肥満細胞とは? わかりやすく解説

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ひまん‐さいぼう〔‐サイバウ〕【肥満細胞】

読み方:ひまんさいぼう

結合組織中や血管周囲などに存在し、好塩基性顆粒(かりゅう)をもつ卵円形細胞。ヘパリン・ヒスタミンなどを含んでいて、即時型アレルギー反応重要な役割を果たすマスト細胞肥胖(ひはん)細胞

「肥満細胞」に似た言葉

肥満細胞(ヒマンサイボウ)


肥満細胞


肥満細胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 02:31 UTC 版)

肥満細胞
肥満細胞

肥満細胞(ひまんさいぼう)とは、哺乳類の粘膜下組織や結合組織などに存在する造血幹細胞由来の細胞ランゲルハンス細胞とともに炎症免疫反応などの生体防御機構に重要な役割を持つ。肥満細胞という名前ではあるが肥満とは関係が無く、膨れた様が肥満を想起させることからついた名前である。また、顆粒細胞(mast cell / マスト細胞)とも呼ばれる。青色の塩基性色素での染色では、異調染色性を示し、赤紫色に染まる。

ヒトの肥満細胞にはいくつかの異なるタイプがあるとされ、たとえば社会問題となっている花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎の発症部位である粘膜においては、粘膜型と統合織型の肥満細胞があるとされる。これらのうちその発症に関わるものは粘膜型である。いわゆる細胞レベルでの各種実験において統合織型の肥満細胞が用いられることがあるが、反応性などが異なるため注意が必要である。

肥満細胞はIgEを介したI型アレルギー反応の主体である。肥満細胞の中にはヒスタミンをはじめとした各種化学伝達物質(ケミカルメディエーター)があり、細胞表面に結合したIgEに抗原が結合しその架橋が成立すると、それがトリガーとなって細胞膜酵素の活性化がうながされ、結果的に内容物である特異顆粒、すなわちヒスタミンなどが放出される(脱顆粒)。また、細胞膜酵素の活性化は、アラキドン酸の生成と代謝を亢進させ(アラキドン酸カスケード)、代謝物であるロイコトリエン血小板活性化因子(PAF)、プロスタグランジントロンボキサンA2などを細胞膜から遊離する。

こうした肥満細胞から遊離されたケミカルメディエーターのうち、ヒスタミンやロイコトリエンC4などは気管支平滑筋収縮作用、血管透過性亢進作用、粘液分泌作用などを有し、アレルギーにおける即時型反応を引き起こす。いっぽう、血小板活性化因子やロイコトリエンB4などは遊走因子として好酸球や好中球などの炎症細胞を反応局所に呼び寄せる。これはアレルギーの遅延層反応(アレルギー性炎症)を引き起こす。また、肥満細胞は樹状細胞の移動に関与することも報告されている。

関連項目


肥満細胞(マスト細胞)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:34 UTC 版)

免疫系」の記事における「肥満細胞(マスト細胞)」の解説

結合組織粘膜存在し感染防御や傷の回復炎症応答制御する。この細胞は最も多くアレルギーアナフィラキシー関与する

※この「肥満細胞(マスト細胞)」の解説は、「免疫系」の解説の一部です。
「肥満細胞(マスト細胞)」を含む「免疫系」の記事については、「免疫系」の概要を参照ください。

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