シストとは? わかりやすく解説

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cyst

別表記:シスト

「cyst」の意味・「cyst」とは

「cyst」とは、医学的な用語で、体内形成される袋状の構造を指す。この袋は、体内組織細胞から成り液体や半固形物質、ガスなどを内包していることが多い。例えば、皮膚の下にできる無害な皮膚嚢胞や、卵巣にできる卵巣嚢胞などがこれに該当する。ただし、全ての「cyst」が無害とは限らず中には病的な状態を示すものも存在する

「cyst」の発音・読み方

「cyst」の発音は、IPA表記では/sɪst/となる。IPAカタカナ読みでは「シスト」となり、日本人発音するカタカナ英語では「シスト」が近い。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「cyst」の定義を英語で解説

英語での「cyst」の定義は、「a thin-walled hollow organ or cavity in an animal or plant, filled with a fluid or semi-solid substance」である。これは、「動物植物の中に存在する、薄い壁の空洞器官で、液体や半固形物質で満たされている」という意味になる。

「cyst」の類語

「cyst」の類語としては、「nodule」や「tumor」、「polyp」などがある。これらは全て体内形成される構造を指す言葉であるが、それぞれ形状性質成因異なる。

「cyst」に関連する用語・表現

「cyst」に関連する用語としては、「cystic」、「cystectomy」、「cystitis」などがある。「cystic」は「cyst」に関連するという意味、「cystectomy」は「cyst」を取り除く手術を指す言葉、「cystitis」は「cyst」が原因で起こる膀胱炎を指す。

「cyst」の例文

1. She was diagnosed with an ovarian cyst.(彼女は卵巣嚢胞診断された。)
2. The doctor removed the cyst successfully.(医師嚢胞成功裏除去した。)
3. The cyst was filled with a clear fluid.(その嚢胞透明な液体満たされていた。)
4. Cysts can form in any part of the body.(嚢胞は体のどの部分にも形成される可能性がある。)
5. The cyst was benign and posed no threat.(その嚢胞良性で、脅威はなかった。)
6. The cyst was causing him a great deal of pain.(その嚢胞彼に大きな痛み引き起こしていた。)
7. The cyst had to be drained of fluid.(その嚢胞からは液体排出する必要があった。)
8. The cyst was detected during a routine check-up.(その嚢胞定期検診中に発見された。)
9. The cyst was located near the kidney.(その嚢胞腎臓近く位置していた。)
10. The cyst was the size of a small grape.(その嚢胞小さなブドウ大きさだった。)

シスト【cyst】

読み方:しすと

生物体が堅固な膜をつくり一時的に休眠態となったもの。嚢子(のうし)。被嚢(ひのう)。包嚢(ほうのう)。

嚢胞(のうほう)

「シスト」に似た言葉

保護嚢子

同義/類義語:シスト, 嚢, 嚢胞
英訳・(英)同義/類義語:cyst

動物の組織的な形態で、内部液体固体状のものを含む袋状の構造体総称

シスト [Cyst]

 嚢子被嚢体、胞子嚢ともよばれ、単細胞生物(原虫の粘液胞子虫類渦鞭毛藻類など)や下等な多細胞生物存在する分厚い強固な膜に包まれ休眠体をいう。シストの中に多数胞子(spore)が存在する一般にシストは温度湿度などの環境条件悪化するつくられ環境よくなるとシスト膜が破れて胞子放出されて新個体成長する。なお、粘液細菌子実体(fluiting body)をつくり、その中にある球状体を以前はミクロシスト(microcyst)とよばれていたが、現在それは粘液胞子(myxospore)とよばれている。

シスト

名前 Sisto

シスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 22:08 UTC 版)

シスト: cyst[1])とは、(生物学)生物体が作る被嚢[1]嚢子[1]包嚢[1]のこと。動物植物菌類いずれであれ、生活史の一部で、一時的に小さな細胞体幼生が厚い膜を被って休眠状態に入ったような状態になるときに、それをさして言う言葉である。被嚢嚢子包嚢などと訳される。単細胞の場合も、多細胞の場合もある。環境の悪化に対して一時的に形成するものもあれば、生活環の上で必ず形成されるものもある。類似の語にオーシストスポロシストもある。




「シスト」の続きの解説一覧

シスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/01 13:12 UTC 版)

ハシゴクラゲ」の記事における「シスト」の解説

Kubota(1993)は本種の休眠態としてシストを確認した。それによると、1月採集したクラゲを飼育中、産み出された卵がそのまま容器の壁に張り付き被膜分泌してシストになった。シストは平らでやや盛り上がった形で乳白色直径0.22-0.28mmであった。これを海水交換しながら維持すると、海水温6で3ヶ月後、海水温12では1ヶ月後にポリプ出現した。このポリプ普通にクラゲから放出されるものと同じ形で、飼育するとやはり通常のクラゲ作った。Kubotaは本種がクラゲであれポリプであれ、寒い時期にしか姿を見せないことから、本種はそれ以外時期をシストの状態で過ごしているのだと推定している。

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シスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 05:48 UTC 版)

トキソプラズマ症」の記事における「シスト」の解説

脳や筋肉組織中に厚く丈夫な壁に包まれ球形のシストを作る。シストには数千におよぶ緩増虫体ブラディゾイト)が含まれており、無性生殖によりゆっくりと増殖している。シストは室温でも数日4 ℃なら数ヶ月生存しており、-12 までの低温にも耐えるが、熱処理56 15分)や冷凍処理(-20 24時間)で不活化できる。

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シスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/30 15:20 UTC 版)

ネオスポラ」の記事における「シスト」の解説

壁がトキソプラズマ比べて厚く4μmほどに達する。内部生じブラディゾイト長さ8μm、幅2μm程度である。

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シスト(Cyst)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 09:41 UTC 版)

バイオハザード リベレーションズ2」の記事における「シスト(Cyst)」の解説

クレア編バリー編双方登場。シストは英語で「包嚢」を意味する

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「シスト」の例文・使い方・用例・文例

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嚢子 デジタル大辞泉
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被嚢 デジタル大辞泉
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アメジスト デジタル大辞泉
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7
包嚢 デジタル大辞泉
98% |||||

8
接合子嚢 デジタル大辞泉
98% |||||

9
胞嚢体 デジタル大辞泉
98% |||||


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