遊泳性
ネクトン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/01 05:06 UTC 版)
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ネクトン (nekton) あるいは遊泳生物 (游泳生物、ゆうえいせいぶつ) は、水生生物の生活型の一つである。遊泳生物の生活様式を遊泳性と呼ぶ。

概要
プランクトンと共に、水底にも水面にも接さず水中に住み、漂泳生物にまとめられる。漂泳生物のうち水流に逆らって遊泳できるのがネクトン、ないのがプランクトンである。対して水底に住むのはベントス、水面上に住むのはニューストンである。
魚類の大半、海獣類、頭足類の大半と一部の二枚貝、甲殻類の一部がネクトンに分類される。プランクトンやベントスと異なり、ネクトンは動物のみである。これらの一部は、成体はネクトンだが幼生の間はプランクトンとなる「一時プランクトン」である。ネクトンでも小型のものは、遊泳能力が比較的低くプランクトンに近い「マイクロネクトン」である。
タコの一部、ホタテガイ類、ヒラメ類のように、もっぱら海底に住みながら遊泳能力を持つのは、ネクトンとベントスの中間的なネクトベントスとされる。
「遊泳性」の例文・使い方・用例・文例
- 自由遊泳性の鞭毛状の藻類
- 単細胞、またはたくさんの双鞭毛を持つ自由遊泳性の鞭毛虫
- 自由遊泳性被嚢亜門
- 小さな自由遊泳性の尾索類の動物
- 強力な自由遊泳性の熱帯のエイで、翼状のひれをはためかせることにより『急上昇する』ことで知られる
- 主に水掻きのある肢を持つ遊泳性の鳥類
- 野生または飼い慣らされた遊泳性の小さな鳥で、たいてい平たい体に短い肢を持ち、肢には水掻きが付いていて、くちばしは幅広い
- ヒドロ虫と鉢虫類の動物の生殖再生形態を作る、通常は海洋性で自由遊泳性の非常に多い腔腸動物類各種
- 生活環の主要段階としてゼラチン質のクラゲ状体を持ち、通常は自由遊泳性で海洋性の様々な腔腸動物類各種
- 大きな中央の眼と西洋梨形の体と泳ぐために使う長い触角を持つ微小自由遊泳性淡水性カイアシ類の動物
- 10本の羽毛のある腕を持つ自由遊泳性の柄の無いウミユリ
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