ラフィド藻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 09:53 UTC 版)
ラフィド藻(ラフィドそう、英: raphidophytes)は不等毛植物門に属する単細胞藻類の一群である。分類上はラフィド藻綱(Raphidophyceae)として扱われる。独立栄養生物であり、光合成補助色素の組成により淡水産の種では緑色、海産の種の多くでは褐色に見える。20種に満たない小さな分類群であるが、赤潮の原因種を含み人類にとって重要な生物群である。かつては盲緑鞭毛虫、緑色鞭毛藻(英: chloromonads, chloromonadophytes)などと呼ばれていたが、クロロモナス属(Chloromonas)をはじめ緑色の鞭毛虫の大多数はここには属さない。
- ^ 赤潮プランクトン「シャットネラ」のシスト監視による早期発生予察へ - 水産総合研究センター、平成21年9月11日
- ^ 今井一朗「有害有毒赤潮の生物学(6)シャットネラ赤潮の発生とシストの動態」『海洋と生物』第31巻第6号、2009年、 659-66頁。
- ^ Jahn Throndsen (1993). “The planktonic marine flagellates”. In Carmelo R. Tomas (ed.). Marine phytoplankton: a guide to naked flagellates and coccolithophorids. San Diego: Academic Press. pp. 7-145. ISBN 9780126930108
- ^ Cavalier-Smith, T. (1993). “Kingdom protozoa and its 18 phyla”. Microb. Rev. 57: 953-994.
- ^ a b c Yamaguchi et al. (2010). “Phylogeny and taxonomy of the Raphidophyceae (Heterokontophyta) and Chlorinimonas sublosa gen. et sp. nov., a new marine sand-dwelling raphidophyte”. J. Plant Res. 123: 333-342. doi:10.1007/s10265-009-0281-1.
- ^ 例えば Tomas, p614
- 1 ラフィド藻とは
- 2 ラフィド藻の概要
- 3 人間との関わり
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