精神刺激薬とは? わかりやすく解説

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せいしんしげき‐やく【精神刺激薬】

読み方:せいしんしげきやく

脳内ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質分泌促すことで、意欲覚醒促すナルコレプシーADHD治療用いられるメチルフェニデートや、覚醒剤のアンフェタミン・メタンフェタミンなど。


精神刺激薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/22 03:33 UTC 版)

精神刺激薬(せいしんしげきやく、: stimulant[1][2][3], : psychostimulant[1])とは、中枢神経系の活動を増加させる薬物の総称である[1]刺激薬興奮剤[4]とも呼ばれる。乱用のため一定の規制があるが、医療や研究上の用途が認可されているものも多い。


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精神刺激薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 23:27 UTC 版)

大人のADHD」の記事における「精神刺激薬」の解説

イギリスでは、臨床ガイドラインによると、精神刺激薬を第1選択薬として使用することが勧められるイギリスでは、物質使用障害ないしは他の禁忌のために精神刺激薬を用いた治療をされえない人には、アトモキセチン第1選択薬として提案されるカナダでは、メチルフェニデートあるいはリスデキサンフェタミン第1選択薬とすることが臨床ガイドライン提案されている。カナダ第2選択薬アトモキセチンを含む。

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精神刺激薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 00:06 UTC 版)

精神科の薬」の記事における「精神刺激薬」の解説

詳細は「精神刺激薬」を参照 精神刺激薬(Stimulant)は今日、最も広く処方される一部である。一般に覚醒剤呼ばれることもある。これらは総じて中枢神経系刺激するである。アデロール英語版)はアンフェタミン塩に属し注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療頻繁に処方されるである。 覚せい剤依存症可能性があるため、したがって薬物乱用既往歴がある患者通常注意深く観察するか、使用禁じて代わりのものを与える。用量漸減せず投薬をいきなり中断した場合、不安や薬物への渇望のような心理的な離脱症状原因となる。大部分覚せい剤には身体的依存はない。 一般的な精神刺激薬: カフェイン, 定型メチルキサンチン覚醒剤世界中多く食料品含まれる メチルフェニデートリタリンコンサータ)、非定型覚醒剤[要出典] デクスメチルフェニデート英語版)(フォカリン)、メチルフェニデート活性D-異性体 デキストロアンフェタミン英語版)(デキセドリン)、追加活性アンフェタミン異性体 デキストロアンフェタミン英語版)とレボアンフェタミン(アデロール)、D,L-アンフェタミン塩混合 メタンフェタミン(デソキシン)、強いアンフェタンフェタミン-ベース覚醒剤 モダフィニル(プロビジル)、シルデナフィル関連覚醒剤 (バイアグラ)

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精神刺激薬 (Stimulant)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 15:34 UTC 版)

向精神薬」の記事における「精神刺激薬 (Stimulant)」の解説

メチルフェニデートやアンフェタミンのように、突然強い眠気を催すナルコレプシー注意欠陥・多動性障害 (ADHD) の治療薬として処方されるメチルフェニデートやアンフェタミンは、ドーパミン受容体結合する

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精神刺激薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 10:10 UTC 版)

離脱」の記事における「精神刺激薬」の解説

ニコチンやコカインからの離脱には入院要さない。 精神刺激薬からの離脱では、身体症状はささいだが、精神症状としては抑うつと、重篤場合には自殺注意である。急性の離脱症状続いて1か月ほど長期化した、薬物への渇望無気力、不安、不安定な感情不規則な睡眠パターンなどが続く。 精神刺激薬の離脱では、大量のメタンフェタミンを使用していた場合などに精神病症状呈することがある抗精神病薬管理でき1週間以内消失する。アンフェタミンでは、同様に大量に用いていた場合に、3~4日渡り無気力震え抑うつ気分イライラなどが続き1か月ほど長期化した症状には自殺念慮が伴うこともある。アンフェタミンでは、離脱補助する医薬品に関する証拠存在しない。 ニコチンでは、ニコチンパッチのような置換療法存在する。ニコチンからの離脱によって、救急医療を必要とすることは一般的ではない。 コカインでは重篤ならない。コカインからの離脱身体症状がなく、過剰に使用した摂取した後の離脱により、アンフェタミンやメタンフェタミンと同様の症状呈し救急医療受信する場合がある。 「カフェイン依存#離脱症状」も参照

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