駆虫薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/24 04:15 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動駆虫薬(くちゅうやく)は寄生虫を殺すか体外に排出するために用いられる薬の一種。虫下し(むしくだし)ともいう。
日本では、昔からセンダンなどの植物やマクリ(カイニンソウ、Digenea simplex)などの紅藻が虫下しとして利用されてきた。また、インドなどでもセンダンに近縁なインドセンダン(Azadirachta indica)が同様の目的で民間の治療薬として利用されてきた。
主な虫下し
- マクリ - 主成分はカイニン酸
- ハナヤナギ(Chondria armata) - 主成分はドウモイ酸
- シクンシ(Quisqualis indica) - 主成分はキスカル酸
- サントニン
- プラジカンテル
- メトロニダゾール
- ピランテル
- メベンダゾール
- アルベンダゾール
- フェンベンダゾール
- パモ酸ピルビニウム(Pyrvinium Pamoate)
パモ酸ピルビニウム
パモ酸ピルビニウムはピルビニウムパモエートともいう。パモ酸ピルビニウムは蟯虫(Enterobius vermicularis)の駆除に有効である。この化合物は水には溶けない。また、この化合物は腸管からほとんど吸収されず、経口投与することにより、安全に腸管内で駆虫効果を奏する。
関連項目
|
駆虫薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/04 06:22 UTC 版)
アジピン酸やクエン酸の塩が動物用のぎょう虫、回虫の駆虫薬(ただし条虫には無効)として用いられる。ピペラジンは、米国では1950年代から駆虫薬としてヒト及び動物に用いられているが、その駆虫作用は、殺虫性ではなく、アセチルコリンの作用を遮断して虫体の運動筋を麻痺させる作用によるものであり、虫体を排便とともに排出させることを目的としている。パモ酸ピランテルと併用すると互いの作用が減弱する。 田辺製薬では回虫の駆虫薬としてスパトニンを開発していたが副作用があるため、安価かつ効果も高く副作用もないピペラジンの登場により利用されなくなった。しかし佐々学らの調査によりフィラリア症に効果があると証明され、八丈小島のマレー糸状虫症の治療に用いられた。
※この「駆虫薬」の解説は、「ピペラジン」の解説の一部です。
「駆虫薬」を含む「ピペラジン」の記事については、「ピペラジン」の概要を参照ください。
「駆虫薬」の例文・使い方・用例・文例
駆虫薬と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 駆虫薬のページへのリンク