の欠損線虫が水中で死んでしまう(低浸透圧ストレス致死性表現型)点は特に重要である。そのためリソソームが細胞の運命を決定する上で一般的で制御可能な役割を持つと言われてきている。
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