べんもう‐ちゅう【×鞭毛虫】
魚類のアミルウージニウム症渦鞭毛藻(鞭毛虫) [Amyloodinium ocellatum]
アミルウージニウム症は従来、ヨーロッパ、アメリカ、中東地域では、古くから魚類の原虫症の一つとして知られていたが、その病原体は現在、動物学的な分類では植物性鞭毛虫類に、一方、植物学的な分類では渦鞭毛藻類に属している。この病原体は海水魚に寄生するが、多くは水族館や鑑賞魚業界で問題になる病気で、国内外で養殖場での発生はほとんどなく、水産業ではあまり重要視されていなかった。しかし、外国で飼育された海水魚(コバンアジ、タイ、シーバス)に発生例があるので、日本でも今後は注意が必要な魚病である。
原因となるアミルウージニウムはおもに鰓(えら)に寄生するが、ときには皮膚や鰭(ひれ)にも寄生することもある。その栄養型が鰓(えら)の表面へ付着し、突起を鰓の上皮細胞へ刺しこんで栄養を摂取するので、細胞が変性して壊死(えし)や崩壊がおきる。多数が寄生すると呼吸が困難になり死亡することもある。
アミロウージニウムが寄生している時期の形(寄生体または栄養体)は洋梨型から球状(20-120μm)になる。成熟すると水中でシストになり、シストから2本の鞭毛をもった貝毒の原因となる渦鞭毛藻に似た形の細胞が多数つくられる。この細胞が水中を泳ぎ宿主へ寄生する。なお、この渦鞭毛藻は葉緑素クロロフィルをもっているので、光合成も行うことから水中では独立栄養的に生育し、魚類へ寄生した場合は従属栄養的に生育するという両面を備えている特殊な病原体である。
原因となるアミルウージニウムはおもに鰓(えら)に寄生するが、ときには皮膚や鰭(ひれ)にも寄生することもある。その栄養型が鰓(えら)の表面へ付着し、突起を鰓の上皮細胞へ刺しこんで栄養を摂取するので、細胞が変性して壊死(えし)や崩壊がおきる。多数が寄生すると呼吸が困難になり死亡することもある。
アミロウージニウムが寄生している時期の形(寄生体または栄養体)は洋梨型から球状(20-120μm)になる。成熟すると水中でシストになり、シストから2本の鞭毛をもった貝毒の原因となる渦鞭毛藻に似た形の細胞が多数つくられる。この細胞が水中を泳ぎ宿主へ寄生する。なお、この渦鞭毛藻は葉緑素クロロフィルをもっているので、光合成も行うことから水中では独立栄養的に生育し、魚類へ寄生した場合は従属栄養的に生育するという両面を備えている特殊な病原体である。
鞭毛虫
「鞭毛虫」の例文・使い方・用例・文例
- 渦鞭毛虫はユニークな姿をしている。
- 茶色の藻、珪藻、および鞭毛虫として現れるクロロフィル
- 単細胞、またはたくさんの双鞭毛を持つ自由遊泳性の鞭毛虫
- 海洋性と淡水性の渦鞭毛虫
- 厚い甲でできた殻を持つ鞭毛虫
- 光合成や他の植物のような特徴を持たない鞭毛虫類原生動物
- セルロースを生成する鞭毛虫類
- 例えばシロアリの腸内に共生している鞭毛虫
- 小型で通常は寄生する鞭毛虫類
- 複数の鞭毛を有する鞭毛虫
- 鞭毛虫の一種で、致命的な魚の病気コスチアシスの原因となる
- 脊椎動物の腸内に寄生する鞭毛虫類
- 人間を含む脊椎動物の腸内に寄生する鞭毛虫類
- 自由生活性あるいは、鳥の腸内に寄生する鞭毛虫類
- 人間を含む脊椎動物・無脊椎動物の消化管内や尿生殖路内に寄生する鞭毛虫類
- 葉緑素を含む植物のような鞭毛虫
- 抗原虫の医薬(商標名フラジール)で、以前はよくトリコモナス症とランブル鞭毛虫症を治療していた
- 赤潮で見つけられたある渦鞭毛虫類によって作り出された強力な神経毒
- 生毛体という鞭毛の基部にある鞭毛虫類
- 鞭毛虫類に属する動物
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