アフリカ‐すいみんびょう〔‐スイミンビヤウ〕【アフリカ睡眠病】
読み方:あふりかすいみんびょう
⇒睡眠病
アフリカ睡眠病
原生生物の鞭毛虫の一種、トリパノソーマ(Trypanosoma bruceiと、その近縁種)が引き起こす病気で、ツェツェバエが媒介する。アフリカトリパノソーマ病
病名疾患名治療など: | アテローム性動脈硬化 アテローム斑 アデノシンデアミナーゼ欠損症 アフリカ睡眠病 アボガドロ アルカプトン尿症 アルドステロン症 |
アフリカ睡眠病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 16:42 UTC 版)
アフリカ睡眠病(アフリカすいみんびょう、African sleeping sickness)は、ツェツェバエが媒介する寄生性原虫トリパノソーマによって引き起こされる人獣共通感染症である[1] 。病状が進行すると睡眠周期が乱れ朦朧とした状態になり、さらには昏睡して死に至る疾患であり、これが名前の由来となっている。催眠病、眠り病、アフリカトリパノソーマ症(African trypanosomiasis)とも呼ばれる。
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- 1 アフリカ睡眠病とは
- 2 アフリカ睡眠病の概要
- 3 診断
- 4 歴史
- 5 参考文献
- 6 関連項目
アフリカ睡眠病
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「デヴィッド・ブルース」の記事における「アフリカ睡眠病」の解説
1902年、王立協会はウガンダのビクトリア湖北岸における睡眠病アウトブレイクの調査隊を派遣する。しかし3名の科学者のうちイタリアの微生物学者アルド・カステラーニを除く2名が帰還してしまうなど、うまく機能しなかった。そこで1903年ブルースらが派遣されることになる。アフリカ睡眠病は、昼夜逆転のような睡眠障害から始まって最終的には昏睡したまま死に至る病気であり、アフリカのサハラ以南各地でみられる原因不明の風土病であった。 ブルースがエンテベに到着した時点で、カステラーニはすでに5名の睡眠病患者の髄液からトリパノソーマを観察していたが、それ以上多くの患者からStreptococcus属の細菌を得ており当初はこちらが病原体だと考えていた。ブルースはカステラーニから腰椎穿刺を教わり、カステラーニが帰国するまでの1ヶ月ほどで共同して多くの患者からトリパノソーマを見出した。しかし「睡眠病の病原体がトリパノソーマであること」を発見したのはブルースなのかカステラーニなのかという点は、新聞まで巻き込んだ論争に発展する。カステラーニは自分が発見したといい、ブルースは自分が指摘するまでカステラーニはトリパノソーマの重要性に気付いていなかったと主張したのである。 ともあれ、ブルースが率いた調査隊は、睡眠病はトリパノソーマが血液、次いで髄液に侵入することで起こること、病原体はFordeが発見しJoseph Everett Duttonが記載したTrypanosoma gambienseであろうこと、トリパノソーマはツェツェバエによって媒介されることなどを報告して半年で帰還した。 その後、1908年から再びウガンダで調査を行い、様々なトリパノソーマの病原性、ツェツェバエでの発育、実験動物への影響などを詳しく調べている。また1911年からは、ニヤサランド(現マラウィ)での調査隊を率いてローデシア型の睡眠病の調査をし、1年ほどでT. rhodesienseはT. bruceiの亜型であるとしている。
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